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2018.06.19
真のイノベーションvsグレインフリー
ポチでWysong ワイソンを取り扱いした登場回に、「あなたができる最善のこと」と題して、日本で30年もの間、販売されてきているのにまだ伝えきれていないことを、本国カタログに掲載されている「Do The Best You Can (Wysong が提案する我々ができる最善の行い)」というコラムを抜粋してご紹介しました。わたしたちができること、つまり、犬の食事においての食品を理解して、きちんと選ぶことをすすめています。
その中で、研究者でありながら自ら作り手となった Dr.Wysongの熱意で多少アグレッシブな物言いであることを差し引いたとしても、 さらりと自社フードでさえ人間の食べ残しより劣ると宣言したことは私たちを驚かせました。こんな作り手は他にいません。今回は、Wyson ワイソン ラインナップの中でも斬新な『Epigen エピゲン』についてのコラムをご紹介します。
真のイノベーションvsグレインフリー
■(Dr.Wysonコラムより)
Wysong Starch Free™ vs "Grain Free"
『スターチ、すなわち、デンプンはすべてのドライフードの根本的な問題だ。』
《Starch Free™Epigen™ エピゲン》は、肉食性のペットにとって不自然な糖質(デンプンは単なる多糖類)を含まない最初のドライフードです。 Grain Free グレインフリー製品は、穀物の代わりに、ポテト、エンドウ豆、タピオカなどの、代替デンプンを使用しただけです。これでは何も解決しません。科学的見地*1では、穀類のデンプンを他のデンプンに替えることはマーケティング的な利点を作るだけです。
デンプンはデンプンで、穀類だろうがポテトだろうがデンプンです。
《Starch Free™Epigen™》は真実であり、正直で、自然で健康的な製品です。 Grain Free グレインフリー製品は、「新鮮」「自然」「野性的」「生食に近い」「健康的」「肉が多い」などの宣伝文句で販売されています。しかし、それらは紛らわしい表現です。
《Starch Free™Epigen™》は、デンプン質をタンパク質および幅広い必須栄養素に置き換えます。 Grain Free グレインフリー製品は、穀類を含まないだけでデンプンは含んでいます。
消化率の面から言えば、例えば、ポテトのタンパク質の消化率は75%未満であり、批判されている原材料の一つであるコーンの場合はほぼ90%です。*2
ちなみに、コーンにはルテインやゼアキサンチンなどの他の重要な栄養素がたくさん含まれています。
デンプン源は生物学的に利用可能なタンパク質が少なく、他のデンプン源で置き換えることでは何も解決しません。さらに、穀物由来のデンプンを他の形態に置き換えることによって、有益なプロバイオティクスが減少し、病原性細菌が増加することが研究によって示されています。*1
《Starch Free™Epigen™ エピゲン》は、肥満、糖尿病、癌、歯科疾患、加齢性サルコペニア(筋肉疲労)、ネコの尿路結石、免疫不全、感染症の罹患率、病気からの回復、皮膚被毛の問題、臓器障害など、数多くの健康上の問題に対して適応できることが、科学的および臨床結果にでています。*3
Grain Free製品は、犬や猫が野生の状況で食べるものに近いと宣伝されています。しかしGrain Free製品は科学的な後ろ盾を持っていません。すべてのペットフードに含まれているのと同様、問題が指摘されているデンプンが含まれているため、健康上の問題は解決しません。
利点とユニークさで錯覚を作りますが、それは膨らんだ価格を正当化するだけのものです。《Starch Free™Epigen™ エピゲン》は、真に革新的(特許出願中)です。《Epigen エピゲン》の開発の原動力は、ペットの健康を最大限にするために、従来のドライフードを進化させたいという私(Dr.Wyson)の願いです。
Grain Free グレインフリーは、従来からある製品にラベルだけを張りかえるためのシールにすぎないと私は考えます。 Grain Free グレインフリーを推進してきたのは、マーケティング、業界トレンド、広告、そして利益です。
*1 Boler, B.M, Vester. Are niche diets backed by science? Pet Food Industry, 52 (4), 36-40, 2010.
*2 Murray, S.M., et al. Evaluation of selected high-starch flours as ingredients in canine diets. Journal of Animal Science, 77 (8), 2180-2186, 1999.
*3 WysongEpigen.net にある化学的言及を参照してください
エピゲンの中身について
チキンが第一原料の成犬、成猫用のスターチ(デンプン)フリーのドライフード。 グレインフリーの先を行く、原材料にスターチ(デンプン)不使用とすることでタンパク質60%を実現。「ワイソン エピゲン」は初めてエクストルーダー製法でのStarch Free™を実現したドライフード(特許出願中)です。プロバイオティクスとプレバイオティクスを配合したシンバイオティクスにより腸内環境をサポートします。
【エピゲンの特徴】
・Starch Free™ スターチフリー
・肉が第一原材料で、タンパク質 60%以上 脂質 15%以上
・消化酵素・乳酸菌配合
・自社工場で製造を一括管理
・ニュートリ・パックで酸化を防ぐ
*Wysong(ワイソン)が独自に開発した酸化する原因となる酸素と光を通さない素材を使用したパッケージを使用。500gサイズは、日本リパック品でアルミ蒸着フィルムを使用。
■ 主原材料は?
○主なタンパク源
チキン(有機) チキンミール ターキーミール ポテトプロテイン ミートプロテインアイソレート
○主な野菜や果物など
ブルーベリー 大麦若葉(有機) ケルプ(乾燥)
ニンジン(乾燥) セロリ(乾燥) パセリ(乾燥) レタス(乾燥) クレソン(乾燥) ホウレン草(乾燥)
○酵素・乳酸菌
ヨーグルト(乳清 乳固形分 ヨーグルト培養物) リンゴペクチン プロバイオティクス類(バチルス・リケニフォルミス発酵生成物(乾燥) アスペルギルス・オリゼ発酵生成物(乾燥) アスぺルギルス・ニガー発酵生成物(乾燥) エンテロコッカス・フェシウム発酵生成物(乾燥) ラクトバチルス・カゼイ発酵生成物(乾燥) ラクトバチルス・アシドフィルス発酵生成物(乾燥) バチルス・サブティリス発酵生成物(乾燥) ラクトバチルス・プランタルム発酵生成物(乾燥) ラクトバチルス・ラクティス発酵生成物(乾燥))
【保証分析値】
タンパク質 60%以上 脂質 15%以上 繊維質 4%以下 灰分 10%以下 水分 10%以下
○代謝カロリー 348kcal/100g AAFCO推奨係数での計算代謝カロリー 341kcal/100g
○粒サイズ:直径約6mm 厚さ約7mm
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エピゲンをすすめるとき、意識していることをおしえてください
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《ワイソン Wysong》は30年ぐらい前には、すでに日本でも輸入販売されたと記憶しています、初めて《ワイソン Wysong》を知った時から、目が離せなくなってしまったは、バシバシッと迷いがない情報発信をするところ。Dr.Wysonには、自分でさんざん研究して、自らの手でつくってみせる孤高のイメージがあります。
《エピゲン》は、Dr.Wyson 自身の信念と理想に向かって開発した商品だと思います。デンプン(スターチ)を含まないドライフードは、2018年現在まだ他に見たことがありません。先日、世界最大といわれるドイツ東部、ニュルンベルグで2年に一度開催される「インターズー見本市」に足を運びましたが見当たりませんでした。
このスペックは、Dr.Wysongの考え方に賛同する人はもちろん、穀類からだろうが、ポテトからだろうが、犬の食事の栄養に「炭水化物」はいらない、と考えている人にはオススメです。保証分析値から計算すると、粗繊維以外の炭水化物はわずか1%。 すごいレシピです。
POCHIは、スタッフが自ら試して経験したこと、他の飼い主の方から聞いたこと、メーカーや輸入元から聞く商品の背景や本国サイトを片っ端から見るなど、幅広い情報をお伝えしたいと思っています。犬との暮らしで、食事や運動など大切にしていることは、人それぞれ違うと思います。世界中の価値あるものの、正しい情報、開発者の思い、コンセプトが伝わるように心がけています。(バイヤー、商品開発 相談役 Pさん)