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2019.03.25
季節の変わり目の寒暖差、シニア犬への影響は?スタッフに聞いてみました。
いよいよ春も本番に近づいてきて、地域によっては暖かいを通り越して暑いと感じることも出てくるかもしれません。でも、油断できないのが季節の変わり目。急激に夜寒くなったり、肌寒い春先に逆戻り、なんてこともあるのがこの時期ですよね。
めまぐるしく変わる気温や気候にも対応できるよう、犬たちの体にはさまざまな調整機能が備わっています。正常にこれらの機能が働いてくれれば良いのですが、シニア期の犬たちや持病がある犬たちには寒暖差はちょっぴり心配ですよね。
そこで、本日は「シニア犬の寒暖差対策」について、シニア犬と暮らすスタッフたちに聞き取り調査を実施しました。
対策1:室内温度を一定に保つ。
シニア期のダックスと暮らすスタッフからは「人間が感じている室温と犬たちのいる低い場所の温度にも差がある」との指摘がありました。たしかに、私たちが感じる温度が暖かかったり、暑かったりしても、犬たちにとっては寒さを感じることもあるようです。カーテンの生地を季節によって選んだり、冷暖房器具を上手く使って室内温度を一定に保てるように心がけています。
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ダックスと暮らすスタッフ:T
私は目線の高さと足元に温度計を置いて、こまめにチェックするようにしています。
小型犬なので、足元の犬たちの感じる温度が一定になっているかどうかを大切にしています。シニアになると、体温の調整も若い犬と違って上手くできなくなる子もいます。震えたり、くしゃみをしたりする前の温度管理に重点を置き、シニアになって体調を崩してからは特に気をつけるようにしています。
対策2:増えてくるのは関節トラブル。予防を手厚く。
次に、犬たちの関節を気遣うコメントが特に大型犬と暮らすスタッフたちから聞かれました。大きな体を持っている大型犬たちは、関節にかかる負担が大きくなる傾向があります。寒暖差が大きな環境ではホルモンバランスが崩れ、犬たちの全身の血行が悪くなりがちです。圧倒的にサプリメント活用が多かった中、洋服を着せるなどの意見もありました。
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バーニーズ二頭と暮らすスタッフ:T
ウチの子は関節が弱ってきて、寒暖差があると曲げ伸ばしが辛いように見えます。
だから、できるだけ関節のサポートになるような服を着せたりして、冷やしたりしないように気を遣うようにしています。日差しが出てきて暑そうに見えるときも、逆に直射日光に当たらないように服を着せることがありますね。
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スタンダートプードルと暮らすスタッフ:Mさん、他
先代犬たちの話ですが、犬は、歳をとると腰が逆弓状に下がってくるので、9歳ころから腰に痛みが出るようになり、立ったままじっとして動かなくなったりそんな行動をするようになったため、MSMやグルコサミン系のサプリメントを摂ったり、ホルモンバランスを整えるハーブを取り入れるようにしたりしていました。
また、春先によくお腹を壊すようになっていったので、冬から免疫系のサプリメントも与えていました。
寒暖差がシニア犬に与えるその他の影響について。
若い犬たちと比較すると、加齢によってさまざまな面でトラブルが出やすいシニア犬たち。ほかには、どんな変化がみられるのでしょうか?
・軟便や便秘など便通にトラブルが起きる
寒暖差が大きくなるとうんちがいつもより柔らかくなったり、逆に便秘気味になり回数が減るなどの形で影響が出ることも多いようです。犬たちの体調を知る上で、うんちの状態の変化は大切な情報の一つです。
うんちの状態が変わるということは、消化器系が少し弱っている可能性があります。普段は消化器系のトラブルがない犬たちであっても、期間を限定して犬たちにとって消化に良い食事を心がけたり、有用な腸内細菌の餌となる食物繊維などを摂取したり、いつもの食事に消化酵素を含むサプリメントをプラスしたりするのも良いかもしれませんね。
・心臓などの循環器系の負担
心臓などにトラブルを抱えている犬たちの場合、寒暖差が大きいことは負担の一つになります。
一般的に、適温の状態と比べると、寒い環境下では血管が縮み血圧が上がり、暑さを感じる環境では血管が広がり血圧は下がります。血圧の変化がめまぐるしく起きるこの季節は、シニア犬たちの心臓にとっても辛い時期。前日との温度差が10℃前後ある日などには、散歩の時間を短くしたり、徐々に外の温度に慣れさせるなどの工夫も必要かもしれません。
せっかくの季節の移り変わりですが、シニア犬にはゆったりと過ごさせてあげたいものですね。
・免疫機能の低下
恒温動物である犬たちの体の中では、気温の変化に影響を受けることなく体温が一定に保たれています。しかしながら、気温差が大きくめまぐるしく変化すると、体温の維持のために、より多くのエネルギーを消費してしまい、疲れが溜まったり、体力が低下してしまうことがあります。
犬たちの体の中で病気などを防ぐ役割を持っている免疫機能も、体力の低下とともにその機能を低下させてしまうことがあります。
シニア期の犬たちや持病を持っている犬たちにとって、健康のためにも免疫系の維持は重要ですし、免疫系をサポートしてくれるようなサプリメントや食材を取り入れてみるのも一つの手です。
おわりに
シニア犬や持病を持っている犬たちに限らず、寒暖差の大きな環境というのはさまざまなトラブルの原因になったりもする、気をつけたい事項の一つです。
以前、ポチでご紹介した「季節の変わり目におすすめのハーブ」などを活用して、犬たちの食事に取り入れてみるのも良いかもしれませんね。自然由来の力が、犬たちの健康をサポートしてくれるはずです。
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