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2019.03.12
美味しい山菜。犬たちと一緒に食べても大丈夫?
春に山菜を食べる、昔ながらの知恵。
春、野山では多くの植物たちが芽吹き始めます。冬の間に溜め込んだ栄養素がぎゅっと詰まった山菜たちは、実はとっても栄養が豊富。特に鉄分、カリウム、ビタミンCなどのミネラル類やβカロテンなどの抗酸化作用のある成分を含む山菜もあり、これらの栄養が特に濃縮されるのが春なのです。
栄養面でも、味わいの面でも一番美味しいのがこの時期、ということになりますね。
タンパク質やβカロテンを含む「たらの芽」、カリウムが豊富な「山うど」、ビタミンCや葉酸などを含む「ぜんまい」、スーパーなどでも手に入りやすく、βカロテンも豊富な「菜の花」などがあります。
犬たちと一緒に山菜を食べても大丈夫?
私たちが食べている美味しい山菜に犬たちが興味をもって食べたがったり、ハイキングやピクニックで犬たちと一緒に訪れた山で山菜をとったりすることもあるかと思います。
では、実際に犬たちに食べさせることに問題はないのでしょうか?
山菜などに含まれている毒になりうる生の酵素の一部は、伝統的な調理方法によって、ほとんどが抜けたり無毒化されるといわれています。また、同時に山菜が持っている独特な苦味や渋みといった成分も抜けていきます。
私たち人間が、山菜を美味しく食べることができるのも、この調理方法によってえぐみなどが抜け、まろやかになるためです。
もちろん、ハイキングや山のレジャーなどで、犬たちが山菜に興味を持って食べようとしてしまった時などには、生の状態では美味しくありませんし、危険な場合もありますので、食べさせないように注意する必要はあります。
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ポチの古参コンサル、バイヤー、商品開発 相談役
もちろん、山菜のなかには食べられないものもありますが、人間が食べることができる山菜で、なおかつ"あく抜き"などの伝統的な調理方法で処理したものであれば、基本的には問題ないと思います。
せっかくの旬の味わいですし、ちょっとだけ犬たちと一緒に季節を楽しんでみるのも良い思い出になりそうですよね。