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2019.04.10

犬にキウイを食べさせても大丈夫!オススメフルーツの理由とは?

犬にキウイを食べさせても大丈夫!オススメフルーツの理由とは?

みずみずしい甘酸っぱさが魅力のキウイフルーツですが、日本国内で栽培されているものは、今が旬だといわれています。
キウイフルーツの健康に嬉しい成分の代表といえば、ビタミンCですが、そのほかにも犬の体に嬉しい機能性成分が含まれているので、ヨーグルトに細かく刻んで混ぜるなど、手軽に旬を楽しんでみてはいかがでしょうか。

犬にオススメ、キウイフルーツの消化酵素

キウイフルーツ特有の成分であるアクチニジンは、犬たちにとっても不可欠なタンパク質の分解酵素。「消化を助ける」働きを持つ酵素は他にもたくさんありますが、アクチニジンには「熟せば熟すほど量が増える」という面があります。つまり、完熟した美味しいキウイほど酵素が多く存在しているのです。

また、アクチニジンには胃や小腸といった消化管の中で、それぞれ異なったタンパク質を分解する働きがあることが分かっています。胃の中では肉類のタンパク質、ミルクなどのタンパク質、大豆などの植物性タンパク質を分解します。さらに小腸では、既存の消化酵素の働きを更に促進させ、栄養の吸収を速やかにする働きを持っています。
犬が普段食べているドッグフードや肉、ゴートミルクやヨーグルト、チーズなどのほか、豆腐などの豆を使ったものまで消化しやすくしてくれる、犬の消化のサポーター的な存在です。お腹の調子がなかなか安定しない犬や、フードの切り替えなどを予定していて、いい状態のうんちを維持したい時などにちょこっとプラスがオススメです。

良質のタンパク質に加えて、そのままでも美味しいキウイフルーツをオヤツやトッピングとして加えれば、より効果的に栄養を補給する助けになってくれるはずですよ。

緑のキウイフルーツと黄色いキウイフルーツに栄養的な違いはあるの?

果肉が緑色をしているキウイフルーツと、黄色をしているキウイフルーツは品種が異なり、含まれている栄養素にも違いがみられます。
例えば、食物繊維やカルシウムは緑色のキウイの方が多くビタミンCやビタミンEは黄色いキウイが多く含んでいます。
先ほどご紹介したアクチニジンは、緑色のキウイフルーツにより多く含まれています。

また、キウイフルーツに豊富に含まれているビタミンC、ビタミンEは抗酸化ビタミンと呼ばれていて(参考記事:抗酸化ビタミンって何?活性酸素、フリーラジカルとの関係について)夏の強い紫外線によって体内で増えてしまいやすくなる活性酸素の対策にオススメです。ビタミンCは体内で活性酸素によって細胞が傷付けられるのを防ぎ、ビタミンEはビタミンCの抗酸化力を再利用できる形に作り直す働きがあります。
活性酸素は細胞の老化や白内障などに関係しているといわれているので、シニア期の犬やエイジングケアを始めるなら、黄色いキウイがオススメです。

「ウチの子はタンパク質量が多いフードをあげているから、緑のキウイフルーツ」とか「紫外線が強くなったし、抗酸化としてビタミンCとビタミンEを摂取させたいから黄色いキウイフルーツにしようかな」のように、犬たちの食事のメニューや季節に応じて与えるキウイフルーツの色を変えてみるのも良いかもしれません。

ぜひ、キウィフルーツを細かく刻んで犬たちがよろこぶヨーグルトと一緒に与えたり、スプーンの裏で潰しジュレ状にしてフードにかけて与えてみてくださいね。