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2019.07.24

ペット栄養管理士と考える、犬の熱中症。今年もしっかり対策を。

ペット栄養管理士と考える、犬の熱中症。今年もしっかり対策を。

一年間を通して犬たちの熱中症が最も多い時期が7月だといわれています。しかし、2019年の7月は梅雨空が長く続き、強い日差しが降り注ぐ日があまり多くない傾向にあるようです。とはいっても、油断は禁物。犬たちが熱中症を引き起こす原因には換気不足や湿度の上昇もあるため、犬たちが快適に過ごせる環境作りは続けておきたいもの。

本日は、すぐにできる簡単な熱中症の対策とポイントをご紹介します。

熱中症予防には、通気性に気をつけてみる。

通気性の悪い状況が続くことで、湿気や熱がこもり、熱中症とまではいかなくっても、犬も体調を崩すことがあるのでので注意したいポイントです。
ほとんどの飼い主は、気温や湿度をエアコンなどを使って管理していると思いますが、そこにプラスして気をつけたいのは、風通しのこと。
一度エアコンをつけてしまうと、暑い日はついつい窓を閉め切ってしまいがちですが、意識的に部屋の換気をしたり、空気を入れ替えるようにしてください。

また、猛暑日でない時には窓を開けて過ごしてみたり、夕方や夜には網戸で過ごしてみるのも良いかもしれません。

熱中症予防として、意識して水を飲ませるようにする

夏の暑い時期は犬たちに水を飲ませる機会をいつもより増やしておくのも対策になります。
犬たちは体の中に水分を取り込むことで、体内の熱を放出することができます。また、体温を逃がすパンティングのためにある程度の水分が必要です。

特に注意が必要なのは、犬たちも大好きなお散歩。夏の間はいつもよりも早かったり、遅い時間に散歩を行い、日中を避ける方が多いと思います。しかし、それでも早朝のお散歩で熱中症になってしまった、というケースもあるようです。時間帯を意識するのと同じように、犬たちにはお散歩の途中に「給水タイム」を忘れないでください。
また、場合によっては直接体や頭に水をかけてあげるのも熱中症対策としては有効です。特に被毛が黒や黒っぽい犬たちの場合、光や熱を吸収しやすいので、多めに水を持って行って木陰で飲ませるなどお散歩コースの休憩ポイントを見つけておくと良いかもしれません。

DOG's TALK

ポチのペット栄養管理士からひと言

同じ犬種の犬たちで、全く同じ運動をさせた時にはやはり被毛が黒系の犬たちの方がより体温が上がりやすく、それによって体調を崩しやすいという研究結果も出ています。特にオスの場合は体温が上がりやすい傾向にあるようです。
もちろん、これはひとつの研究結果であって全ての犬たちがそうだとは言えないかもしれませんが、注意しておくと良いポイントです。

熱中症予防には、フードの傷みに気をつけるのもポイント

犬たちの毎日のゴハンであるフードにも、熱中症対策のちょっとしたポイントが。気温が高く、湿度が高い状態ではフードの傷みや酸化がより早く進むようになります。フードの保存方法や管理の仕方に注意を払うだけではなく、犬たちが食べ終わったフードはなるべく早く食器を下げてしまうようにしてください。

暑くなってくると食欲が低下する犬が多くなり、いつも通りの量を出しても食べ残すことがたびたびあります。しかし、犬たちが残しているからといって放置しておくと、傷んだフードをお腹が減ったタイミングで犬たちが食べてしまうことがあります。それによっておなかを壊したり、体調を崩したことが熱中症の引き金になることも。ドライフードであっても夏は傷みが進みやすいため、熱中症を防ぐためにも、なるべくフードを残させないような量の調節をしてみてください。

DOG's TALK

ポチのペット栄養管理士からひと言

犬たちの場合はあまりダラダラ食べるということはなさそうですが、夏バテ気味でいつもより食が細くなってやせて来ている時などに、つい「もうちょっと食べるかな」「お腹が減ったら食べるかも…」と思いフードを置いておいてしまうことも。それでも一度フードと食器は下げて、落ち着いた頃にオヤツやスープで栄養補給をするようにしてくださいね。

こちらも合わせてどうぞ犬たちにとっての適温って?室温、湿度を管理して快適な暮らしを。

温度と湿度の管理についてはこちら

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