- コラム
- スタッフコラム
2019.07.11
犬の眼に蓄積した紫外線ダメージに、ルテイン。[#犬と食の機能性成分メモ]
日本では一年を通してみると、紫外線がもっとも強くなることが多いのが7月だといわれています。特に11時~12時頃がもっとも紫外線量が強くなる時間帯ですが、この時間帯を避ければ安心!ともいかないのが困ったところ。犬たちのお散歩タイムでもある朝は4月と比較すると約1.5倍、夕方であれば4月の約2倍の紫外線が観測されているのだとか。
犬たちの場合は、シニア期に出やすい白内障などの眼のトラブルは、紫外線による酸化物質がたまることに関係しているといわれています。
健康的なシニアライフを過ごすためには、紫外線によるダメージ対策はしておきたいところ。
夏の強い紫外線対策として、本日は犬たちの"眼"に深く関わる機能性成分をご紹介します。
*1 気象庁のデータ"月最大UVインデックス(観測値)の時別累年平均値グラフ "より。
眼の抗酸化に注目されている成分・ルテイン
カロテノイドと呼ばれる天然由来の色素にはたくさんの種類があり、ポチでもたびたび抗酸化成分としてご紹介してきました。それらのカロテノイドの中でも、特に眼への働きかけが注目されている成分がこのルテインです。
ルテイン自体は、自然界では鮮やかな黄色を発する色素として知られていて、カナリアの美しい黄色い羽毛やマリーゴールドの花弁の色はこのルテインに由来します。
犬たちにも与えられる食材では、ブロッコリーやにんじんなどの緑黄色野菜に含まれているほか、先述のハーブ・マリーゴールドからも抽出が可能です。
なぜルテインが眼の健康に注目されているの?
もともと、ルテインは私たち人間や犬たちの眼の網膜の奥に存在する黄斑部や水晶体にも存在する物質です。いずれも、犬たちの眼の中で正常に像を結ぶために必要不可欠な部位です。
これらの部位でルテインは、活性酸素によって眼の細胞の酸化・老化を引き起こされることを抑制していると考えられています。基本的に眼にも抗酸化物質は存在していますが、加齢と共に減っていきます。だから、若犬の頃は紫外線を浴びても酸化に抗う力がありますが、シニア犬になると少しずつ酸化物質が溜まってきて、紫外線を初めとするさまざまな光を受けて常に細胞にダメージを受けやすいと言われています。それらのダメージを軽減し長く眼を健康に保つためにルテインの力を活用したいですね。
私たち・犬たちはこのルテインを体内で新しく生成することはできないため、積極的に摂取しない限りは眼の中のルテインは加齢と共に減っていきます。ルテインを補うことで、犬たちの眼の紫外線などによるダメージと酸化を最小限に抑え、健康的で綺麗な眼を維持することができるのではないか、と注目をされているのです。