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2019.07.22
夏といえば、美味しいスイカで水分補給と意外な成分の栄養補給。
夏のおいしいものといえば……そう、スイカ。冷たく冷やしたスイカをかじると、夏を感じるという方も多いのではないでしょうか。
瓜の仲間の一種であるスイカは、水分がたっぷり含まれていて、水分補給にもぴったり。熟したスイカであれば甘さもあって美味しく夏バテ予防や、夏の健康管理にもお役立ていただけます。そこで、本日は犬たちの夏の健康管理にも嬉しいスイカについてご紹介します。
犬に嬉しいスイカの栄養。
水分がたっぷりでほんのり甘いスイカは、犬たちも喜んで食べてくれることが多いようです。食べさせる際には、犬たちの一口サイズにカットしたものを与えるようにしてください。
ちなみに、スイカには果肉の部分が赤いものと黄色いものがありますが、果肉が赤いものの方が抗酸化成分としても知られているカロテノイド、βカロテンが豊富に含まれていることが分かっています。βカロテンには、粘膜の健康維持や皮膚の再生のほか、老化や夏の強い紫外線を浴びることで増えていく活性酸素を取り除く作用があるといわれています。それから、赤玉スイカのリコピンの含有量はなんと、トマトよりも多いのだとか。
また、スイカの果肉や種にはカリウムが含まれています。カリウムには利尿作用があり、尿の排出を助けてくれます。そのため、膀胱内に尿が長時間とどまることで起こりやすくなるオシッコトラブルになりやすい体質の犬たちにとっても、オススメの夏のオヤツになってくれます。
水分補給しながら、体調を整えるのにも嬉しい成分がぎゅっと詰まっています。
犬がスイカの種を食べてしまった!その時は。
昔「スイカの種を食べると盲腸になる」といわれたことがある方もいらっしゃるかもしれません。でも、これはあまり根拠のはっきりとしない一種の迷信のようなもので、犬たちがスイカの種を食べてしまってもそのまま排出されるだけなので、少量なら心配は必要ありませんが、大量にスイカの種を食べると消化不良になってしまうので注意しましょう。
ただ、漢方の世界ではスイカの種を粉状にして薬として使用することもあるようで、熱や炎症、鎮痛などの薬として昔から身近な存在だったようです。
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ちなみに、子供の頃に口内炎ができたらスイカの種を乾燥させ、砕いた粉末を患部につけると良いと祖母から教えられたことがありました。思えば、あれは漢方の考え方に即した民間治療だったのですね。
そのほかにもスイカの果汁を煮詰めて作る「スイカ糖」は喉や消化器系を整える際に使用されてきたそうです。スイカに含まれているカリウムは、塩分を排出する働きもあるので人間の高血圧にも良いと言われています。
黄色いスイカに含まれているキサントフィルという色素には、脂肪燃焼作用があるとのことなので、今年は黄色いスイカも食べようかと思います。
「水分だけでしょ」と思っていたスイカ。意外にも栄養も豊富でした。