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2019.08.01
夏はどうする?快適に過ごすための犬の服選びのポイントとは。
全国的に30度を超える地域が増え、いよいよ夏も本番ですね。急に暑くなったので、体調を崩してしまう人も多いようですが、犬たちの体調の変化にも敏感に気付きたいところ。
最近ではさまざまな種類や機能を持った犬たちの服が登場し、ファッションとしてだけではなく、実用的な目的で犬服を選ぶことができるようになっています。
今回は、夏の犬たちの"服選び"についてちょこっとポイントをご紹介します。
紫外線対策犬たちの皮膚が弱く、紫外線予防をしたい
犬たちは被毛に全身を覆われていますが、皮膚が弱い犬たちでは紫外線を浴びた箇所にかゆみを感じてしまうこともあります。また、そのほかにも皮膚にトラブルが起こりやすい体質だったり、すでに起きている時には外出時には服を着せた方が良い場合もあります。
犬たちの皮膚に優しいUVカット効果がある素材を使用している服だとより安心ですね。
熱中症対策被毛が黒っぽいので、熱中症予防として
犬たちの中には被毛が黒っぽい犬もいますが、黒は光の熱を溜め込みやすい色といわれていて、他の色の被毛を持っている犬よりも熱中症に気をつけてあげたほうが良い場合があります。
また、同じ被毛の同じ犬種の犬であれば、男の子の犬のほうがより体温が上がりやすいという研究結果も出ていますので、熱中症対策として通気性が良く、体を冷やす効果を持っている素材を使った服を選びましょう。
最近では犬たちの服に使用される素材や繊維でも、熱気を外に放出する機能や太陽光の熱を溜め込まない工夫が施されているものが増えてきています。「夏に服」と言うと暑くるしく感じますが、きちんと犬たちの体のことを知った上でデザインされた服であれば活用できそうですね。
また、垂れ耳の犬たちの場合は耳の中に熱気がこもってしまうこともあるので、スヌードなどを活用することも対策になります。
犬たちの服やスヌードの中には「保冷材」を入れるポケットがついているものもあります。その際には犬たちの皮膚に直接保冷材が触れないように注意してあげてくださいね。
■ 夏の犬服でたびたび使われる「気化熱」って?
犬たちの服に使用される素材の機能として「気化熱」の作用を活用しているものがあります。これは"水分が蒸発する際にはまわりの熱を吸収し気体へ変化する働き"を活用したアイテムということ。
具体的に言うと、布などの生地に含ませた水分が乾く時、熱を吸収するので涼しくなるという効果。
つまり、この「気化熱」の働きを持ったアイテムを使用する時には布が一定量の水分を吸収していないと、水分が気化せずに涼しくはならないということですね。
犬たちの夏用の服の中から、"気化熱"効果を活用しているものを使用する時には霧吹きを使用したり、一度水で濡らして絞ってから使用するようにしてくださいね。
虫除けアイテム草むらや山などのレジャー時の虫刺され予防として
犬たちの中には草むらや茂みなどが好きな犬もいますが、この時期にはそれらの場所には蚊やマダニ、ダニ、ノミなどの害虫たちも息を潜めています。特に、マダニはどんどん生息地が北上しているようで、注意したいところ。
それらの害虫の被害を抑えるために、犬たちに服を着せることもあるかと思います。最近では犬たちの体にも影響が少ない虫除け効果のあるハーブ類の成分を繊維に織り込んだものもあるようです。
また、繊維そのものに虫除け効果のある成分を組み込んだタイプのものも登場してきているようです。
これらの特殊な繊維を使用したものだけではなくても、犬たちの体を覆う布は害虫の被害を防ぐために役立つもの。
山や川などの自然のレジャーを楽しむ際や、お散歩コースにお気に入りの草むらなどがある時には、犬たちの洋服を上手に活用したいものですね。
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犬たちの服は汚れやニオイが気になり、洗濯する機会も多くありますが、防虫効果があるタイプの服は洗濯の回数を重ねると効果が薄くなりやすいことが分かっています。そのため、夏の間の虫除けとして服を使用する場合には、虫除け用の服を複数枚用意しておいて、繊維へのダメージを考慮したいですね。