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2019.08.05
消化を助ける食材とは?犬に与える食物酵素の影響と補給方法
大切な犬に与えるフードは、なるべく体に良い食べ物を選びたいですよね。そこで今回は、犬も食べられる消化を助ける食材と、その補給方法についてお伝えします。おいしくて体にやさしい食物酵素を食事に取り入れて、犬の日々の健康にお役立てください。
消化を助ける「食物酵素」とは
酵素は大きく分けると3種類あり、食べ物の消化に必要な「消化酵素」、体内のエネルギーを活用し免疫力を高める「代謝酵素」、食べ物に含まれる「食物酵素」があります。消化酵素と代謝酵素は体内で作られますが、食物酵素は体外から取り入れる必要があります。
犬に食物酵素を与えるとどんな影響がある?
犬に食物酵素が含まれる生の食品を与えることで、健康上のメリットが期待できます。
■消化酵素とともに消化を助ける
食物酵素は本来、生の食物に含まれており食物が役割を終えた後、自らを溶かし消滅させます。この食物酵素が存在しないと、地球上は不用な食物であふれてしまいます。
消化酵素は食べたものを消化吸収できるようにする働きがあり、代謝酵素は呼吸・体温調整・免疫などの生命活動を司っています。
そして体内で作れる酵素には限界があると言われています。
食物酵素には、その食べ物自体を消化・分解しやすくするはたらきがあるため、消化酵素の消費を節約する助けになると言われています。つまり、食物酵素を含む生の食品を毎日の食事に取り入れてあげることで、シニア犬などの加齢による再生力の低下を補うことができ、酵素の不足を防ぐことにつながり、犬の健康を守ることにもつながると考えられます。
■消化の負担を軽減、腸内環境を守る
消化酵素が不足すると、胃や腸などの消化器官への負担が増えるため、腸内環境が崩れやすくなってしまいます。
腸内細菌のバランスが崩れて悪玉菌が増えてしまうと、栄養を吸収する妨げになる上に、発生した毒素によって思わぬ病気を引き起こす原因にもなりかねません。消化酵素を助ける食物酵素の摂取は、腸内環境を守り健康を守ることにもつながると考えられます。
犬が酵素を補給するための方法
食物酵素は加熱で非活性化する性質があるため、生の野菜やフルーツを取り入れることもひとつです。しかし大量に野菜を取り入れると腸内細菌によってガスがたまってしまうことがあるため、ドッグフードのトッピングとして適量を取り入れるようにしましょう。
■ 犬たちにとっては自然な「生肉」で食物酵素を補給するには
肉食性の野生動物たちは、仕留めた獲物の生肉を食べていますが、もちろん「生肉」にも食物酵素は含まれています。現代でこそ、ドッグフードなどの加熱調理された肉などを食べることが多い犬たちですが、もともとは生の肉などを食べてきた生き物。犬たちの体にとっては生肉の食物酵素がもっとも身近で、親しんできた食物酵素なのかもしれません。また、肉の部位だけではなく、草食動物の内臓や骨、獲物の胃の中の半消化状態の食べ物まで食べていた犬たちは、さまざまな酵素を取り入れて来ました。そんな野生動物としての犬たちの食事を再現するような生食フードの考え方もあります。
とはいっても、現代では初めて犬たちに生肉を与える場合は、お腹の調子を見ながら少しずつ調整していってください。いきなり生肉たっぷりの食事を与えると、かえって体調を崩してしまう場合もあります。
そして生肉だけではなく、ドライフードなどと併用し、栄養バランスを整えながら上手に酵素を取り入れる手段として活用していきましょう。
■消化に良い「大根」で食物酵素を補給するには
犬の消化を助ける消化酵素を含む大根。
もちろん、辛いと食べてはくれませんが、大根を与える際におすすめの方法は、大根おろしにする方法です。おろした大根と汁を犬のごはんに混ぜてあげてください。
ただし、食物繊維やカリウムを多く含む食材です。何事も与えすぎは禁物です。少量から始めてみて、犬たちに合わせて調整してみてください。
■みずみずしい「きゅうり」で食物酵素を補給するには
水分補給としても有効なきゅうりには、ホスホリパーゼという脂肪分を分解する消化酵素が含まれているため、ダイエット中の犬にもおすすめです。喉に詰まらせないように、食べやすい大きさにして与えましょう。
水分が多く体を冷やすため、一度に与え過ぎないように注意してください。きゅうりにアレルギーがある犬もいるため、初めて与える際には特に注意が必要です。
■フレッシュな「りんご」で食物酵素を補給するには
医者いらずと呼ばれるフルーツのりんごも、食物酵素を多く含む食べ物のひとつです。りんごにはペクチンという食物繊維も含まれているため、腸内の環境を整えるはたらきがあります。
りんごの皮には老化防止にも効果的なポリフェノールが豊富に含まれていますが、農薬が付いていたり消化されにくかったりするため、与える場合には、丁寧に洗ってすりおろしましょう。
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消化酵素などの酵素類は基本的に熱に弱く、酵素を豊富に含んでいる食材であっても、加熱調理などをすると酵素の働きがなくなってしまうといわれています。そのため、今回紹介した酵素を摂取したいときには、加熱せずに生のまま食べさせるのが良いです。
また、私たちが食べる味噌汁などに使用する味噌にもたくさんの酵素が含まれていますが、沸騰させてしまうと酵素が死んでしまいます。昔から、味噌汁を作るときには必ず火を止めてから味噌を入れる、再加熱する際も沸騰させないようと言われましたよね。
おわりに
今回は、消化を助ける食物酵素を含む食材と、犬への与え方についてお伝えしました。食物酵素がたくさん含まれている食材は、犬の体の中で消化を助けてくれます。犬に与えても問題のない生肉・生魚・生の野菜などを細かくして、いつもの食事にプラスしてみましょう。与え過ぎないように、飼い主さんが適量を調整してあげてください。ぜひ食物酵素を犬たちの日々の健康に役立てましょう。