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2019.09.17

犬の保険が必要になる場面とは?ペット保険の選び方とポイント

人間がケガや病気をしたとき、公的な保険によって医療費負担は3割(2019年現在)にとどまります。
しかし、犬を始めとするペットたちには、医療費の公的補助はありません。そのため病院を診察した際に補償が受けられるペット保険は、犬の飼い主にとって気になる情報のひとつですよね。

今回は、そんなペット保険について基本的なことをお伝えします。犬の保険に入るべきかどうか、どんな時に必要になるのかなど迷っている方は参考にしてみてください。

犬にペット保険は必要なの?


ペット保険とは、犬がケガをしたり、病気にかかったりしたときに犬の医療費を負担してもらえる仕組みです。

ペットの医療費は基本的に全額が飼い主の自己負担です。大きな手術が必要となるような病気やケガなどに見舞われると、数十万円もの費用負担が発生したり、闘病が長引くと通院などのたびに医療費がかかったりすることも少なくありません。

大切な家族である犬のために、より良い治療を受けさせたいと考えるのが飼い主心理です。想定以上に治療にお金がかかってしまい、望むような治療を受けさせてあげられない、ということがないように備えとして保険に加入することを選択する人も多いようです。
ペット保険に入って毎月少しずつお金をかけておけば、一緒に暮らしている犬がケガや病気になったときの金銭的な備えになります。

ペット保険は、必ずしも入らなければならないわけではありません。

犬たちとの暮らしに思わぬトラブルはつきものです。実際に犬たちの治療のために、高額な出費に見舞われた経験がある方もいらっしゃいます。大切な家族である犬たちが病気にならないよう、健康を守ることは前提ですが、ペット保険は、これから犬と長い期間一緒に暮らすにあたって、いざというときのために備える手段の1つと言えるかも知れません

DOG's TALK

当たり前ですが、犬たちの健康を守ることができるのは私たち家族です。犬たちと一番長く一緒に過ごす家族が、ちょっとした異変や変化に気が付くことで防いだり、症状を軽く抑えることができる病気や怪我も多くあります。
そして何より、大切な家族である犬たちにはなるべく楽しく、元気で健康的に過ごしてほしいものですよね。病気を防ぐ努力をしつつ、保険に入る人や毎月「犬用貯金」をする人たちもいます。

ペット保険に加入するときの注意点

犬をペット保険に入れる際の注意点としては、まず加入時期が挙げられます。

ペット保険は、いつでも加入できるというわけではなく、犬の年齢や健康状態によっては、加入できないこともあります。これは、人間の保険と同様ですね。

また、加入時期によって保険料が変わることもあります。ペット保険は加入できる年齢などの条件をしっかりと確認するとともに、犬がケガや病気になる前に加入するのが理想ですが、実際には難しいこともあると思います
保護犬や高齢の犬を家族に迎えた方は、他の犬たちと同様に「なるべく健康的に過ごしてもらう」ことを大切に、犬たちとの暮らしを充実させていきましょう。

その他にも、犬が指定されたワクチンを接種していない場合や、妊娠中である場合も、ペット保険に加入できないことがあります。
シニア犬では掛け金も上がり入れる保険も限られることがありますが、犬たちの健康を維持できるように、病院になるべくお世話にならずにすむように私たち飼い主が犬たちの健康にはアンテナを張り巡らせるようにしたいですね。

犬のためのペット保険の選ぶときのポイント。


犬のペット保険の選び方ですが、まずは補償率の違いについて理解しておきましょう。

ペット保険には「50%」や「80%」などと、補償金額の異なるプランが用意されています。実際にかかる医療費の何割が補償されるのかは、必ず確認しておくべきポイントです。

当然ながら、補償率によって月々に支払う金額も変わるため、補償内容を吟味してうちの子の状況と合ったものを選びましょう。
また、ペット保険はペットの年齢によって金額が上がります。

保険料は掛け捨てになるため、犬の生涯をかけてどれくらい値上がりをするのか、おおよその金額を算出した上で検討するのがオススメです。入ったばかりの頃には手頃な金額に見えても、値上がりの具合によっては犬の年齢が高くなるにつれて支払いが厳しくなることもあるかもしれません。

ペット保険は犬の人生に合わせて長く支払うことも視野に入れつつ、選ぶことをおすすめします。

おわりに

DOG's TALK

犬たちと暮らす方が増え、犬との暮らしもさまざまに多様化した今では、たくさんの種類のペット保険があります。また、動物病院で受けられる治療や処方される薬なども技術や知識が日進月歩で進化を続けていて、今後も更に選択肢が広がっていくはずです。

今回は、犬がケガをしたり病気になったりしたときに心強い、ペット保険についてお伝えしました。ペット保険は、必ずしも加入しなければならないわけではありませんが、「加入していて助かった」と思える日が来るかもしれません。一般的な外科手術費用などをあらかじめ知っておくのも、保険に入る検討の際に役立ちます。