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2019.10.01

犬のお手入れの基本、ブラッシングのコツと栄養のポイント。

犬のお手入れの基本、ブラッシングのコツと栄養のポイント。

秋になると、我が家では犬の毛がぼそぼそと抜けていきます。季節の変わり目の恒例行事なのですが、いわゆる換毛期がやってくるのです。
最近では、家の中で過ごす犬たちが増えたために、以前よりも季節の変わり目に分かりやすく換毛期を迎える犬たちは減ったといわれています。しかしそれでも柴犬のようなダブルコートの犬たちの場合は油断禁物。
この時期に気になる換毛期の犬たちのお手入れのポイントをご紹介します。

犬の抜け毛が溜まりやすい場所

換毛期には犬たちのブラッシングをいつも以上に丁寧に行うという方も多いのではないでしょうか。毎日ブラッシングを行っているという方もいらっしゃるかもしれませんが、時間のやりくりが難しい時には、できれば最短ルートでブラッシングを済ませたい……そんな方のために、犬たちの死毛が特にたまりやすいポイントをご紹介します。

■わきの下

全身が毛で覆われている犬たちの中でも、特に人間で言うと脇の下にあたる前足の毛が柔らかく絡まりやすい傾向があります。手入れをする時には、柔らかいラバーブラシや先が柔らかくなっているブラシを使い、抜け毛を取り除いてあげてください。

■お尻周り、尻尾、太ももの内側

犬たちのお尻や太ももの内側は犬たちにとってとってもデリケートな場所。ブラシを無理に通そうとすると嫌がる犬も多いかもしれません。嫌がる様子を見せたら無理強いはせず、少しずつブラシに慣れさせてあげてください。先が尖った金属製のスリッカーブラシは避けてください。

■首周り

犬たちの首周りから胸にかけての場所は、飾り毛を持っている犬種も多く、普段からお手入れをしている方も多いのではないでしょうか。この場所のお手入れは犬たちの被毛の表面だけではなく、アンダーコートをしっかりと取り除けるように意識するのが良さそうです。また、首輪やハーネスをつけているとその場所が擦れて毛が抜けたり毛玉になることがあるので注意が必要です。

DOG's TALK

特に被毛のパサつきや静電気が気になる時には、ブラッシングの時にトリートメント効果のあるスプレーをするのがオススメです。被毛の絡まりを防いでくれる効果も期待できます。トリートメント効果だけではなく、ニオイの原因となる雑菌の繁殖を抑えたり皮膚のトラブルを予防してくれる成分を含んでいるアイテムもありますので、お悩みに合わせて選んでみてくださいね。

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犬の抜け毛が特に気になる時期の栄養


犬たちの換毛期には、たくさんの毛が抜けていきますが、同時に冬の寒さに耐えられるようにしっかりとしたアンダーコートを生やしていきます。この時、いつも以上に多くのタンパク質や被毛を助ける栄養成分を取り入れることで、パサつきやツヤが失われるなどのトラブルを防ぐことができるかもしれません。
また、この時期には抜け毛と一緒にフケやかゆみが発生する犬たちも多いので、皮膚のトラブル予防としても以下の栄養素はオススメです。

■亜鉛

亜鉛は体内で働く酵素の働きを助け、DNA・たんぱく質の合成に関わる栄養素のひとつ。亜鉛が不足することで、新陳代謝が上手くいかずに皮膚トラブルを引き起こしたり、免疫系が低下してしまうこともあるようです。
季節の変わり目には、たくさんの毛が抜けて新しい毛を作るためにたんぱく質を合成する必要があります。そんな新しい毛を作る体の働きをサポートしてくれるのが、亜鉛という栄養素なのです。

基本的には総合栄養食タイプのドッグフードであれば必要な量は補えますが、犬たちは人間よりも多くの亜鉛を必要としていますし、特に毛が抜ける季節の変わり目には、サプリメントで補ってあげるのがオススメです。

■オメガ-3脂肪酸

関節の炎症を抑える効果や抗酸化作用が知られているオメガ-3脂肪酸ですが、皮膚や被毛の健康維持にも役立ちます。犬たちの被毛を艶やかに保つほか、かゆみに繋がる皮膚の炎症を抑制する効果が期待できます。
季節の変わり目、ブラッシングをしていると犬たちの死毛と一緒にフケが出てくることがありますが、新陳代謝によって皮膚の角質が剥がれ落ちたことで出てきているものであまり心配する必要はないようです。

ただ、犬たちがフケが出ている場所をかゆがっている様子が見られる場合はアンダーコートが十分に取り除けておらず、皮膚が蒸れて起きる炎症によるものかもしれませんので、赤くなっていないかなど注意して皮膚を見てあげましょう。

■タンパク質

犬たちの被毛もタンパク質から作られています。艶やかで美しい被毛を維持するためには、犬たちに適したタンパク質量を摂取することが大切です。また、タンパク質の量だけではなく、アミノ酸スコアの観点から見てバランスの良い様々な種類のタンパク質を摂取していくことが重要です。

DOG's TALK

ちなみに、マッサージ効果の高いブラシはウッドピンブラシ、艶出しにはやはり強いコシの豚毛ブラシ。毛の細い犬には獣毛タイプがオススメです。

おわりに

今回は犬にブラッシングをする際に知っておくと役立つポイントをまとめてご紹介しました。
犬の抜け毛が特に溜まりやすい場所を知っておけば、忙しい時にはその場所だけをブラッシングしたり、ブラッシングが苦手な犬のストレスを軽減するための時短にもつながります。
抜け毛が多い時期に意識したい栄養を取り入れて、食事の面からのサポートも行ってみてくださいね。