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2019.10.11
犬に柿を食べさせても大丈夫?気になることとポイント紹介
ビタミンCが豊富な柿は犬にもオススメオヤツ
秋が深まり、私の家の近所でも柿の木に実がなっているのを見かけるようになりました。秋の味覚としてもメジャーなフルーツ、柿ですが、犬たちと一緒に楽しむことができます。犬たちに食べさせる際には皮を剥き、種を取って私たちが食べるのと同じように一口サイズにしたものを少し食べさせてあげてください。
ちなみに、文部科学省が発行している『日本食品標準成分表2015年版』を参照すると、柿には豊富なビタミンCが含まれていることが分かります。100gあたりのビタミンCの含有量は、緑色のキウイフルーツとほぼ同じくらいの70mg。ビタミンCをたっぷり含むといわれているレモンの約1.4倍ともいわれます。
ビタミンCといえば、抗酸化作用を持っている嬉しい成分です。犬たちの眼や皮膚に蓄積した紫外線ダメージを軽減するだけではなく、ビタミンEなどのほかの抗酸化物質をサポートし、身体全体の細胞の老化・酸化を抑制する機能があると言われています。
種や渋柿には注意が必要!
犬たちにも嬉しい効果があるおいしい柿ですが、もちろん注意したいポイントもあります。
まず、柿の種の部分。多くのフルーツの種に共通して言えることですが、犬たちは消化できません。誤って食べてしまうと、消化不良を起こす可能性があります。もしも食べてしまった場合には、未消化の状態でウンチとして排出されることが多いと思いますが、数日経っても出てこない場合には動物病院で相談してみてください。
また、柿のなかには渋柿も含まれています。甘い柿とは違い、渋柿にはタンニンと呼ばれる物質が含まれています。タンニンそのものは、適量であれば害があるものではありませんが、柿に含まれているカキタンニンは特に渋みを強く感じさせる物質だといわれています。
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ちなみに、柿にはβカロテンも含まれていますが、βカロテンは生の状態のままよりも、干し柿にした後の方が豊富になるのだとか。
散歩道に熟した柿が木から落ちていることもたまにありますが、犬たちが興味を示しても拾い食いの癖がつかないよう避けたほうが無難かと思います。熟して落ちてしまった状態では判別がつかないですが、渋柿かどうかの見分け方は主に柿の果実の形。先が尖がっているのが渋柿と小さい頃に教わった記憶があります。犬たちと一緒に柿を楽しむときは、小さくカットしてあげてくださいね。