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2019.11.01
犬たちの再生医療がスムーズに?犬の幹細胞バンクがアメリカで始動[#今気になるトピックス]
体のさまざまな細胞になることができ、修復や再生をさせる幹細胞。犬たちの治療でも再生医療として幹細胞を活用することができる病院も登場しています。
しかし、幹細胞治療のデメリットは、犬たちから採取した幹細胞を培養するなどの時間がかかってしまうこと。いざ幹細胞での治療が必要な状況になったときから、新しく幹細胞を摂取すると数週間は必要になることもあるようです。
そんな幹細胞を犬たちの去勢手術と同時に採取し、培養してストックしておく幹細胞バンクなる試みがアメリカで始まったのだそうです。去勢手術時に細胞を採取することで、より若く健康的な幹細胞を確保しておくことができ、さらに犬たちの生涯を通して幹細胞をいつでも使用できる状態にしておけるのだとか。
今後更に進歩していくことが予測されている再生医療の分野ですが、このように幹細胞を選択肢としてストックしておくという考え方が身近になれば、これまでは治療が難しかった病気や怪我も減っていきそうです。犬たちと一緒に過ごせる時間も更に長くなっていくのかもしれません。
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この幹細胞バンクの創設者は、飼い犬が関節炎に苦しんでいる姿を見て「動物たちの治療にもっと可能性を広げたい」と考えたことから再生医療のための事業を始めたのだとか。日進月歩で犬たちの医療も進歩を続けています。より質の良い治療を安価に、気楽に受けられるようになれば、私たちも犬たちも負担が減り、ライフスタイルにも良い影響を与えてくれそうですよね。