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2019.12.23
犬の散歩時間の長さって、どれくらいが適正?体格別の目安
皆さんは犬の散歩、どれくらいの頻度や時間で行なっていますか?「うちは小型犬なので行かない日もある」、「うちは大型犬なので1時間はみっちり行っている」など、いろいろなルーティンをお持ちだと思います。今回は、小型犬・中型犬・大型犬という視点から散歩頻度と時間の目安についてお話します。また、散歩のポイントについてもご紹介しますので、ご参考にぜひどうぞ。
散歩時間と頻度の目安
一概に散歩といっても、犬種や体力、年齢、飼育環境によってもさまざまです。また、散歩が好きか嫌いかという性格もありますので、以下でお話しするのはあくまで目安となります。
●小型犬の場合
頻度:1日1〜2回
時間:1回20〜30分程度
チワワやヨーキー、トイプードルなどに代表される室内小型犬は足が細く、中・大型と比べても体力がありません。また、体が小さいことから室内での運動量も稼げるため、散歩の目的は気持ちのリフレッシュやストレス解消、社会への適応、飼い主とのコミュニケーションといった側面が大きくなります。そのため、長い距離は必要ありません。
散歩に行くときは、犬の歩幅に合わせてあげることはもちろんですが、体が小さい分、人に気づかれにくく事故に遭いやすいため、飼い主が注意深くコントロールすることが大切です。
●中型犬の場合
頻度:1日2回
時間:1回30分〜
ビーグルやボーダーコリー、スピッツなどに代表される中型犬は、日本の住宅事情で考えると、“家で運動する”ことは若干無理が出てきます。特に中型犬の場合、散歩の目的は運動で体を作る、筋力を維持するといったこともポイントとなり、運動量が少ないとストレスの原因となります。中型犬は猟犬がベースになっている犬種も多く、運動が大好き。散歩時間をしっかり確保した上で、散歩途中に軽く一緒に走るなどもおすすめです。また、定期的にドッグランで全力で走る機会を作ってあげることも大切です。
●大型犬の場合
頻度:1日2回
時間:1回1時間〜
ラブラドール・レトリーバー、バーニーズ・マウンテン・ドッグなどに代表される大型犬は、体格が大きい分、運動量も必要になります。ただし、体重が重いため、体への負担も大きく、たくさん走らせすぎるとケガにつながる可能性があります。ゆっくりと長い距離を散歩するのが基本となります。
また、大型犬の散歩で注意したいのは、力が強い分、引っ張られたりすると、転倒したり、事故につながる可能性もあります。並んで歩くしつけをしてコントロールできるようにしたいですね。また、飼い主が周りの人に神経を使う時間が多いと、犬にとってもせっかくの散歩が楽しくなくなってしまうので、なるべく人通りが少なく、交通量が少ないルートを選ぶことを心がけたいですね。
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散歩の目的は、犬の楽しみ(ワクワクする時間)であり、貴重なコミュニケーションの時間でもあります。だからこそ「今日は冒険してみよう!」と話しかけて普段とは違うコースを歩くなど、犬を楽しませる工夫をしてあげると、散歩の楽しさも倍増するはずです。
おわりに
今回は犬の散歩の頻度や時間の目安ついてご紹介しましたが、この情報を必ず守らなければならない、というものではありません。その日の体調、天気、その子の性格、年齢などに合わせて状況判断をすることも必要になります。
たとえば大きな音が嫌いな子が、花火のある日に無理やり散歩するのはかえってストレスになります。犬にとって至福のひとときだからこそ、「散歩の質」について考えてあげたいですね。おたのしみのおやつタイムを作る、一緒に座って同じものを見たり話しかけたりする時間を作るなどコミュニケーションをとったり、ルートにバリエーションを持たせるなど、その子が喜ぶことを見つけて、より絆を深めてはいかがでしょう。