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2020.01.30

犬の涙やけのサプリメント。原因ごとにオススメピックアップ【アレルギー】

犬の涙やけのサプリメント。原因ごとにオススメピックアップ【アレルギー】

犬たちの顔を見ると、目元などに赤茶色の汚れがついていて、拭いても落ちない…。涙やけに困っている、という飼い主はとても多いですよね。この厄介な涙やけ、見た目もですがニオイも気になるほか、放置しておくと雑菌が繁殖して悪化してしまうケースも。
こまめに拭き取ったり、ケア用品を使用したり、フードを変えたり、サプリメントを調べたり…対策は色々ありますが、試してみても、なかなか改善されないというお声もあります。

涙やけと言っても、それぞれの犬たちによって原因はさまざま。そこで今回は、犬の涙やけが引き起こされる原因となる要素を改めてご紹介します。犬たちの状態と照らし合わせて、対策を考えてみてくださいね。

*1 ※サプリメントやフードの変更で症状が目立たなくなるケースもありますが、すべての犬に合うものはありません。食生活やケアの見直しの参考としてご覧ください。

犬の涙やけが起きる原因とは?

犬の涙やけを引き起こされるのは、大まかにいうと、目で分泌された涙が溢れてしまい、涙に含まれている水分や成分を栄養として雑菌が繁殖してしまうため。被毛が白系の犬たちは特に目立ちますし、顔つきや表情の印象も変わってしまいます。
一般的には、犬たちの涙は眼を乾燥から保護したり、デリケートな器官である眼に入ったホコリなどの異物を流し出しやすくするなどの役割を持っています。その涙が出ること自体は自然なことですし、必要なのですが、正しく涙が流れていかなかったり、必要以上の量が分泌されてしまう原因を知ることがポイントです。

また、被毛の色を変色させる菌たちは、健康的な犬たちの皮膚や被毛にもともと存在している菌で、環境の変化によって増殖してしまいます。増殖を防ぐためには、環境をコントロールし、こまめにあふれ出た涙を拭くことも重要です。

犬の涙が出すぎてしまう原因

■鼻涙管が細いなど、涙を上手に排出できない体質


犬たちだけではなく、哺乳類の多くは涙を鼻などに流す鼻涙管という細い管をもっています。この管に詰まりがある時に、涙が溢れてしまい目の周りが常に濡れたままの状態で雑菌が増え、被毛を変色させニオイを発することで発生します。

小型犬や、短頭種の犬によくみられることなのですが、生まれつきこの管が細すぎたり、涙が流れにくい形をしていると、上手く涙を鼻に流すことが出来ないことがあります。この場合、動物病院で定期的に詰まりを除去するために洗浄を行ったり、治療を行うことで改善されることがあります。

■ 涙をうまく排出できない犬にオススメの対策

まず、こまめに涙を拭き、目の周りが濡れた状態のままにならないようにすることが必須です。また、涙そのものがアルカリ性に偏ることで、雑菌の繁殖を招きやすくなることも。その場合、涙を弱酸性に維持するサプリメントが効果を発揮するかもしれません。

ネイチャーベット ティアクリスタル
アーガイルディッシュ Cエイド
POCHI クランベリータブレットゴールド

■アレルギーや異物に炎症を起こしている

花粉症の人と同じように、アレルギーを持っている犬たちも涙がたくさん出てしまうことがあります。植物の花粉やハウスダストなどに過剰に反応してしまい、涙が多く出やすくなるほか、炎症によって鼻涙管が細くなり涙が流れにくくなってしまうことも。
この状態の犬たちは、目元だけでなく皮膚などにもアレルギー反応が出て赤みが出るなどの症状がみられることがあります。
アレルギーと診断されていなくても、皮膚や目元が敏感な犬たちの場合、涙の量が増える可能性があります。

■ アレルギーや異物に炎症を起こしやすい犬にオススメの対策

アレルゲンとなる植物などを避けるほか、室内をこまめに換気したり掃除することによって、花粉やハウスダストに犬たちをなるべく触れさせないようにしたいですね。
また、アレルギーなどは免疫機能が過剰に反応してしまうことで起きる現象です。この場合、免疫系が「適正に」働くようにサポートするサプリメントなどを取り入れてみるのがいいかもしれません。

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ヒルトンハーブ イミュニティ ゴールド

ヒルトンハーブ イミュニティプラス
ドクターハーヴィーズ イムーネブースト(免疫系の健康維持)
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■瞬きが上手くできない、逆さまつげなどが原因


涙やけに悩む犬たちが、目を細めるような表情をしていたり、瞬きをしにくそうにしている様子を見たことはありませんか?

目が大きくて瞼が上手く閉じられなかったりすることで、犬たちの眼にあるべき量の涙が蒸発しやすくなり、水分保持するために涙の量が多くなることがあるようです。
また、瞼にある「マイボーム腺」という皮脂腺の働きが低下することでも、眼の水分を保持することが難しくなります。涙には本来、蒸発を防ぐために僅かに脂が含まれています。この脂を分泌するのがマイボーム腺。瞬きをするたびに少しずつ脂を分泌し、眼の保湿をサポートしています。
眼が大きな短頭犬や小型犬の中には、瞬きが上手くできないことでマイボーム腺がうまく機能しない犬もいるようです。涙の水分を保持できないために、より多くの涙を分泌することで眼を保護しようとしているんですね。

また、生まれつき逆さまつげのように、眼の中にまつげが入ってしまう犬たちも、瞬きが上手きできなかったり、眼を傷つけてしまうなどの理由で涙が出やすくなる傾向があります。

■ まばたきが苦手な犬たちにオススメの対策

眼の保湿が出来ていないことが原因で涙がたくさん出てしまう犬の場合は、瞼の筋肉をほぐしたり眼を温めることで少しずつ改善されていくことがあるようです。また、魚の脂質などに含まれているEPAやDHAなどのオメガ3脂肪酸を補給することで、炎症を抑えながら目の保湿機能をサポートできることも。

POCHI GLMオイルサプリメント
ナチュラルハーベスト クリルオイル

添加物や保存料が原因で涙やけになるって本当?

犬の涙やけは、ドッグフードに含まれている添加物や保存料などが原因だとする意見もあるようですが、これには科学的な根拠はなく言い切ることが難しいのが現実です。

プレミアムドッグフードと呼ばれるフードの多くでは、保存性を高めるために天然由来の保存性を高める成分(ミックストコフェロールやビタミンE、ビタミンCなど)が使用されていますが、これらの成分は抗酸化成分でもあり、細胞の健康的な入れ替わりを維持するのに役立つ成分でもあります。添加物や保存料を一切使用していない食事となると、犬の手作り食ということになりますが、手作り食では栄養バランスを整えたり、十分な栄養を毎食与えるのは難しいという問題もあります。

また、犬の体質は一頭一頭異なります。同じ兄弟犬であっても、一方は涙やけがよくなったけれど、もう一頭は悪化してしまう…ということもあります。食材や栄養のバランス、アレルギー項目。そして何より犬が美味しそうに食べてくれることなども含めてそれぞれの犬に合った食事が一番です。

添加物や保存料が使用されている=涙やけの原因になると結論付けるのは短絡的で、ドッグフードに使用されている成分がどんなものなのか、原材料はどんなものなのかを改めてチェックしながら、フードと犬の涙にじっくり向き合っていく必要があると考えています。

おわりに

今回は、犬の涙やけに繋がる「涙が多く出る原因」として考えられる代表的なものをご紹介しましたが、犬たちの涙やけはこれらの原因がすべてではありません。涙やけは犬の体調にすぐに影響する症状ではないものの、酷い場合は、動物病院で獣医師に診断してもらうことも検討してください。