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2020.01.29
犬に舞茸は役立つの?成分の解説や腎臓病の犬への与え方のポイント。
寒さが厳しくなり、人間ではインフルエンザなどの感染症の流行がニュースになっています。冬のこの時期には、できるだけ免疫力をサポートするような食材を活用しながら、体調を整えていきたいものです。
犬たちにとっても、免疫系を整えることは病気の予防だけではなく、皮膚トラブルを軽くしたり、おなかの調子を整えることにもつながります。「いつまでも若々しく元気で過ごしてほしい」という私たち飼い主の願いのためにも免疫力アップは大切なポイントのひとつ。
そこで、本日は手軽に手に入って美味しい、そんなマイタケに含まれている免疫成分のご紹介です。
マイタケにはどんな成分が含まれているの?
キノコの仲間には嬉しい成分が含まれているものが多く、低カロリーなことからダイエットや健康維持のために活用される機会が多くなっています。キノコの仲間が特に注目されている理由として、免疫系に働きかける成分が豊富に含まれていることがあります。もちろん、手ごろな価格で手に取ることが出来るマイタケにも、免疫系をサポートする成分が含まれています。
舞茸に含まれる犬の免疫系に働きかける成分
●免疫系に働くキノコの成分代表、β-グルカン
キノコが持っている免疫系に働く成分の代表格として知られているのが、β-グルカンです。β-グルカンは、キノコの仲間や一部の穀類の細胞壁を構成する天然成分のひとつです。中でもマイタケに含まれているβ-グルカンにはグリフォランという名前が付けられていて、抗腫瘍活性があることが分かっています。
体内に入ったβ-グルカンは、免疫細胞に働きかけて体内にある異物やウイルスなどを攻撃させたり、抗酸化酵素に働きかけ、活性酸素の除去に役立つというデータも。
β-グルカンはもともとある免疫細胞をより活発にさせ、免疫力を強化するような働きをしていると言えます。
●現在研究が進められている、Dフラクション
マイタケに含まれているβ-グルカンの中には、特異な成分としてDフラクションという成分が含まれていることが分かっています。現在も研究が進められている段階の成分なのですが、特に強い免疫活性性を持っているといわれていて、犬たちのサプリメントなどでも使用されるようになっています。
とある研究では、白血球細胞ヘルパーT細胞を活性化するという結果も出ています。
●アガリクスにも含まれる、エルゴステロール
免疫系に働きかけるキノコとして良く知られているアガリクス。アガリクスが持っている成分のひとつ、エルゴステロールは腫瘍などの細胞が増殖していくのを抑制する作用があることが分かっています。エルゴステロールは、マイタケにも含まれています。
自然界に存在する物質で、食品から抽出できるため、安全性も高いとみられているため、エルゴステロールを使った薬などを、犬たちのガンなどの治療に使用することも今後はさらに増えていくと考えられています。
エルゴステロールは、ビタミンD前駆体ともいわれていて、紫外線を浴びるとビタミンDに変化する特性を持っています。
免疫系をサポートする成分を効率的に摂取するには?
今回ご紹介した成分は、いずれも専門的な装置を使用・抽出することでより濃度が高く、質の良い抽出成分となるサプリメントもありますが、マイタケを食べることでも摂取が可能です。そのほかにも、マイタケが本来持っている栄養も、もちろん体調を整えるのに役立ちます。
マイタケを美味しく犬たちと一緒に楽しみつつ栄養も摂取するなら、だしをとるようにじっくりスープで煮込むのがオススメです。犬たちが大好きなお肉と、刻んだマイタケを煮込めば、マイタケのうまみ成分がより一層感じられ、犬たちにもご家族にもオススメです。
舞茸の栄養を取り入れる オススメアイテムご紹介
βグルカンを効率的に摂取するサプリメントならこちら。
POCHI ハナビラタケβ
βグルカンを多く含むハナビラタケを配合することにより、健康を維持し本来持っている免疫力を保ちます。生活の質の改善と向上が期待できる健康補助食品です味にはほとんど癖がなく、わずかな甘みが広がる程度です。粒が柔らかいのですぐに噛むことができ、手でも砕くことが出来ます。
犬の腎臓に舞茸が良いって本当?
慢性腎臓病の犬や、腎臓が気になるシニア犬になると食べられるものも制限されることが多くなりますが、慢性腎臓病の犬のために手作り食を作る時にも舞茸はオススメの食材です。
舞茸にはタンパク質やリンがほとんど含まれていないので、それらの制限が必要な腎臓病の犬でも比較的安心して与えられる食材の一つとなります。
オヤツ感覚で与えたい時には蒸した舞茸を与えるほか、スープなどにしてドライフードにトッピングするのもオススメです。