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2020.04.09
マヨネーズって、犬に食べさせてはいけないの?
犬はおいしいものが大好きです。とくに大好きな飼い主が食卓などでおいしそうになにか食べていれば、「いいなあ、それ。同じもの食べたいなー」と言いたげな顔でジーっと見つめてきますよね。だからそれがブロッコリーの温野菜であったとしても調味料がばっちりついていたら「ノー!これはダメ。食べてはいけないものなの」と、犬に言い聞かせたりします。でも‥‥。
「そもそもコレ。犬に食べさせてはいけない理由ってなんだっけ?」と、私たちに身近すぎる食品の中から今回は「マヨネーズ」に注目してみました。
マヨネーズの原材料ってなに?
最近は材料にこだわったマヨネーズがたくさん登場しています。プレーンなものだけでも、オーガニック素材だけを厳選して使用しているものや、カロリーを今までのものより半分に抑えたもの、減塩(無塩)のマヨネーズまであります。
マヨネーズはその独特の風味がクセになる、という人もたくさんいて無人島に持っていくならマヨネーズ、なんて言葉も聞かれたり。コクがあっておいしいマヨネーズは、犬の健康にとって害のある成分が含まれているのでしょうか?
マヨネーズの原材料の基本は、卵とオリーブオイルなどの食用油、レモン、リンゴ酢などの酢で、それにマスタードや塩コショウで味を整えて作られています。
こうしてみると、個々の原材料自体に大きな問題はなさそうです。マヨネーズを手作りする人もいますので、マスタードや塩コショウが入っていないシンプルバージョンを作れば犬が食べても良さそうです。
でも気を付けたいポイントとして、マヨネーズで一番多く含まれる材料は食用のオイルになるのでカロリーが高い調味料と言えます。
一般的なマヨネーズのカロリーは、大さじ1(15g)で約100キロカロリー。 栄養としては、脂質、タンパク質、ナトリウム、ビタミンE、ビタミンKなど。
だから、ドッグフード100グラムを与えている場合、約300キロカロリーのカリカリフードなら、手作りマヨネーズを大さじ1杯トッピングしただけで、一気に400キロカロリーに!逆にあまり食べなくなったハイシニア犬や痩せすぎている犬には少量でカロリーアップできるお助け食品、ということになります。
犬がマヨネーズを食べると卵アレルギーが出る?
犬に卵アレルギーが見られる場合はマヨネーズを食べることで皮膚のかゆみや下痢などのアレルギー症状が見られるケースがあります。
ただ、犬の食物アレルギーは人間と比べるとゆるやかに症状が出ることが特徴なので、マヨネーズを食べてこれらの症状が出たからと言って、すぐにマヨネーズのせいだとは断定できないのも事実です。たとえば、下痢の症状が見られたからといっても、それはマヨネーズに含まれている油が原因であって、アレルギーではないこともあります。犬のアレルギー検査には、アレルゲンとなる食品を一つ一つ取り除いて根気よく検査をする必要があります。飼い主が「アレルギーだ!」と判断することは難しいので、心配なようであれば担当の獣医師さんと一緒に調べてみることがオススメです。
おわりに
手軽で身近なマヨネーズは、本当に犬に与えない方がいいのかを改めてご紹介しました。なんとなくの感覚で調味料は犬には絶対ダメ!と思っている方も多かったのではと思います。
手作りマヨネーズなら、さっと茹でた肉、魚、野菜にディップできたり手作りやトッピングメニューの幅が広がりそうですね。
犬に与えない方がいいといわれているものを、「なぜ与えてはいけないのだろう」と逆に考えてちょっぴり深堀りしてみるだけでも、興味深く犬の食事について知ることができます。