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2021.03.04
食物アレルギーの犬のドッグフードの選び方のコツ。便利機能のご紹介
犬の食物アレルギーに悩む飼い主は多く、「どんなドッグフードを食べさせればいいのか分からない」「療法食以外食べさせられないの?」など、食事の選択肢が狭まってしまったように感じて落ち込む方もいるようです。
でも、食物アレルギーがあることが分かったからといっても、必ずしも療法食以外の食事を食べられなくなってしまうということではありません。
そこで、今回は「アレルギーがある犬が食べられるドッグフードを探す」時に知っておきたいポイントと探すとき時短になる便利なサービスについてまとめてみました。
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食物アレルギーのある犬のドッグフード選びの注意点
■犬のアレルギーの症状について
犬の食物アレルギーでは、かゆみや下痢、嘔吐などがみられるケースが多いようです。人間のような命にかかわるような激しいショック症状やアレルギー反応が見られることはほとんどないといわれています。
また、アレルギーが原因で起こる体調の変化もすぐに起こるものではなく、翌日あたりから見られることも多いことから、下痢などであれば食事が原因で起こっているのか、それとも環境の変化などのストレスや食事の内容の栄養バランスに関係しているのか、皮膚に出るトラブルであれば虫刺されや皮膚バリアの乱れなどの原因で起こっているのかの判断が難しいともいわれています。
犬の皮膚トラブルが起きると「アレルギー?」と疑ってしまいたくなりますが、そうではないケースも多いようですので、注意深く観察して動物病院と協力しつつ犬の様子を見守っていくことが大切です。
ちなみに血液検査の結果は、アレルギー項目を絞り込むのに役立ちますが、「これがアレルゲンです」と断定するには至らないという獣医師の見解も増えています。
■食物アレルギーの起こる仕組み
一般に食物アレルギーが起こるのは、本来は無害のはずの食べ物に含まれるタンパク質を免疫細胞が「異物」「外敵」と勘違いしてしまうことから始まります。
ですから、特定のタンパク質を摂取しなければアレルギー反応は見られません。アレルギーのあることが分かっている犬は、体が反応してしまうタンパク質を含まない食事を選ぶことが必要になってきます。
タンパク質はアミノ酸やペプチドという小さな粒が長く連なって作られていて、アミノ酸の数やペプチドの配置がそれぞれ異なっています。
この配列などを見分けて異物と判断したタンパク質を排除しようと、過剰に防衛機能が働いてしまうことでアレルギー反応が起こるので、タンパク質を免疫細胞が反応しないような小さな分子にすることも対策のひとつです。アレルギーを引き起こす免疫細胞は、タンパク質には反応しますが、タンパク質を分解したアミノ酸やペプチドには反応しないことが分かっていますので、アレルギー対応の療法食などでは、タンパク質をアミノ酸やペプチドレベルに分解することによって、免疫細胞が反応しにくいように作られています。
便利なアレルギー検索機能を活用しよう
■アレルゲンを含まないドッグフードを探すなら
アレルゲンが分かっている場合には、その食品を含まないドッグフードを与えることでアレルギー反応を防ぐことができます。
「ドッグフードは非常に多くの原材料が使用されているから、細かく原材料をチェックしていくのが大変…」という方も多いはず。そんな時には、『POCHIのアレルギー検索』機能を活用するとドッグフード探しがスムーズになります。
犬のアレルゲンとなる食品が分かっているようであれば、その食品を含まないドッグフードを探すことが出来ます。
ちなみに、ドッグフードの原材料表記を見ていると、メーカーによってその表記がまちまちなことに気が付く方もいるかもしれません。統一的な表記の基準があるわけではないので、「鶏肉」「チキン」「フレッシュチキン」「新鮮な鶏肉」など色々な書き方をしていて混乱してしまうこともあるかもしれません。
そこで、ポチでは取り扱いの主食商品を独自に精査し原材料名を統一して、アレルギー物質を含まないフードを検索できる機能をご用意しています。
さらに、精製度合いが低くタンパク質の痕跡が残っている可能性が否定できない油脂類や、アレルギー反応を起こさないまで加水分解されているか不明な加水分解タンパクをも含め除外しています。
これらは細かな原材料ひとつひとつを丁寧に、また深く理解していないとできない専門店ならではのサービスです。
■使い方
アレルギーと思われる原材料にチェックをして、「含まれない商品を検索する」ボタンを押すだけでOK。
候補が出てきたら、商品詳細ページで改めてチェックしてみましょう。
■ こんな使い方もできます
犬の食の好みがはっきりしている時にも、こちらの機能を活用することが出来ます。例えば、ドッグフードに少しでも魚系が入っていると食べなくなってしまう…というようなケースです。この場合も、苦手な食材を避けてドッグフードを探したい時に便利です。犬の食事の好みに合いそうなドッグフードの目星をつけたい時にもぜひ活用してみてくださいね。
おわりに
食物アレルギーがあることが分かったからと言って、アレルギー対応食しか食べられないということではありません。反応が出やすい食材を把握すれば、それを使っていないドッグフードを与えることもできます。たくさんの原材料が使われているドッグフードですが、便利な検索機能を使って「うちの子に合っていそう」と思えるフードを探してみてくださいね。
■この記事を書いた人
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POCHIのペット栄養管理士 岡安
ペット栄養管理士です。犬ぞりやフリスビーなど、犬とできるアクティビティが好き。大型犬を見るとテンションが上がります。