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2021.03.25

成犬がトイレを失敗するようになってしまった。どうすべき?~ペット栄養管理士のアドバイス #32

成犬がトイレを失敗するようになってしまった。どうすべき?~ペット栄養管理士のアドバイス #32

犬たちの毎日の暮らしを少しベターにするTipsを、POCHIのコンサル担当のスタッフたちがお届けします。

*1 ご相談内容は一例であり、犬たちの生活習慣や体格、体質などによって差があります。

~病気の治療中、トイレを失敗するようになってしまった~


<とあるご相談内容>
膀胱炎、ストルバイト結晶になってしまい、水分摂取を意識した食事を与えるようにしていましたが、我慢ができなくなったのかお漏らしをしてしまうことが出てきました。
犬も自信を無くし始めてしまっているようです。病気の治療を続けながら、どんな工夫ができるでしょうか?

DOG's TALK

POCHI スタッフ OKAPY

犬ぞりやフリスビーなど、犬とできるアクティビティが好き。大型犬を見るとテンションが上がります。

■オシッコトラブルと飲水量の関係

ストルバイトや膀胱炎などの犬のオシッコトラブルの対策としては、膀胱内で繁殖してしまった菌やストルバイトの結晶を排出させることがとても大切になります。これは予防の観点でも、治療の観点でも同様で、とくに病気の治療のために処方される療法食においては、オシッコの回数を増やすための工夫がされていることが多いです。
オシッコトラブルに悩む犬には、ポチでも飲水量を増やす工夫として水分が多く含まれているウェットフードの活用や、スープタイプのレトルトをオススメしています。

今回のケースでは、それまでは散歩の時間や庭に出られるタイミングまで我慢ができていたのに、治療のためにした工夫で飲水量が増え、オシッコに行きたくなる頻度が上がってしまい、トイレを失敗するようになってしまったということですね。

■室内トイレを多めに設置してみる

子犬のころからトイレを室内ですることが習慣になっている犬が、トイレを失敗するようになってしまったというケースであれば、犬の行動範囲内に設置するトイレの数を増やしてみるというのも一つの方法です。どうしても室内でトイレをしたがらない犬の心理を考えると、「自分の生活圏を汚したくない」という思いが強いのかもしれません。

■散歩の回数を増やしてみよう

もうひとつの対策としては、散歩の回数を増やしてみるということです。外でしかトイレをしない!という犬の場合は、やはり散歩に連れ出すことが一番です。
いつもの散歩と散歩の間の時間にオシッコをするためだけの散歩を取り入れてみるのもオススメです。その場合は、いつもの散歩コースよりも短めの、ご近所を少し歩くだけでも十分です。
朝晩30分の散歩をしていたのであれば、それにトイレのための散歩を数回プラスするといったイメージです。飼い主も犬も無理なく続けられるペースであることが大切です。

室内トイレも覚えてもらい、併用しながらが理想的ですが、これまで室内でトイレをする習慣がなかった成犬に新しい生活習慣を覚えてもらうのは容易ではありませんので、散歩の回数を増やすだけでも十分だと思います。
寒い時期~季節の変わり目には犬のオシッコトラブルは増える傾向にあります。膀胱炎の対策や治療をしっかり続けつつ、まずはできそうなことから始めてみてはいかがでしょうか。