- 特集
2024.08.07
【#うちの犬とチャレンジ】夏だ!ドッグサーフィンだ!大会取材でワクワクが止まらない
犬たちの個性や犬種の特性による行動は、ワクワクだけでなく社会貢献につながることがあるかもしれません。もう、お困り行動だなんて言わせません!
個性を受け入れて、前向きにうちの子と向き合う時間につながる、そんな楽しい"チャレンジ"を紹介します。(POCHI編集チーム)
今回のお役立ち情報ドッグサーフィン
家族と一緒に海に入るのが大好きな犬たちが、2024年7月7日、神奈川県辻堂海岸でドッグサーフィン選手権大会に挑みました。
飼い主さんより先に海に飛び込んでいくほど水が大好きな犬たちの笑顔と、競技中の真剣な表情に魅せられ、編集部員もワクワク&ニコニコ笑顔で最高のひとときを過ごしました。その模様を、お伝えします!
和気あいあいとした雰囲気の競技会場
「おぉぉ~! うまく乗れてるぞー。いい調子!」
「ワンちゃんはバランス感覚バッチリですが、パパさん落水っ。パパさんがんばってくださ~い」
2024年7月7日、神奈川県の辻堂海岸に、声援や笑顔を誘うアナウンスが響いていました。
「第57回 マーボロイヤルKJカップ DOG-DIV. 2024全日本ドッグサーフィン選手権大会」が開催され、海が大好きな飼い主さんと犬たち15組、そしてその応援団や観客が集まっていたのです。
飼い主と犬が一緒にボードに乗ってサーフィンをする“DOGサーフィンタンデムクラス”は、予選からスタート。上位8組が準決勝に、4組が決勝に進めます。
たくさんの声援を浴びていたのは、ワイアー・フォックス・テリアのkaiくん。
「ふだんは都内のスケートボード同好会で、kaiと一緒にスケボーをやっているんですよ。夏は、こうしてドッグサーフィンも楽しみます。ドッグサーフィン歴は2年くらいかな。
今日はスケボー仲間たちも応援に駆けつけてくれたので、ますます、準決勝にも気合が入ります」と、飼い主さん。
小型犬から大型犬までがサーフィンを楽しむ
kaiくんと同じくドッグサーフィン歴2年なのは、2歳10ヵ月のわっくくん(ミニチュア・ダックスフンドとプードルのミックス)。
「私たちがもともとサーフィンをやっていて。わっくも月に1回くらい、水に入るようになりました。人だけでのサーフィンも楽しいですけど、わっくと一緒にするのも一体感を得られるし違う楽しみがありますね」と、わっくママさんは教えてくれました。
今回のドッグサーフィン大会にエントリーした犬種は、さまざま。
イングリッシュ・ブルドッグ、ミニチュア・ダックスフンド、柴犬、イングリッシュ・コッカー・スパニエル、アイリッシュ・セター、ジャック・ラッセル・テリアなど。
それほど水が好きそうなイメージがない柴犬ですが、決勝進出を決めた6歳のみかんちゃんの飼い主さんに聞いてみると……。
「みかんは、うちに来たときからお風呂も大好きで、とにかく水を見たら入りたがる子で(笑)。ドッグサーフィンをやらせてみたら、すごくイキイキした表情を見せてくれました」とのこと。
一方、根っからの泳ぎ手のイメージがあるレトリーバーも、もちろん参加していました。ゴールデン・レトリーバーのミックス2頭が、なんと、ひとつのボードに飼い主さんと多頭乗り。こちらも、観客の視線を集めていました。
ドッグサーフィン大会の覇者は?
イングリッシュ・コッカー・スパニエルの6歳のみみちゃんは、ドッグサーフィン歴
5年のベテラン。
「波が小さくても犬となら楽しめるところが、ドッグサーフィンの魅力ですね。
この大会には2年前から参加していて、1回目と2回目の大会は、犬だけがボードに乗る“DOGサーフィンクラス”で優勝しています。飼い主が一緒だと、みみの足を引っ張っちゃうのかな?」と、みみパパさんは笑います。
DOGサーフィンタンデムクラスの決勝に進み、見事優勝したのは、アイリッシュ・セターのバンビーナちゃんと塚原和浩さんペア。塚原さんは、先代のアイリッシュ・セターと過去の大会で複数回の優勝を経験したのち、現在は大会の運営者としてジャッジやドッグサーフィン体験のインストラクターを務めています。
「バンビーナはまだ若いけど、よくがんばってくれました。先代ピノッキオと同じように、海大好きっ子に育ってますね」と、真っ黒に日焼けした塚原さんは白い歯をこぼします。
犬が独りでサーフボードにライド!
犬だけがサーフボードに乗る“DOGサーフィンクラス”には、4組が出場しました。
飼い主さんと一緒に海に入ったあと、飼い主さんが犬が乗ったボードを押し出してテイクオフ。
この競技ではkaiくんが3位に入り、前回優勝したみみちゃんは、今大会は惜しくも2位。
今度はパパさんと参戦した、わっくくんが頂点に立ちました。
また、今大会では、犬と一緒にSUPに乗って往復1㎞コースのタイムを競う“DOG SUPレースクラス”も行われました。
こちらは5組が出場し、ジャック・ラッセル・テリアの6歳のルックスくんが優勝。
「すごく楽しかったです。いずれ、DOGサーフィンにもチャレンジしてみたいな」と、ルックスママさん。
ドッグサーフィンをスクールでも教えている塚原さんは、バンビーナちゃんを撫でながら次のように語ります。
「犬たちは、飼い主さんが楽しんでいると同じように楽しくなってくるんですよね。
そして、うちの子が頑張ってる姿を見てさらに飼い主さんも喜びが大きくなり、その姿を見て犬たちもうれしくなるという……。まさに、楽しさと喜びとが、ドッグサーフィンによって倍増していくわけです。気づいたら、犬との絆も自然と深まっていることでしょう」
ハワイなどでとてもメジャーなドッグサーフィンは、日本でも広まりを見せているようです。大海原で犬とさわやかに楽しめるこのドッグスポーツから、今後も目が離せません。
文・写真:臼井京音
主催、問い合わせ先:
*1 日本ドッグサーフィン連盟(JDSA)※ドッグサーフィン教室も開催 https://jdsa.info/dog_surf