• コラム

2025.03.13

柴犬連れ旅行はハードル高し!千里の道も一歩から〜柴犬あるある・目指せ旅犬!右往曲折編~

柴犬連れ旅行はハードル高し!千里の道も一歩から〜柴犬あるある・目指せ旅犬!右往曲折編~

柴犬のちょっと不思議な生態を不定期にご紹介する、「柴犬あるある」シリーズ。
今回は、はじめての旅行での失敗談から、旅に慣れるまでのお話。
最初の旅行では「これが最初で最後だな、、、」と思ったくらい大変だったそうですが、どうやって克服していったのでしょうか?
なぜかドタバタ劇⁈にみえてしまう柴犬さんの旅行話をお届けします。

一睡もできなかった初旅行

はじめての旅行。ドアが無理だとわかると、窓からも脱出を試みるうちの子。

はじめての旅行。ドアが無理だとわかると、窓からも脱出を試みるうちの子。

今ではすっかり旅行好きになった我が家の柴犬。
けれども実は、はじめての旅行は、「うちの子との旅行はもう無理……。
一緒に暮らしている間は、飼い主も旅行を諦めよう」と本気で思うほど大変でした。

安心できるよう使い慣れたベットを持っていったものの、知らない部屋に置かれた自分のベッドを見て「なんでこれがここに?」と動揺するうちの子。

作戦失敗。むしろ不安を掻き立ててしまう結果となりました。

その後は、ベッドも荷物も飼い主も置き去りにして、部屋からの脱出を試みます。何度も、何時間も、何時になっても。エンドレス・チャレンジです。

諦めない心は素晴らしいと思う。
けれども、それを使うのは今じゃない。

抱っこしても、なだめても、そのまま夜更けまでピヨピヨと泣き続け、明け方にストレスの限界がきてついに嘔吐!

これ以上部屋にいるのは無理と判断して、散歩に出ました。
美しい明けの明星と、どうにか家まで歩いて帰りたいうちの子の姿を交互に眺め、「これが最初で最後の旅行かな」と思ったのでした。

お宿のタイプでトラブルもいろいろ

すっかり旅慣れた柴犬さん、お宿のウェルカムおやつも楽しみのひとつ。

すっかり旅慣れた柴犬さん、お宿のウェルカムおやつも楽しみのひとつ。

それでも、再び旅行に挑戦しようと思ったのは、我が家の柴犬さんは知らない場所へ行くのが大好きだから。せっかくなら、色々なところに連れていってあげたい。

そこで旅行の練習をしてみることにしました。最初の旅行の時は、他の犬や飼い主さん、宿のスタッフさんの気配を気にしている様子だったので、自然の中にある貸別荘に。

家族しかいない空間がよかったのか、リラックスした様子で過ごしてくれました!
おぉ、これはいけるかも。

食事を終え、部屋で遊び、就寝時間です。
案外簡単に、苦手な旅行が克服できちゃった? と思ったのも束の間、夜中にまさかの展開が。

夜中にうちの子が飛び起き、窓の外に向かって「ワン!」とひと吠え。その後、窓を見つめたままブルブルと震え出すではありませんか。

結局、この日はまたもや明け方まで眠りませんでした。
原因は、あまりに自然の中すぎたこと。野生動物がコテージのまわりに訪れていたらしいのです。

「それならば!」と次に選んだのは、ドッグリゾートにある戸建てのコテージ。
ここなら野生動物もこないので安心です。

ドッグリゾートとは言え、「戸建てだから他の犬たちの泊まる場所やドッグランは遠くてか安心」と思っていました。
けれども、我が家の柴犬さんは、遥か遠くにいる他の犬たちの気配が気になる様子。

さすが犬の嗅覚?聴覚?は侮れません。
番犬モードに突入した我が家の柴犬、窓の外を凝視して、この場所からでは絶対に見えない犬を探し続けます。

結局、せっかく景色の良いリゾート施設だったのに、部屋の窓はカーテンを締切って過ごしました。しくしく。

慣れたら慣れたで大騒ぎ

それでも、いろいろ試しているうちに落ち着いて泊まれる宿がいくつか見つかりました。
毎回、同じ客室になるように予約していたので、お宿に到着すると「あ、ここだね」というように、ルンルンと自分から迷わず進んでいきます。

お部屋に入ると、別荘気分でごろ〜んとリラックス。そして少し休憩すると、おもちゃを運んできて「遊べ!」とアピール。
かと思うと、「楽しかったから散歩また行こう!」と玄関でピョンピョン。
まるで旅行でテンションあがった小学生のようです。

すっかり旅慣れた姿にちょっとウルウルしつつも、最近は「ゆったりした大人旅も楽しんでみたいなぁ」なんて贅沢なことを考える飼い主です。


お宿のわんこ用ベッドの上にマイベッドをおいて、お殿様気分でお昼寝中。

お宿のわんこ用ベッドの上にマイベッドをおいて、お殿様気分でお昼寝中。

目指せ!旅犬エキスパート

今では旅先で過ごすことにも慣れ、コテージや貸別荘だけでなく、一般のホテルにも泊まれるようになりました。
シニア世代のうちの子ですが、旅先ではむしろ若返っている気がします。これからも、いろんな場所へ遊びに行ってドンドン若返り、旅犬エキスパートを目指そうと思います!