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2018.01.01
それって亜鉛不足かも?!
《前にご紹介してアクセスの多かった特集ページやリクエストページをご紹介。今回は『亜鉛特集』です。》
犬の食事を手作りをしている飼い主の方で、カルシウムを気にしている人は多いと思いますが、 亜鉛が飼い犬に不足しているのでは?と考えたことがある人はきっと少ないと思います。 あまり目立つ栄養素とは言えませんからね。
でも微量とはいえ、亜鉛は必須栄養素のひとつなんですよ。 人と違って亜鉛の必要量が少し多いのも犬の特長のひとつ。
豊かな被毛を保つためでしょうか‥‥。
おさらい犬のカラダに必要な亜鉛の働き
栄養バランスを整えたドッグフード(総合栄養食)を作るときの一般的な基準、AAFCO基準において《亜鉛》は必須栄養素に指定されています。
実は、人より犬猫の方が1日の要求量が格段に多いことご存知でしたか?
たとえば亜鉛一日の摂取量の目安は、 100g/1日を給与している犬の場合、最低8mg、猫だと7.5mg。 一方、厚生労働省『日本人の食事摂取基準』によると、亜鉛の推奨量は成人男性で12mg/日、成人女性では9mg/日と 体重差を考えるとかなり多いですよね。
『多いといっても、我が家は総合栄養食のフードを利用しているから大丈夫。』と思いがちですが、 フードの中にはもちろんしっかり亜鉛が配合されているのですが、 他に配合される原材料のとくに穀類、豆類、繊維質、カルシウムなどとの兼ね合いで亜鉛の吸収が阻害されてしまう可能性もあり、 配合されている亜鉛のうち、どれくらいきちんと吸収してくれたかには残念ながら個体差が出てきてしまうとのこと。
亜鉛が不足すると皮膚の新陳代謝と抗体生産にも影響することが知られおり、 皮膚の異常やコラーゲン合成障害、脱毛や爪の変化、生殖機能の低下、免疫力の低下などを引き起こすことがあります。
このような皮膚トラブルの場合、動物病院でも亜鉛が不足しているかどうかを判断するのは難しいため、 まずは亜鉛を投与してその反応を見る方法がよく用いられているようです。
なんだか痒がるなど軽い皮膚トラブルになったら亜鉛不足も疑ってみてください。
亜鉛は人より要求量が多く不足しやすい犬猫たちだから、どんな食スタイルであってもカルシウムとリンのバランスと同じくらい気にしてほしいミネラル分。 とくに、長毛犬種や長毛猫種では換毛期に活発に働くケラチンを作り出し短毛よりも亜鉛の必要量が多くなるので、 充分な亜鉛の供給をオススメしたいところ。
亜鉛不足は比較的表面に出やすいといわれていますので、まずはチェックしてみましょう。
簡単チェック!亜鉛不足かチェックしてみよう
家庭でできるチェックポイントは6つ。
顔やマズルに脱毛がある
肉球がかなり硬い
毛のパサツキ、毛艶が悪い
色素が抜けてきた
最近、傷の治りが悪い
ひとつでもチェックがあったら、亜鉛不足が影響しているかもしれません。
硬い地面をたくさん歩かせていると肉球が硬くなるとはよく言われているものの、 たくさん歩く犬でも亜鉛が十分に体に吸収されていればある程度の柔らかさが残っています。
毛のパサツキ、毛艶が悪い、フケが出やすい、顔周りや胸部、お腹部分が脱毛しやすい、なんだか色素が抜けてきたように感じたり、 耳や指の間のタダレなどのトラブル、さらには「前はかすり傷も知らぬ間に治っていたのに最近直りが遅いな」と感じたら 亜鉛が不足しているのかもしれません。食品から摂るのは意外に大変そうなので手軽な亜鉛のサプリメントを活用してみてください。
参考に、亜鉛を多く含む食材は以下の通りです。
■ 【亜鉛を多く含む食品】
(食品成分データベース<五訂日本食品標準成分表>より)
牡蠣5~6個(60g) = 7.9mg
馬肉(赤身)100g = 2.8mg
プロセスチーズ2枚(40g) = 1.3mg
木綿豆腐1/2丁(150g) = 0.9mg
挽きわり納豆1個(50g) = 0.7mg
鶏肉ササミ100g = 0.6mg
【犬猫の必要量(1日)】
● 100g/1日を給与している犬の場合・・・最低12mg
● 100g/1日を給与している猫の場合・・・最低7.5mg
サプリメントを上手に活用しよう
食品から量を補うのが意外と大変な《亜鉛》。サプリメントなら手軽で簡単です。
オリジナル《亜鉛プラスチュアブル》は、嗜好性の高いおいしいサプリメントなので、食事にプラスしたり、おやつとしてそのまま与えてもOK!
猫には小さく手でちぎって与えるとスムーズです。
●給与目安量(1日): 体重5kg未満1粒 5kg~10kg 2粒 10㎏~15㎏ 3粒
5㎏増える毎に、1粒増量します。(※猫も同じ)
【こんなときにオススメ】
○亜鉛の補給に
○手作り食の栄養バランスの調整に
○かゆみや脱毛など皮膚トラブルに
○抵抗力や免疫力の維持に
○病後の健康維持に
○弱りがちな肝臓の代謝に
不足しがちな大事な栄養素《亜鉛》を、おいしく摂取しよう。
亜鉛プラスチュアブル
1粒2.7gあたり亜鉛含有量10mg。不足しがちな亜鉛の補給を目的にしたチュアブルタイプのサプリメントです。 チュアブルなので食べやすく嗜好性も抜群の柔らかいので、硬いものが苦手な小型犬やシニア犬、錠剤タイプを嫌がる子にオススメ。 おやつ感覚で簡単に亜鉛を摂取できます。おやつとしてフードのトッピングとしてもご使用ください。
チャレンジ亜鉛のバランス手作りにチャレンジ!
今回は出来るだけ必須栄養素《亜鉛》も、AAFCO基準に満たすよう色々な材料から取り入れて作りました。
使用したメイン食材は、比較的亜鉛が多い《牡蠣》《レバー》《馬肉》をセレクト。
それでは、チャレンジ、スタート!
【作り方】
1.野菜など材料は小さく食べやすい大きさに切る。
(※ニンジンはとくに小さく)
2.卵は炒り卵に。
3.干しエビとキクラゲは水で戻して食べやすい大きさにカット。
4.すべてを混ぜ合わせて、レンジで3分程加熱する。
(※シリコンスチーマーを使用すると便利)
5.炊いたご飯と4.を混ぜ合わせ、すりゴマをまぶして完成です。
判定亜鉛のバランス手作りごはんは?
今回のレシピ『牡蠣とレバーの彩りごはん』の亜鉛のAAFCO基準充足率は87%でした。
無理に亜鉛を満たそうとすると、牡蠣を5倍使用せねばならず、とんでもないメニューに!
1食分でなるべくドライフードの設計(AAFCO基準)にあわせようと試みてみましたが、これは大変困難でした。 やはり、長いスパンで栄養バランスを摂るような考え方でチャレンジする方がいいかもしれません。
栄養バランスがとれているドライフードを食べさせていても、《亜鉛》は吸収量にはそれぞれ個体差があるので不足している場合もあります。
微量元素だからこそもっと手軽にリーズナブルに!
POCHIオリジナルの《亜鉛プラスチュアブル》が、おいしくてオススメです。