• コラム
  • スタッフコラム

2020.02.03

免疫系サプリを選ぶ基準 ~ペット栄養管理士のアドバイス #20~

免疫系サプリを選ぶ基準 ~ペット栄養管理士のアドバイス  #20~

犬たちの毎日の暮らしを少しベターにするTipsを、POCHIのコンサル担当のスタッフたちがお届けします。

*1 ご相談内容は一例であり、犬たちの生活習慣や体格、体質などによって差があります。

~初めての免疫系サプリを選びたい~

<とあるご相談内容>

犬の健康のために、免疫系をサポートするサプリメントを始めたいと思っていますが、種類が多く選ぶのに苦労しています。どんな基準でサプリメントを選ぶのが良いのでしょうか?

DOG's TALK

コンサル担当 U

コンサルティング担当スタッフのリーダー的存在。自身の経験をもとにしたサプリメントやフード選びに関する知識が豊富。

さて、POCHIには免疫力UPを手助けするサプリメントが多くありますが、色々な種類があって迷ってしまうということですね。
同じ「免疫系」といっても、使用されている成分や働きによっていくつか種類を分けることが可能です。それらのサプリメントに使用されている成分や、働きを知れば犬たちのお悩みに合ったサプリメント選びができると思います。

例えば、善玉菌を含み、腸の健康を維持することにより免疫力の維持をサポートするタイプのサプリメント。お腹の調子を整えてくれるもの、というイメージが強いですが、腸は哺乳類がもっとも多くの免疫細胞を有している臓器といわれていて、食べ物と一緒に入ってくる菌や有害な物質が取り込まれるのを防いでいます。腸の環境を整えることで、免疫系がよりきちんと働くようになるといわれています。ウンチの状態が安定しないなど、お腹のお悩みもあるようであれば、このタイプが良いかもしれません。

ほかには、強い抗酸化力で活性酸素を除去し、本来持っている免疫力を保つのに役立つサプリメント。βグルカンやアスタキサンチン、ルテイン、ポリフェノールなどが抗酸化力を持っている成分として良く知られています。
シニア犬たちは体内で活性酸素が増えることで、老いが進んでいくともいわれていますから、毎日のエイジングケアとして早めに行っていくならこちらがオススメですよ。

それから、免疫を強化してくれるタイプのサプリメント。成分としては、ラクトフェリンやコロストラムがあります。どちらも、もともと母乳などに含まれている成分で、乳幼児にとって母乳を飲むことがウイルス感染や細菌による感染症を防ぐことが知られています。また、ラクトフェリンは唾液にも含まれており、抗炎症作用、生体防御機能の強化に働くことが分かっています。免疫力そのものが低下し、体調を崩しやすくなったハイシニア犬や、成長期のパピーにはこちらをおすすめします。

また、継続して使用していくことで体に働きかけてくれる、ハーブを活用するという方もいます。免疫系に嬉しいハーブとしては、エキナセア、アストラガルス、ガーリックなどが良く知られていますが、ハーブは組み合わせが難しいため、予め免疫に特化したハーブミックスがおすすめです。

酵素、酵母代謝物、ビタミン、ミネラルなど、日々補うことで、健康、免疫力をサポートするサプリメントは、手作り食を与えているなど、栄養バランスが気になる時に使ってみてください。

「なんとなく調子が…」「今は良いけど今後のために」といった「具体的なお悩みがない」場合の選び方として、私がアドバイスしたいのは

・形状がいろいろあるので、与えやすい形状を選ぶ
・継続しやすい価格かどうか
 

を基準にして選ぶのも一つの方法ということ。
サプリメントの形状としては粉タイプや粒タイプ、液体タイプとあり、また価格もそれぞれです。免疫力UPを目的とするなら、継続することが大事なので、形状、価格合わせて毎日与えやすいというのがポイントかなと思います。

POCHIで扱うサプリメントはどれも実績があるサプリメントですが、すべての犬の体質に合うわけではありません。その子に、あうあわないと個体差が大きくあります。始める前とどう変わった?止めてみたらどう変わった?という日々の飼い主さんが注意深く観察しながら、ウチの子の定番サプリメントを探していくのが良いのかなと思います。