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2020.09.28
散歩に行けない...雨の日も楽しく過ごす方法
雨が降り続く日は、散歩が大好きな犬にとっても、外で遊ばせたい飼い主にとっても、憂鬱なものです。しかし日本は世界的に見ても雨量が多い国。だからこそ知っておきたいのが、雨の日でも犬と快適に過ごすための様々な工夫。室内で過ごす派も、できれば散歩に行きたい派も、それぞれ気を付けたいポイントをご紹介します。
室内では「運動+ストレス解消」になる遊びを
犬種に関わらず、散歩は犬にとって不可欠なものであり、できれば毎日行うのが理想です。というのも散歩はただの運動ではないからです。なわばりの確認や他の犬との交流を通じて社会性を養うほか、ストレス解消にも役立つ大切な習慣なのです。じつは犬のような知能の高い動物は、「退屈」が大きなストレスになる可能性があります。そのため雨の日に犬と室内で過ごすときは、運動不足と同時に、頭を使ってストレスも解消させるような遊びを取り入れるのが大切です。
たとえば「オーダーレトリーブ」。レトリーブはボールなどの物を投げて、犬に取ってこさせる遊びのことですが、一般的な家庭の家ではスペース的になかなか難しいといえます。その点オーダーレトリーブは、飼い主が指示を出し、指示した物を探し出して持ってくる、いわば宝探しのような遊びで、室内でも十分可能。日頃から呼び名が決まっているおもちゃやボールなどを、カゴに入れたり、別の部屋に置いた後に、犬に指示を出しましょう。取ってくることができたらおやつなどのご褒美を与え、たっぷり褒めるのがポイント。繰り返すうちにテクニックが向上し、数十個もあるおもちゃの山の中から、指示通りのおもちゃを取り出せるようになる犬もいます。
ほどよいタイミングでストップが飽きないコツ
手軽にできる室内遊びでは「引っぱり合いっこ」もおすすめです。その名の通り、おもちゃやロープなどを犬と引っぱり合うことでストレスを発散させる遊びで、広いスペースがなくても楽しむことができます。引っ張り合う物は、すぐに千切れてしまわないような物や、誤飲しないサイズの物を使用するようにしましょう。
オーダーレトリーブにしても、引っ張り合いっこにしても、犬が「もっと遊ぼう!」とまだ遊びたがっているタイミングでやめるのがコツ。そうすることでしばらく間をおいて同じ遊びを繰り返しても飽きにくくなります。また遊びを長時間続けて夢中になるあまり、犬を興奮させてしまうケースも。興奮状態が続き、暴れたり、走り回ったりすると、ケガや事故の原因になり非常に危険です。室内遊びを繰り返すときは、10分程度の休憩を挟むなど、クールダウンとメリハリを意識しましょう。
雨の日の散歩は、帰宅後に十分なお手入れを
雨がやんだり、小降りになったタイミングで散歩に出かける人も多いのではないでしょうか。しかし雨あがりの散歩は、いくつか注意が必要です。雨が上がったとはいえ、道はまだ濡れた状態。濡れた道を長時間歩くと、肉球がふやけて傷がつきやすくなり、思わぬケガや感染症にかかる可能性があります。また散歩のときに濡れてしまったら、帰宅後にしっかり乾かすことも大切。
病気や臭いを予防するためにも、タオルドライの後に、ドライヤーでしっかり乾かしましょう。
とくに足先や指の間は湿ったままにしてしまうと、指間炎などの炎症のきっかけになることもあるので気をつけたい部分です。
なかには毛や肉球が濡れることを極端に嫌がる犬もいます。そうした犬の場合、無理に散歩に連れていく必要はありません。室内遊びのほか、マッサージやブラッシングなどの体のケアで、犬のストレスを解消して楽しく過ごしましょう。
おわりに
犬にとって大切なのは、リラックスした状態で、飼い主と過ごすこと。たとえ雨が降って散歩に行けないとしても、室内だからこそ一緒に楽しめるコミュニケーションがあると、前向きにとらえるのがおすすめです。おもちゃやフードをうまく活用しながら、雨の日も充実した1日を過ごしましょう。