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2021.11.04

シニア用ドッグフードの栄養基準はないって本当?ライフステージ別のフードとは

シニア用ドッグフードの栄養基準はないって本当?ライフステージ別のフードとは

ドッグフードを選ぶときにどんな情報を参考に選んでいますか?ドッグフードの中には子犬用、成犬用、シニア犬用といったように「ライフステージ」が表示されているものがあります。
ライフステージは、ドッグフードを選ぶときに犬の年齢に合わせたものを選ぶことができるので分かりやすく、実際に購入する際にはチェックしているという方も多いと思います。

ポチでは、ライフステージ別のドッグフードを与えている方から、「必ず年齢に合わせたフードを与えなくてはいけないんですか?」「うちの子は7歳になったので、シニア用フードにしたほうが良いでしょうか?」という質問をいただくことがあります。
そこでシニア期の犬のフード選びに役立つ情報として、シニア犬用ドッグフードの栄養基準とライフステージ別のドッグフードについて、そしてフード選びのポイントを中心にご紹介していきます。

シニア犬用ドッグフードの栄養基準について

ライフステージ別のドッグフードも基本的にAAFCO(アフコ)やFEDIAF(フェディアフ)が定めた犬の必須栄養素の基準をもとに作られています。とくに子犬用、成犬用とされるものはそれぞれに栄養基準が明確に設定されているので、それに従って作られています。

しかし、ここで注目したいのは、AAFCOやFEDIAFでシニア犬のための栄養基準はないということ。
では、「シニア犬用」と書いてあるドッグフードはどのような栄養基準で作られているのかというと、成犬用の栄養基準をもとにして作られています。
ですから、成長期が終わった健康的な犬であればシニア犬用のドッグフードを与えても不足する栄養が出たり、偏りが出て体調に影響するということはありません。
逆に言えば、シニア期の犬に成犬用ドッグフードを与えても基本的には問題ありません。

成犬用、シニア犬用のドッグフードの違いは、使用されている健康維持に役立つ成分の違いやカロリーなどにあることが多いです。

シニア犬用ドッグフードの特長

シニア犬用ドッグフードは一般的に加齢に伴い増えるトラブルを考えて作られていることが多いです。


・低カロリー、低脂肪のことが多い
 …シニア前期に筋肉量、運動量が低下し体重が増加しやすいため。(人間の中年太り)

・関節の健康維持のための成分が多めに含まれている
 …シニア犬は関節のトラブルが多くなるため、グルコサミンやコンドロイチン、緑イ貝などが含まれるものが多い。

・DHA・EPAなどのオメガ3脂肪酸を含むものがある
 …DHAは神経系の健康維持に、EPAは関節や皮膚などの炎症を抑える働きに期待し、皮膚の健康維持にプラスしているものがある。

・免疫の健康維持に役立つ成分を含むものがある
 …加齢にともない低下しやすい免疫の働きを健康的に維持するため、βグルカンなどを含むものがある。


シニア犬用ドッグフードは、成犬用ドッグフードの基準をもとにしながら、シニア期に多くなるトラブルを防ぐ目的で栄養バランスを調整したり、成分をプラスしていることが多いようです。

DOG's TALK

とくにカロリーは控えめになっていることが多いので、若い成犬であっても体重管理が必要な犬の場合はあえてシニア犬用ドッグフードを与えて体重管理を行う方もいます。とはいえ、カロリーが低めだからといって今まで以上の量を与えてしまうと意味がありませんので注意してくださいね。
また、シニア後期の犬では十分な食事の量を食べていても筋力が低下し、痩せていってしまうこともあります。そういった時には消化吸収の良い高タンパク食が進められる場合もあります。

体調チェックでシニア犬に適したフードを探そう

シニア期の犬のフード選びをする際には、ライフステージの表記だけではなく、犬の体調や意識したい健康ポイントを知っておくことが大切です。
今、うちの子はどんなことに注意したいのか、の優先順位を決めておくとフードの選びに時間をとられず、健康的に長生きを目指すための工夫も見えてきます。

シニア期の犬に多いお悩みを以下にご紹介します。うちの子にどれくらい当てはまるかをチェックしてみてくださいね。

・関節の痛みや動きの悪さが気になる
・体重が増えてきた、運動量が減っている
・皮膚や被毛のパサつき、フケなどが気になる
・瞳の奥に白っぽいもやが見えてきた(白内障や加齢による核硬化症のサイン)
・健康診断などで、心臓や腎臓、肝臓の数値が気になるといわれた

シニア期の犬のフード選びをする際には、ライフステージの表記だけではなく、そのフードの特長が目立つように記述されているので、犬の体調や意識したい健康ポイントから選んでみてください。
今はとくにトラブルはない、という場合や優先順位を決められないという方は加齢による変化に備えたトータル的なフードがオススメです。

シニア犬用ドライフードに、お悩みケアのサプリメントをプラスするイメージ

シニア犬やの加齢に備えた、トータル的な考えのドッグフード

POCHI ザ・ドッグフード エイジングケアシリーズはシニア犬が意識したいポイントに配慮した、11種類の健康維持サポート成分を配合したドッグフードです。シニア犬向けのフードであってもこれだけの種類のトラブルを意識した成分を含むフードはあまりみかけません。

そして、犬の消化を考えたグレインフリーでグルテンフリー。低GIの野菜スイートポテトを採用して、ポテトフリーも実現しました。さらに生肉100%使用でレンダードプロダクツ(ミートミール)フリーです。あれこれ足し算と引き算をしてシニアの健康維持に本当に必要なものだけを使用し、程よい肉量に、かつ、低脂肪で低カロリーフードに設計しながら、デイリーユースの価格なところもオススメポイント。

タンパク質30.5%、脂質~10.5%、カロリー306kcal/100gという数値は、シニア期のお悩みで最も多い「太りやすくなること」にシニア期に配慮しつつも、筋肉の維持のための良質なタンパク質をしっかり摂ることができます。

おわりに

今回はライフステージに合わせて作られたドッグフードと、シニア犬用ドッグフードについてご紹介しました。
ドッグフードの栄養基準としてシニア犬用のものはありませんが、シニア期に多くなるトラブルなどを配慮して、リン、カルシウム、カロリーなどを控えめに、関節トラブルのためにコンドロイチンやEPAなどは多めに、とお悩みを考慮した内容になっているフードになります。
これらの成分はシニア期だけではなく成犬にとっても健康維持に役立つ成分ですので、若い犬であっても早めに与えることができます。

シニア犬のための主食となるドッグフードを選ぶ際には今、うちの子の何が一番気になっているのか、次は…と順番を決めてそれにマッチするようなフードを探してみてください。

ちょっとブレイク ポチっとクイズ

DOG's TALK

問題:「シニア犬用フード」は、AAFCOやFEDIAFなどの機関で定められた「シニア用」の栄養基準を満たしたドッグフードのことである。〇か×、どっち?

正解:×です。実は、AAFCOなどが定めている栄養基準は「子犬」「成犬」の2種類のみ。シニア犬用とされるフードでも、成犬用の栄養基準をベースに作られています。