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2023.06.28
犬の肝臓に良い食べ物一覧表!手作り食やトッピング選びに活用しよう
暑くなってきて、いよいよ夏も本番。
楽しいおでかけや犬たちの健康と安全のために必要な予防接種ですが、薬剤を強制的に体内に取り入れることにもなり、体調が気になりますよね。
また、フィラリア予防の投薬も続きますし、季節の変わり目でなにかと疲労が蓄積してしまいがちなタイミング。そんな時だから肝臓を気遣ったトッピングを選んでみませんか?
今回は、犬たちの体への負担を減らすためにも、知っておきたい肝臓ケアについてご紹介いたします。
季節の変わり目と重なるこの時期オススメの、犬たちの肝臓を労わる食材をピックアップいたしました。
食事から犬の肝臓を労わろう。
犬の体の中で最もあれこれ役割があって忙しい臓器といえるのが肝臓です。肝臓は、体内に取り込まれた栄養をエネルギーとして使える形に作り替える代謝を行うほか、体内にとどまっている毒素などを分解する解毒、エネルギーを貯蔵するなど、様々な役割を持っています。
あまりにも仕事量が多いので、肝臓の細胞は再生力が非常に高く、多少調子が悪くても細胞を再生しながら黙々と仕事をこなし続ける「沈黙の臓器」なんて呼ばれたりもします。
とはいえ、肝臓だって時には疲れがたまります。
病気などではないけれど、疲れがたまって肝臓の働きが落ちて、エネルギーを作る代謝や解毒などが滞ってしまうと、なんとなく体調がすぐれなくなったり、元気が出なくなってしまうこともあります。
また、加齢や体質的に肝臓に疲れが出やすい犬もいて、気温の変化や環境の変化などのストレスによって肝臓の機能が低下してしまうこともあるようです。
黙々と働き続ける仕事人のような肝臓ですが、時には肝臓の働きをサポートしたり、肝臓の修復機能をサポートする成分を含む食事を与え、体調管理に役立ててみてはいかがでしょうか。
犬の肝臓に良い食べ物一覧表
名前 | 主な栄養 | 分類 | 特徴 | |
ココナッツオイル | 中鎖脂肪酸 代謝カロリー 889kcal/100g |
オイル | 素早くエネルギーに代わる中鎖脂肪酸を含む。 ドライフードに使われるほか、肝臓のサプリメントにも。 |
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レバー | タンパク質、ミネラル類、ビタミン類 代謝カロリー 100kcal/100g |
タンパク源 ジャーキーなど |
犬の嗜好性が高い食材。 肝臓の修復に役立つ栄養が盛りだくさん。 |
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ターメリック(ウコン) | クルクミン | ハーブ | 肝臓だけではなく認知機能の健康維持でも注目。 シニア犬の総合的な健康維持に。 |
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犬のエネルギーに速やかに変わる、ココナッツオイル
ドッグフードの原材料やサプリメントなどとして使用されることが増えた、ココナッツオイル。
ココナッツオイル最大の特長は、中鎖脂肪酸を含むこと。この中鎖脂肪酸こそ、犬の肝臓に役立つ成分となっています。
通常であれば、中鎖脂肪酸を含む脂肪酸は、エネルギー代謝を行う肝臓に至るまで長いプロセスが必要となります。
しかし、中鎖脂肪酸はエネルギーに変えられるまでが非常に短く、エネルギー補給が必要な犬にとっては大きな味方になります 。
分解や代謝に必要なプロセスが短い分、肝臓にかかる負担も少なく 、しっかりとエネルギーとして活用できることから、肝臓ケアのサプリメントにもよく使用されています。
大好物という子も多い、レバー
中国の薬膳(やくぜん)には、「同物同治(どうぶつどうち)」という言葉があります。これは体の中の不調な部分を治すには、調子の悪い場所と同じものを食べるのがいい、という考え方です。
これに即して、肝臓が気になるから「レバー(肝臓)」を食べれば良い…という訳ではなく、肝臓が気になる時にレバーをオススメするのには合理的な理由があります。
それは、体作りの基礎となるアミノ酸だけではなく、レバーに含まれる豊富なビタミン類と豊富なミネラル類です。
中でもビタミンAは、抗酸化作用に優れ、粘膜の新陳代謝を促し、免疫力を高める働きがあり、ビタミンB2には、細胞の再生を促す働きがあります。
また、血液細胞を作るために必須となる鉄分やタンパク質の再合成の際にも必要となる亜鉛なども豊富。肝臓の細胞を再生させるときにこれらの栄養は大活躍します。
肝臓は再生能力が高い臓器ですが、それも細胞を繰り返し再合成しているからこそ。そんな肝臓の再生力を支える栄養がたっぷり含まれているレバーは、肝臓の健康的な働きのサポートにつながります 。
犬の肝臓にも役立つ?ターメリック(ウコン)
次にご紹介するのは、ターメリック(ウコン)です。
人間用の肝臓の薬や、栄養ドリンクでもおなじみの原材料ですが、犬にもオススメです。
ターメリックには一般的に肝臓の機能や胆汁分泌を促す働きがあるといわれています。
さまざまな働きをしている肝臓ですが、その仕事ぶりを応援して背中を押す、というイメージです。
とはいえ、ただでさえ頑張り屋さんの肝臓ですから、肝臓がすでに疲れていたり、ダメージが蓄積されているのにターメリックを摂取してしまうと、かえって疲労をためてしまうこともあるので、その点は注意したいところです。
肝臓の健康を意識した栄養バランスとは
犬の肝臓の健康を意識した食事といえば、以前は「高タンパク、低脂肪 」という感じで、ある程度の制限を行うことが多かったのですが、近年では「バランスの良い食事を適量」といった考え方の獣医さんが増えてきているそうです。
とはいえ、門脈シャントなど肝臓の機能そのものが低い犬の場合は、低タンパク食を食べる必要があるなど、状態によって制限が付くケースもあります。
迷ったときは、担当の獣医師さんに相談の上、食事内容を見直すのが大切です。
★こちらの記事で「肝臓の病気」について学ぼう
おわりに
今回は犬の肝臓を労わりたいときにオススメの食材とその成分についてご紹介いたしました。食材によっては、かえって体調を崩すことになりかねないものもありますので、持病がある犬の場合は、与える前に動物病院で相談してから判断すると安心です。
こんな商品も見られています。
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