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2023.06.21
カンガルー肉のドッグフードは、食物アレルギーがある犬に一押し!オススメピックアップ
ドッグフードに使用される原材料の中にはちょっと珍しい肉があります。普段、私たちの食卓に上るスーパーで気軽に購入できない肉は、どんな特長があり、どんな味わいなのか…イメージしにくいと思いますので、ドッグフードに使用されるちょっと珍しい「肉」に注目してその特長と魅力をご紹介いたします。
今回取り上げるのは、「カンガルー肉」です。
カンガルーは低カロリー&低脂肪の赤身肉
カンガルー肉最大の特長は、低脂肪&低カロリーで高タンパクであることにあります。
カロリー:197kcal/100g
タンパク質:42.8g
脂質:2.6g
ご存じの方も多いと思いますが、カンガルーそのものがかなり筋肉質な動物です 。
全身を強靭な筋肉で覆われているパワフルなカンガルーは、脂肪がほとんどついていません。
そのため、人間の食用肉としては「ちょっと固め」で「ワイルドな味わい」ということがよく言われているそうです。
日本国内でも食べることができるお店が少数ですがあるようです。
そんな低脂肪で高タンパクのカンガルー肉は、人間でもアスリートや筋トレ中の人に人気。余計な脂質は避けつつも、しっかりとタンパク質を取り入れたいときにピッタリの食材なのです。
犬でも同様で、アジリティやディスクなどのスポーツドッグや、体重管理が必要な犬などの体作りとしてオススメ。しっかり食べて、筋肉をつけさせたいときにはカンガルー肉はぴったりの食材。
それから、ちょっと意外かもしれませんが、筋力が低下し始めたシニア犬にもカンガルー肉をオススメしたい食材の一つになります。
■シニア犬の筋力維持にカンガルー肉
シニアになった犬たちの健康管理高タンパク質の食事からシニア犬向けのタンパク質を控えめにしたものへと切り替える選択をする人もいます。しかし、筋力が低下しやすいシニア犬にこそ適切な量のタンパク質が必要、というのもまた事実。
関節の痛みによって運動量が低下することで筋力が衰え、それにより基礎代謝が低下してさらに体重が増えてしまい、関節の負担になる…。そんな負のループに陥ってしまうことも少なくありません。
そうならないためには、シニアになっても健康的な筋力を維持するための取り組みとして、低脂肪で高タンパクのカンガルー肉は、プラストッピングにオススメしたいタンパク源です。ジャーキーやフリーズドライなどが、犬用にラインナップされています。
犬の食物アレルギーにカンガルーがオススメの理由
カンガルー肉は私たちにとってもあまり馴染みがない食材であると同時に、普段からカンガルー肉を食べている…という犬は多くはないはず。
だからこそ、カンガルーを使ったドッグフードは食物アレルギーに悩む犬にオススメしたい食材の一つなのです 。
■犬のアレルギーが起こる仕組み
アレルギー反応は、食べ物に含まれるタンパク質を異物として免疫細胞が認識してしまうことで起こります。アレルゲンとなるタンパク質さえ摂取しなければ、犬の体はアレルギー反応を起こすことはありません。
また、アレルギー検査で陽性であったとしても、実際に体調に影響するような反応が出るかどうかはまた別問題で、症状が出なかったりするケース(擬陽性)もありますので、少しずつ与えてみて反応を見ることが大切です。
ですから、実際に食物アレルギーであることが分かり、なおかつ体調に影響するような症状が見られるようであれば、アレルギー反応を引き起こす食物を含まない食事を与えることが重要です。
■ ちなみに、、、。
療法食などで見られるアレルギー対応のドッグフードは、タンパク質をより小さな分子「ペプチド」レベルまで分解しているものが多いです。ペプチドになってしまえば、タンパク質ではなくなるので理論上はアレルギー反応が起こらないということになります。
■カンガルー肉にアレルギー反応を示す犬は少ない
一般的に、アレルギー反応は過去に多く触れたタンパク質にみられます。
食べ物であれば、子犬の頃からよく食べていたもの…ドッグフードの原材料であればチキンなどです。
一方で、これまで食べたことがない食材や食べる機会がほとんどなかった食材にはアレルギー反応が出にくい傾向にあります。
チキンやビーフなどと比較してドッグフードの原材料としては珍しいため、カンガルー肉はアレルギー反応が出にくい食材と言われているのです。
また、アレルギーの少し厄介な特長に、交差反応といってよく似たタンパク質を持っている食品同士では、同じようにアレルギー反応が出ることがあります。(例)チキン→ターキー、ブタクサ→メロン、スイカなど)ですから、予想以上に食べられるものが制限されてしまうこともあります。
ただ、有袋類であるカンガルーに関しては近しいタンパク質はほとんどなく、交差反応でアレルギーが見られることも多くはないこともメリットの一つになっています。
カンガルー肉を使ったドッグフードのご紹介
パッケージ | 名前/原産国 | 主な栄養 | 粒サイズ/形状/タイプ | 特徴 |
バックトゥベーシックス キア オラ ドッグフード カンガルー(一部欠品中)/ニュージーランド | タンパク質 29%以上 脂質 17%以上 代謝カロリー 365kcal/100g |
直径 9~11mm 厚さ 3~5mm |
生のカンガルー肉を使用し、嗜好性◎。 総合栄養食タイプのドライフード。 |
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ドッグ ファインフード No.6 カンガルー/ドイツ |
タンパク質 9.8%以上 脂質 6.7%以上 代謝カロリー 111.24kcal/100g |
総合栄養食タイプ ウェットフード |
ハート、レバーなど内臓肉もたっぷり。 食欲を刺激したいときにオススメ。 |
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テラカニス ハイポアレルジェニック カンガルー-400g/ドイツ |
タンパク質 10.4%以上 脂質 2.2%以上 代謝カロリー 72.25kcal/100g |
栄養補完食 ウェットフード |
とことんシンプルな原材料で作っています。 アレルギーに配慮。 |
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カンガルー肉のドッグフードはこんな犬にオススメ
・運動量が多いアスリートタイプ
・筋肉質な体作りを行いたい
・体重管理が必要
・シニアになっても筋肉量を維持したい
・食物アレルギーが気になっている
おわりに
今回は、ドッグフードに使用される原材料の中からカンガルー肉を使用したドッグフードの特長と、どんな犬にオススメなのかについてご紹介しました。
ドッグフードに使用される原材料の個性や特長をつかむことができれば、フード選びの助けになります。うちの子にはどんな原材料を使ったフードが合っているのか、迷ったときはポチのコンサルティングサービスにお問い合わせください。ペット栄養管理士の資格を持つスタッフがお話を聞きながら、商品をご紹介させていただきます。
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POCHIのペット栄養管理士 岡安
ペット栄養管理士です。犬ぞりやフリスビーなど、犬とできるアクティビティが好き。大型犬を見るとテンションが上がります。