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2024.07.31
ドイツの街角から~旅を通して実感するタビィの成長~
*1 pochinski: スペインで保護された犬と暮らす、ドイツ在住の旅行&ファッションライター。趣味は犬の絵を描くこと、犬の首輪や冬用のセーターを作ること、たまに犬の手作り食やケーキ作りも。犬と暮らす日常のひとコマを不定期にお届けします。
前回に続き、この夏のフランス旅行について少し、お話しします。
ノルマンディー地方のルーアンでの滞在後、私たちが目指したのは小さな港町のオンフルールです。
人気の観光地でもあり、多くの観光客でにぎわうオンフルールの宿で、私たちは貴重な経験をしました。
保護権連れで泊まっていた飼い主さんたちとの出会いです。
ヨーロッパでは保護犬を飼っている人は少なくなく、犬連れOKの宿ではこうした出会いもよくあることなのかもしれません。
ですが、国籍や出生地が異なる飼い主さんや保護犬たちと宿泊先で巡り合ったのは、私たちにとっては初めての経験です。
話を聞けば、どの犬も引き取った当初はとても怖がりで、やせ細っていたり、ケガを負っていたりしたそうですが、今はそんな面影は全くなく、初対面にも関わらずみんなで仲良く遊びだすほど。
わが家の飼い犬、タビィは残念ながら、恐怖心が勝って仲間に入れずじまい。
それでも、一緒に追いかけっこできる日が必ず来ると、遊ぶ犬たちを見ながら期待も膨らみました。
オンフルールから6時間以上のドライブをして、私たちが到着したのはフランス中部にあるサン・レオナール・ド・ノブラという街です。
サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路が通る街で、ユネスコの世界遺産の一部でもあります。
何百年も前から数多くの巡礼者たちが訪れているであろう、古い教会の前に建つ宿に泊まりました。
この街があるエリアは豊かな自然に恵まれ、陶器や革、紙などの産地としても知られるところです。
滞在中はトレッキングしたり、アウトレットやミュージアムを巡ったりするはずでした。が、私は脚を骨折し、松葉づえなしには歩けない状況だったため、アウトドアは夫とタビィに任せ、宿でお留守番。
せっかくここまで来たのにと、残念に思いましたが、仕方ありません。
トレッキングこそできなかったものの、私も松葉杖をつきながらそれなりに歩き回り、旅行中は脚の良いリハビリができました。
一方、タビィも長距離のドライブ、さまざまな宿での宿泊、リードなしでの庭遊びなど、多くの初体験を通して一回り大きく成長したようです。
見知らぬ犬への過剰な警戒感がなくなった気もします。
私たち夫婦とタビィにとって実りの多い、素敵な旅行となりました。