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2024.06.05
ドイツの街角から~ケルンの暮らしを彩る身近なハーブ~
*1 pochinski: スペインで保護された犬と暮らす、ドイツ在住の旅行&ファッションライター。趣味は犬の絵を描くこと、犬の首輪や冬用のセーターを作ること、たまに犬の手作り食やケーキ作りも。犬と暮らす日常のひとコマを不定期にお届けします。
ローズマリーやタイム、セージ、ミントなど、わが家のハーブたちが無事に越冬し、ぐんぐんと成長し始めました。
この春にはオレガノとマジョラムも買い足し、小さなバルコニーは緑であふれています。
鉢植えのハーブは年間を通して、スーパーマーケットやマルクト、ガーデンセンターなどで売られています。
それだけ、買い求める人も多いということなのでしょう。
確かに、肉料理や魚料理、サラダなどにもさまざまなハーブを使うため、新鮮なハーブや乾燥させたハーブはドイツのキッチンの常備品です。
ドイツではハーブを単に料理に取り入れるだけでなく、身体の不調改善や体調維持などをサポートするものとしても広く用いられています。
ハイルプラクティカと呼ばれる国家認定の自然療法によるハーブ療法もその1つですし、もっと手軽なものにはハーブティーがあります。
ハーブティーはドイツの人々が好んで飲むお茶です。
新鮮なハーブを使って作ることもできますが、市販のハーブティーを飲むことがより一般的です。
ハーブティーの種類は豊富で、代表格であるミントティーをはじめ、カモミールやフェネル、セージなどを使ったハーブティーがあります。
ドイツ人の夫も風邪をひいたり、胃腸の具合が悪かったりすると、カモミールティーやフェネルティーなどをたくさん買い込んできます。
ヒト用と比べると動物用のハーブ製品は少ないものの、私が時々訪れるペットショップの一角にはハーブを原材料に含む犬用補助食品やおやつが並んでいます。
さらに、インターネットで探せば、いくつもの補助食品が見つかり、消化を促したり、活力を与えたり、関節を強くしたり、といった効能をうたっています。(この辺りのルールは日本とドイツで違いますね)
ハーブによる効能とは例えば、パセリは消化促進や口臭予防、ローズマリーは消化促進や心血管系臓器の強化、セージは胃腸の刺激緩和や歯肉炎症の抑制と言った感じでしょうか。
新鮮なハーブならば、刻んだりピューレにしたりしてごはんに混ぜたり、ハーブティーにしたりして与えることもできるようです。
ただし、あくまでも食事や薬の補助として扱うことが前提です。
幸運にも、我が家の飼い犬タビィは最近、獣医での健康診断で「健康」とのお墨付きをいただいたばかり。
いまのところ、ハーブは必要ありませんが、いつの日かお世話になることもがあるかもしれません。
その日のためにも、バルコニーのハーブは大切に育てなければ。