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2024.11.21

【管理栄養士が解説】POCHIザ・ドッグフードの3種の「ポルトリー」とは?成分値や特長の違い

【管理栄養士が解説】POCHIザ・ドッグフードの3種の「ポルトリー」とは?成分値や特長の違い

POCHIでは、オリジナルドッグフードシリーズとして3種類の主原料が違うバリエーションを展開しています。そのうちの一つが「3種のポルトリー」です。でも、「ポルトリーってなに?」と思われた方も少なくないと思います。
ポルトリー=poultlyとは、家禽類のこと。家禽類とは家畜として飼育される鶏の仲間を指す言葉です。
具体的には、3種のポルトリーでは犬の嗜好性が比較的高い傾向にあるチキン、ターキー、ダックの3種の生肉を使用しています。

しかし、多くのドッグフードでは、ひとまとめに鶏肉類、チキン類と記載されることも多く、実際どのような違いがあるのか、いまいち「ピンときていない」という方も多いでしょう。

今回はペット栄養管理士であり、管理栄養士でもある筆者が、3種のポルトリーに使用されているチキン、ターキー、ダックそれぞれの栄養成分や健康への効果について詳細に解説します。
ドッグフード選びに迷ったときは、使用される原材料の特長を理解し、”うちの子”に適したフード選びにお役立てください。

POCHI ザ・ドッグフードを詳しく

3種のポルトリーとは?

繰り返しになってしまいますが、ポルトリーとは、鶏肉や、家で飼育する鳥類の総称である家禽(かきん)を指す英語です。鶏や七面鳥、ウズラ、カモ、ガチョウなどが代表的で、ドッグフードの原材料として使用される機会も多い食材です。
ポチが販売する「POCHI ザ・ドッグフードシリーズ」の3種のポルトリーでは、チキン、ターキー、ダックの生肉を使用しています。

それぞれが指す鳥類や特長は次のとおりです。

鳥類の種類がわかりやすいように明記されるドッグフードも多い一方、家禽肉、チキン類とまとめて記載されている場合があります。
使用される原材料の安全性を把握したい方や、アレルギーの心配がある犬には適さないドッグフードもあるため、気になる場合は確認してから購入すると安心ですね。

【栄養成分や健康効果】3種のポルトリーの違い

「POCHI ザ・ドッグフードシリーズ」の 3種のポルトリーで使用されている3種の家禽類の肉には、それぞれ含まれる栄養素に特長があります。

チキンは必須アミノ酸が豊富

※100gあたり

※100gあたり

ドッグフードの主なタンパク源としてメジャーな鶏肉は、好きな子も多いですよね。とくに体内で合成できない必須アミノ酸のバランスが良いことが特長です。
犬の場合、必須アミノ酸は10種類で、欠けることなく摂取すると、体内での使用効率が高まります。

また、チキンの脂質には、必須脂肪酸のオメガ6脂肪酸が豊富です。オメガ6脂肪酸は、皮膚の健康をサポートする機能があり、綺麗な毛並みを維持できるでしょう。
鶏肉に含まれる、イミダゾールペプチドという成分には、酸化ストレスを緩和する働きがあるといわれています。
イミダゾールペプチドは消化器官で収集され分解されたのち、血液に乗って脳や骨格筋まで運ばれ、抗炎症作用や抗酸化成分として働きます。

さらに、使用されることが多いレバーは、肉の部分よりもビタミンやミネラルが豊富で、ドッグフードの香りも強くするため、犬の嗜好性も高める効果が期待できます。

 

ターキーは低脂質な食材

※100gあたり

※100gあたり

ターキーは、チキンと比較すると、低カロリーかつ低脂質であり、ヘルシーな肉類です。そのため、しっかりとした食べ応えがありつつもさっぱりとした味わいが人気です。
ターキーはとくにビタミンB群が豊富なことも個性です。
ビタミンBは疲労回復やコレステロールの抑制、栄養素の代謝をおこなう補酵素として働きます。
また、タンパク質は、筋肉や臓器、ホルモンなどの構成成分になるため、ビタミンB群により代謝が活性化する効果で、犬の健全な発育にもつながります。

ターキーは、チキンに比べて脂質が少ないため、あっさりとした味わいが特長です。
必須脂肪酸の含有量も少ないものの、ダイエット中の犬や、去勢避妊手術後の太りやすい時期には適した原材料といえます。

ダックは必須脂肪酸が豊富

※100gあたり

※100gあたり

ダック(アヒルやカモ)は、家畜化して脂肪を蓄えた個体が多いため、脂身が多い傾向があります。
とはいえ、脂質が高いからと言って、それが悪いわけではありません。
ダックに含まれる脂質は、コレステロール値が低く、不飽和脂肪酸の含有率が高いことが特長です。
不飽和脂肪酸とは、必須脂肪酸であり、体内で合成できないため、食事から摂取する必要があります。ダックには、脳の働きを活性化するDHAの材料、オメガ3脂肪酸のα-リノレン酸が豊富なのです。

また、日本では、ダック肉を主なタンパク源として使用するドッグフードの選択肢は、チキンなどと比べると少ないため、チキンなどのメジャーな肉類にアレルギー反応が出る子でも食べさせられるというのもメリット。(とはいえ、3種のポルトリーではチキンも使用されているので要注意です)

ポチのドッグフードで迷ったら…3種のポルトリーがおすすめの犬は?

POCHI ザ・ドッグフードシリーズの中で、どれを選べば良いのか迷ってしまったときは、どんなところに注目するべきなのでしょうか?
ポイントをご紹介します。

 

■食にこだわりが強い犬

やはり、ドッグフードの原材料として最もメジャーなチキンを使用していることから、えり好みをしやすい子にもオススメなのが3種のポルトリー。それまでも食べたことがある風味に比較的近いためか、興味を持ってくれる子が多いようです。

それから、食に慎重なタイプの子だと食べなれない食材が入っているドッグフードに対して警戒心を持ちやすいこともあります。
海外産のドッグフードは、ターキーやダックを主原材料に使用する場合も多くありますので、比較的なじみのある食材が主原料となっていることも、犬にとってのハードルを下げている理由なのかもしれません。

 

■家禽類へのアレルギーがない犬

先ほどお伝えした通り、チキンやターキーはドッグフードの主原料として非常にメジャーな存在。それだけに、食物アレルギーを起こしてしまう犬もいます。そういったケースでは避けるべき食材になってしまいますが、牛肉やラム、魚系にアレルギーが出ている場合はチキンなどが選択肢になります。

 

■色々なものを食べさせてあげたい犬

3種のポルトリーに使用されている肉類は、家禽類ということで複数の肉が組み合わさっていることが特長です。
どれか1種類だけではなく、複数の肉が入っているので、チキン系を食べながらターキーやダックなどにも慣れていくことができるというのはメリットといえるかもしれません。普段の食事から様々なものを食べさせることは、犬のQOLを高めるだけではなく、いざというときに食べられるものを増やすためにもとても大切なこと。
普段から食事内容の偏りを意識して、さまざまなものを与えるようにしたいですね。

まとめ

ポルトリーは、チキンやターキー、ダックなどの家禽類の肉であり、ポチで販売される「POCHI ザ・ドッグフード ベーシック 3種のポルトリー」の主原材料です。

同じ鳥類の肉でも、それぞれ栄養価や特長が異なります。
含まれるタンパク質や脂質を構成するアミノ酸や脂肪酸の含有量も違うため、犬の嗜好や体質に応じて選択するとよいでしょう。

また、手作りで食事を作る際も、使用する肉類にこだわると、より一層犬に適したご飯になるため、ぜひ工夫してみてください、

ペット栄養管理士・管理栄養士:村瀬由真

*1 4年制大学の管理栄養学科を卒業。食事と栄養の知識を活用し、動物病院や給食委託会社での勤務を経験。現在はチワワや猫たちと一緒に暮らすライター

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