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2025.01.27
ドイツの街角から~年末年始のドイツの定番料理とは~
*1 pochinski: スペインで保護された犬と暮らす、ドイツ在住の旅行&ファッションライター。趣味は犬の絵を描くこと、犬の首輪や冬用のセーターを作ること、たまに犬の手作り食やケーキ作りも。犬と暮らす日常のひとコマを不定期にお届けします。
ケルンでは、街のあちらこちらで華やかに花火が打ち上げられているなかで2025年が始まりました。
ドイツの大晦日には花火がつきもので、深夜を迎える前から人々が公園や道路で打ち上げ始めます。
この日のために、日本円にして数十万円も花火につぎ込む人もいるのだとか。
多くの人は12時になると花火を見ながらシャンパンやスパークリングワインで乾杯!新年を祝います。
大晦日とシャンパン、という組み合わせのように、ドイツにはクリスマスから年末年始にかけての定番料理があります。
例えば、ドイツのクリスマスに欠かせないものと言えば、シュトーレンをはじめとするさまざまな焼き菓子。
焼き菓子はスーパーや専門店でも購入できますが、自宅で手作りする人は少なくありません。
また、食事ならば、イブの夕飯はゆでたソーセージとポテトサラダ、クリスマス当日はガチョウやカモの丸焼きなども定番料理でしょう。
さらに、チーズフォンデュやラクレットといったチーズ料理もクリスマスや大晦日によく食べられています。
チーズフォンデュとラクレットは、使う材料や調理器はやや異なるものの、どちらも基本的に溶かしたチーズをパンやジャガイモなどにかけて食べるスタイルの料理です。
日本のおせち料理やお雑煮のように、年始に食べる定番料理はドイツにはないものの、新年向けの食べ物もあります。
「Neujahrsbrezel(ノイヤースブレッツェル)」もその1つです。
「Neujahr」とは「新年」のことで、新年向けのブレッツェルということでしょう。
一般的なブレッツェルは塩味のパンですが、ノイヤースブレッツェルは甘みのある柔らかいパンで、砂糖やアーモンドスライスなどがトッピングされています。
話を大晦日の花火に戻します。夜空に打ち上げられる数多くの花火はとてもきれいなものの、大きな音が犬や猫を怖がらせたり、パニックに陥らせたりするため、オーナーさんたちには悩みの種です。
地下室で過ごしたり、花火の打ち上げ禁止区域まで避難したり、鎮静剤を与えたりと、みなさんさまざまな方法でペットを守っています。
幸い、わが家の飼い犬、タビィは花火の音に動揺せずにおとなしくしており、私たちはリビングルームの窓から花火見物ができました。
2025年もみなさまにとって素晴らしい年となりますように。