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2024.12.04

ドイツの街角から~ドイツの古城とトレッキングコース~

ドイツの街角から~ドイツの古城とトレッキングコース~

*1 pochinski: スペインで保護された犬と暮らす、ドイツ在住の旅行&ファッションライター。趣味は犬の絵を描くこと、犬の首輪や冬用のセーターを作ること、たまに犬の手作り食やケーキ作りも。犬と暮らす日常のひとコマを不定期にお届けします。

ケルンでは秋色に染まった木々の葉が落ち始め、地面を覆うようになりました。
11月は曇天や雨の日が多かったうえ、一瞬ですが初雪も降るなど、ジメジメとした日が続いており、我が家のタビィにも防寒具を着せる回数も増えています。

そんな11月のある週末、私たち夫婦はタビィを連れて、秋山へとハイキングに出かけました。
目的地は、ケルンに最も近いワインの産地、Ahr(アール)。高速道路を使い、1時間程度のドライブで到着する山です。 

 

写真の真ん中を縦断しているのは高速道路。右手にはブドウ畑が広がっています。

写真の真ん中を縦断しているのは高速道路。右手にはブドウ畑が広がっています。

実は1年前のこの時期、タビィを引き取ったばかりの私たちは、どうやって散歩に連れ出そうかと苦労していました。
タビィは人家で暮らした経験がなく、リードを付けた散歩にも慣れておらず、家の周りの散歩でさえとても怖がっていたためです。
そこで、郊外の静かなところまでドライブしてから散歩してみようと訪れたのが、今回ハイキングをしたアールです。

 

ハイキングコースの途中にあった野菜畑。畑の脇にはたくさんの穴、おそらく野ネズミの巣があり、タビィの興味をそそっていました。

ハイキングコースの途中にあった野菜畑。畑の脇にはたくさんの穴、おそらく野ネズミの巣があり、タビィの興味をそそっていました。


ハイキングコースはブドウ畑と山林から構成されており、山の裾野から上に向かって3分の1はブドウ畑の間を歩きます。
1年前はブドウ畑の中を歩いただけだったので、1年超しで頂上を目指すことになったわけです。
頂上といっても、休憩を含んでも3時間程度で登って下りることができる初心者向けのコースで、日ごろ運動不足の私でも途中で音を上げることなく歩けました。

一方のタビィはと言えば、1年前もブドウ畑の中では伸びやかにしていましたが、今回は1年前とは比べものにならないほどの機嫌のよさで歩いていました。
人けがまったくなかったせいか、街中で見せる怖がり屋の表情が出てくることもなく、とてもハイキングを満喫していたようです。

ドイツでは週末を、散歩やハイキング、サイクリングなどを家族や友人と楽しむ人は少なくありません。
以前はあちこちへハイキングやトレッキングに出かけていた私たちも近頃はすっかり出不精になっていましたが、自然に囲まれ生き生きと歩いているタビィを見ていたら、また連れていってあげたいなぁという気持ちも生まれてきました。

 

頂上付近。昔はお城が建っていたそうで、今も名残があります。右側に立っている鳥の標識は、このエリアが自然保護区域であることを示しています。

頂上付近。昔はお城が建っていたそうで、今も名残があります。右側に立っている鳥の標識は、このエリアが自然保護区域であることを示しています。


とはいえ、これからは寒さが厳しくなり、道もぬかるむので、次回のハイキングは春になってからということになるでしょうか。
もう少し難関のコースも歩けるように、冬の間、怠けないようにしなければ。

 

山林の地面は落ち葉で覆われています。さまざまなニオイを楽しむタビィ

山林の地面は落ち葉で覆われています。さまざまなニオイを楽しむタビィ