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2019.06.26

犬たちにとっての適温って?室温、湿度を管理して快適な暮らしを。

犬たちにとっての適温って?室温、湿度を管理して快適な暮らしを。

暑く感じる日が多くなってきて、犬たちの体調への影響が心配されるようになってきました。これからの季節、きちんと知っておきたいのは犬たちにとっての「適温」。私たち人間と犬たちでは室温の感じ方に違いがあることがあります。
そこで、夏の間犬たちとより快適に過ごすためのひと工夫をご紹介します。

犬たちは熱中症に特に注意が必要。


毎年、夏になるとニュース番組などでも注意を呼びかける熱中症。猛暑になることが多くなってからは、特に注意して犬たちのためにエアコンを使っているという方も多いですよね。
(一部の犬種は除いて)全身に被毛を持っている犬たちの体は、ほとんど汗をかくことがなく、代わりに激しい口呼吸(パンティング)によって唾液の水分を気化し、体温調整を行っており熱を逃がす手段が多くはありません。そのため、熱を溜め込みやすく暑さに弱いというのが一般的です。

また、シベリアンハスキーやサモエド、秋田犬、バーニーズマウンテンドッグのような寒い地方原産の犬たちは、分厚い被毛と大きな体を持っているため、さらに熱を放出することが大変になります。
それから、チワワやペキニーズ、シーズー、パグ、フレンチブルドッグなどの短頭種の犬たちは呼吸器の構造的に暑さを上手に放出することができないといわれていて、こちらも暑さには注意が必要です。

犬たちの適温と温度管理のポイント。

犬たちと一緒に暮らしている方は、この時期の室温は25度から28度ほどに保つようにしている、という意見が多いようです。地域によっても差はありますが、都市部などでは特に日中に気温が一気に上昇するヒートアイランド現象などもあるため、一日中エアコンを使用するというケースも。
エアコンから排出された冷たい空気は一般的に下の方に溜まりやすいので、サーキュレーターを導入することで空気の流れを作り、適温を維持する方法も効果的です。

犬たちがいるのは私たちよりも低い位置です。人間の高さの温度計だけではなく、犬たちがよくいる場所や低い位置にも温度計を設置してみると温度の差が分かりやすくなります。
また、犬たちだけでお留守番させるときには犬たちに合わせてエアコンなどの温度設定をしておくとより安心ですね。

■ 温度管理の際には湿度も重要。

温度の感じ方に大きく影響するといわれている湿度。犬たちにとって快適な環境を作るのであれば、湿度の管理も必要な場合があります。同じ気温であっても、湿度80%と湿度50%では過ごしやすさに大きく差が出ます。一般的に湿度が高いとより温度を高く感じ、湿度が低いと温度も低く感じるというわけです。
私たちは夏にはジメジメとした暑さを嫌ってドライモード・除湿モードなどを活用しますが、このときに気温計と合わせて湿度計もチェックしておくと良いかもしれません。

犬たちにとっては、気温が25~28度、湿度50~60%がもっとも快適な環境と言われています。暑さに強い子、弱い子それぞれ個体差がありますが、いずれにしても体温を調節するのにはエネルギーを使います。特にパピーやシニア犬たちは、これらの範囲内に湿度と気温を管理しておくと、より安心かもしれませんね。