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2019.07.01
ニワトリに感謝。ニワトリと人、そして犬のおいしい出会い。【#selfishな歴史犬聞録】
犬たちも大好きな食材、チキン。ドッグフードやオヤツにも多く使われているお肉です。また、アミノ酸スコアが100の栄養たっぷりのタマゴも手作り食やトッピングに活用されている方も多いようです。今日では、私たち人間にとっても、なくてはならない身近な食材が、「チキン」ですよね。
ところで、このニワトリはいつから私たちや犬たちの近くにいるのでしょうか。
毎月28日は、28(ニワ)トリの日ということであまりにも身近になった美味しいチキンに改めて感謝するとともに、私たち、犬たちとの出会いについてご紹介します。
ニワトリはどこから来たの?
ニワトリは一体いつごろ、どこで家畜化が始まったのでしょうか?
研究によると、ニワトリの原種といわれているのは東南アジアの野生のセキショクヤケイ(赤色野鶏)という鳥です。現在家畜として馴染み深いニワトリたちの祖先でもあるこの鳥は、キジ目キジ科に属している通りとっても派手な見た目をしています。日本の野鶏などは、この野生のニワトリの特徴を良く残しているとも言われています。
もともと、このセキショクヤケイが家畜化された背景には「時間を知らせる」という時計の代わりの役割が期待されていたことがありました。約8000年前には、中国大陸の各地でニワトリの骨が多く発掘されていることや、古代の文献やさまざまな調度品にもニワトリが起用されるようになっていくことから、ニワトリは中国では時計代わりとしてかなり早いうちから家庭でも飼育されていたと推測されます。
古代の時計、水時計にもニワトリをモチーフとした飾りなどがされているものがあり、時間の概念とニワトリはとっても深い関係にあったことが良く分かりますね。
ニワトリを食べるようになったのはいつごろ?
現代のように美味しいチキンが食べられるようになったきっかけとなったのは、ローマやギリシャにニワトリが持ち込まれたこと。東南アジア原産のニワトリたちも、シルクロードを通ってヨーロッパに上陸したのでした。
ローマでは特に食用に向いた品種の改良が行われたり、タマゴを効率的に採取するための品種改良が行われました。この時からヨーロッパではニワトリの飼育が広く広まっていくことになり、さまざまな鶏肉を使った料理が生まれていくことになります。
この品種改良の頃から、ニワトリを食用としてたくさん繁殖させ、飼育していくような施設が生まれるようになってきます。そうなってくると、資産としてニワトリを大切に守る必要が出てくるため犬たちにもニワトリ小屋の夜間の警備を行う仕事が発生しました。キツネやオオカミ、ノネコ(野生の猫)のような野生動物から貴重な食料を守る、大切な仕事を担うことになっていきます。
しっかりニワトリを守り育てたご褒美として、美味しいチキン肉をおすそ分けしてもらう機会が多かったのかもしれません。
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ちなみに、日本にニワトリがやってきたのは弥生時代のことだといわれています。弥生時代の古墳に副葬品としてささげられていた埴輪の中には、ニワトリの姿を精密に再現したものが発見されています。また、日本書紀や古事記のような神話にも「時間を区切り、朝を告げる常夜の長鳴鳥」としてニワトリが登場しています。
百人一首の清少納言の詠んだ歌にも、ニワトリの故事を応用した文言が出てきますが、こちらも時を告げる存在として使われています。
チキンの美味しさを味わおう。
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