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2019.09.19
秋の味覚、栗を犬と楽しもう。食べさせるときのポイント
食欲の秋ももうすぐ本番、おいしそうな秋の食材たちがスーパーなどでも顔をそろえるようになってきます。最近では輸入や栽培技術の進歩によって、季節に関わらず入手できるようになった食材も少なくはありませんが、やはり「この時期になると食べたくなる」というものもありますよね。
本日は、もうすぐ芳ばしい甘い香りで私たちの食欲を誘ってくれるようになる、オヤツとしてもお手頃な栗についてのお話です。
犬のオヤツにもオススメ。調理した栗の栄養について
栗は人間が狩猟採集生活を行っていた頃から食料として活用されていて、食べ物としての歴史が非常に古いもののひとつ。
日本人の主食、米の栽培よりも1万年以上前から日本人は調理した栗を食べていたことがわかっています。日本の縄文時代の遺跡では、栗の殻などがまとまって大量に発見されることもあるそうです。その特徴は炭水化物が豊富で、なおかつアクが少なく加熱調理することで消化が良くなること。
太古の日本人も食べていた栗ですが、栗には犬たちにも嬉しい栄養が含まれています。
米が伝来する以前の日本人の栄養源だった時期があるだけに、エネルギーが豊富です。調理することで犬も消化できる炭水化物を含んでいるので、最近ではドッグフードの原材料として穀類に代わる原材料として使用されることもあります。
また、100gあたりで計算すると主要必須ミネラルのひとつ、カリウムは同じくオヤツとして犬にも身近なバナナよりも豊富に含まれているほか、お腹の調子を整えてくれる繊維質も豊富です。
オヤツとして栗を犬に与えるときのポイント
私たちもそうですが、栗は焼いたり蒸したり、加熱調理してから食べるようにしてください。また、犬に与える際には必ず渋皮を取り除いてからにしてくださいね。
剥いた栗を軽く割ってから食べさせると、秋らしい犬のちょっとしたオヤツとして楽しめそうです。
犬にとっては、アレルギーが出る可能性が低い食材のひとつですので、アレルギーに悩む犬たちのちょっとしたお楽しみオヤツとしてもオススメです。
先ほどもご紹介したとおり、炭水化物などのエネルギーが多く含まれているので、食べさせすぎてしまうと肥満などの原因になる可能性があります。
とはいえ、栗の脂質の量は非常に低く、似た食材のひとつ、クルミなどと比較すると脂質の量は1/40ほどに抑えられています。