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2019.09.04
犬に卵白を食べさせても大丈夫? ~ペット栄養管理士のアドバイス #10 ~
犬たちの毎日の暮らしを少しベターにするTipsを、POCHIのコンサル担当のスタッフたちがお届けします。
*1 ご相談内容は一例であり、犬たちの生活習慣や体格、体質などによって差があります
~犬に卵白を食べさせても大丈夫?~
<とあるご相談内容>
犬は卵の白身を食べると危険だとききました。絶対に食べさせてはいけないのでしょうか?
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コンサル担当 K
ペット栄養管理士。ブヒ系をこよなく愛している。犬たちの手作り食にも挑戦しているのだとか。
卵の白身は食べさせ方と量に気を付ければ、犬に与えても問題ない食材です。
では、どうして卵白は注意がいる食材だといわれているのでしょうか?
生の卵白にはタンパク質の「アビジン」が含まれているからです。アビジンはビタミンB群の「ビオチン」と結合し、腸管からの吸収を阻害するといわれています。ビオチンがうまく吸収されない状態が長期間続くと、ビオチン欠乏症になり皮膚炎や脱毛の症状を引き起こす可能性があります。
■犬に生の卵白を大量に食べさせるのはNG
生の卵白だけを食べ続けると、先ほど説明したようにビオチン欠乏症を引き起こす可能性があります。生卵でも、黄身と一緒に白身を与える分にはビオチン欠乏症になる可能性は低いと言われています。
それは、卵黄には多量にビオチンが含まれるため、犬の体の中で少々吸収が阻害されたとしても供給量が上回り、影響が少ないからです。
また、卵白に含まれるアビジンは加熱するとタンパク質の変性が起こり、ビオチンと結合しなくなり、体調への影響が小さくなります。
結論としては、あまりないとはおもいますが、生の卵白「だけ」を長期間食べさせ続けることは犬に良い影響はありませんので、生で食べさせるのであれば全卵の形で与えるようにしてください。
また、生の卵を与える場合はサルモネラ菌などに注意する必要がありますが、犬の手作り食や犬のおやつとして使うときには卵を十分に加熱調理すればその心配も無用です。
チキンやビーフなどの肉類にアレルギーがある犬にとっては、高い水準のアミノ酸をタンパク源として活用できる便利な食材のひとつですよ。
■卵に含まれる犬に嬉しい栄養素
卵自体は栄養豊富で、アミノ酸スコアも高くとても良い食材です。
タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラルなどがバランスよく含まれているため、犬の手作り食派の方、これから手作り食に挑戦したいという方にもおすすめの食材と言えます。
また注目すべきは豊富なビタミンB2です。ビタミンB2は皮膚や粘膜の健康維持を助ける働きをするため、犬の皮膚の健康維持を意識したい時に摂取したい栄養素のひとつです。
しかし注意する点として、ビタミンB2は水溶性のため水に流れ出るので調理後は煮汁ごと使用したいですね。そうすればビタミンも損なわず、水分も多く摂取できるため一石二鳥です。
手作り食として活用するほかには、POCHIでも調理済みの卵を使ったおすすめアイテムがあります。
「POCHI 野菜とキノコのたまごスープ 100g」。
卵の豊富な栄養もしっかり取れてなおかつ低カロリーなのでトッピングにぴったりです。ぜひご活用ください。
美味しいレトルトで手軽に手作り風ごはん
POCHI 野菜とキノコのたまごスープ 100g
●原材料
白菜 キャベツ ニンジン 椎茸 カボチャ エノキ 鶏卵 三つ葉 カツオダシ 昆布エキス タウリン キレート亜鉛(1袋あたり亜鉛8㎎配合) 卵殻カルシウム
●保証分析値
タンパク質 1.3%以上 脂質 0.7%以上 粗繊維 0.7%以下 灰分 0.3%以下 水分 92.2%以下
リン 23mg/100g カルシウム 23mg/100g
○代謝カロリー 28kcal/100g
●原産国:日本