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2019.11.20
冬にはドッグフードの量や内容を変更するべき? ~ペット栄養管理士のアドバイス #16~
犬たちの毎日の暮らしを少しベターにするTipsを、POCHIのコンサル担当のスタッフたちがお届けします。
*1 ご相談内容は一例であり、犬たちの生活習慣や体格、体質などによって差があります。
~冬の寒さは、犬の代謝に影響する?~
<とあるご相談内容>
冬になると犬はより多くのエネルギーを要求すると読んだことがあります。シニア犬なのですが、寒くなってきたこの時期は、フードの量や内容を変更するべきでしょうか?
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POCHI スタッフ OKAPY
犬ぞりやフリスビーなど、犬とできるアクティビティが好き。大型犬を見るとテンションが上がります。
大前提として、犬たちは冬の期間に体温維持のためにたくさんのエネルギーを必要とするため、より多くのカロリーや栄養を要求する、というのは事実です。
しかし、特に外で暮らしている犬たちの場合は顕著ですが、室内で暮らしていて、暖かい場所で過ごすことが長かったりする犬たちは、屋外で暮らす犬たちと比較するとあまり大きな変化が見られることはないようです。
冬の間にドッグスポーツなどをする犬(犬ぞりや雪遊びなど)たちには、より多くの栄養を与えるようにするのが良いかもしれませんね。
とはいえ、普段通り過ごしていて、春、夏、秋と運動量が変わっていないのであれば、冬だからといってドッグフードの量自体を大幅に増やしたり、フードを変更する必要はないように思います。
普段食べているドッグフードの給与量の目安を参考にしつつ、エネルギーに変わりやすい馬肉などをトッピングしてみてはいかがでしょうか。冬に美味しいお魚も、EPAやDHAが含まれているので、トッピングとしてオススメです。
ただし、寒くなってくると、散歩などの運動を嫌がったり、あまり動きたがらなくなる犬もいると思います。私たちもちょっと出かけるのも億劫になってしまうことってありますよね。
寒いのが嫌い、という犬もいますが、シニア期以降の犬たちの場合は、関節がこわばってしまっているのかもしれません。シニア期の犬たちとお散歩に行く前には、関節を軽く犬用湯たんぽなどで温めたり、軽くマッサージするなどしてから行くようにするのも良いと思います。
食事と運動の両面で犬たちの様子を確認しつつ、冬のごはんとお散歩を楽しんでみてください。
ちょっとブレイク ポチっとクイズ
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問題:冬と夏で、犬がエネルギーを消費する「基礎代謝」を比較すると、冬の方が必要なエネルギーが多い。〇か×か?
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正解:〇です。冬の方が体温の維持などに必要なエネルギー量は多くなります。ただし、室内で暮らす時間が長い犬であれば、それに合わせてフードを変更したり、多くする必要は基本的にはありません。