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2019.11.12

乾燥肌によるフケ、かゆみに注意。空気の乾燥と犬の体調の変化について

冬には空気も乾燥して、犬たちの健康にもさまざまな影響が出るようになってきます。
私たちよりも犬たちは環境の変化に敏感だともいわれているので、犬たちにとって快適な環境を作れるように様々な工夫をしていきたいところ。
空気の乾燥によって、とくに影響を受けやすい呼吸器系と乾燥肌によるかゆみやフケなどのトラブルを中心に、冬の空気の乾燥の影響と対策、犬にとって適切な湿度を作るための工夫についてご紹介します。

乾燥による犬への影響気管支など、呼吸器のトラブル

人間でも空気が乾燥すると気管への負担が大きくなるといわれていますが、犬たちも同様で、空気が乾燥する冬は空気を取り込む鼻や気管が乾きやすくなります。
健康的な気管の表面は粘膜で覆われていて、湿度を維持していますが、この粘膜が乾燥してしまうことで菌の繁殖を招きやすくなり、炎症を引き起こしたり粘膜そのものが傷つきやすくなります。
また、粘膜が本来持っている雑菌やウイルス、ハウスダストをスムーズに排出する防衛機能や、これらの厄介な侵入物に対する免疫機能の働きも低下しやすくなってしまうので、気を付けたいですね。

犬たちも気管にトラブルが発生すると鼻水が出やすくなり、咳をするようになることもあるようです。
特にパグやフレンチブルドッグ、チワワ、シーズーなどの短頭種の犬たちは、気管が他の犬種よりも狭く、鼻も短いので気管の粘膜の乾燥の影響を受けやすいといわれています。

■ 気管の健康維持のための乾燥対策

犬たちにとって適切な湿度を維持するよう、加湿器機能がついた空気清浄機を使ったり、室内に濡れたタオルを吊るしておくなどの工夫が効果的です。
加湿器を使用する際には、加湿器自体を定期的に洗浄し、良く乾かしてから使用するほか、水をこまめに取り替えたり、フィルターなどの状態に気を配るなど、カビや雑菌が繁殖しないように注意してくださいね。

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乾燥による犬への影響皮膚が乾燥肌になり、フケが起こる

犬たちと触れ合っていると、白いフケが出ていることがあります。フケは空気の乾燥によって、皮膚の表面の角質が剥がれ落ちることで発生します。本来であれば、皮膚の表面の細胞が剥がれ落ちること自体は健康的な細胞の入れ替わりの一環であり、問題ありません。しかし、空気の乾燥によって皮膚の細胞の入れ替わりのサイクルが乱れ、本来よりも速いペースで細胞が剥がれ落ちてしまうことも。
フケが目立つようになると、つい皮膚トラブルを疑ってしまいますが、最適な湿度を維持するほか、皮膚の保湿を行うことで解決することもあるようです。
暖房器具を使うことで室内の空気が乾燥するので湿度計などでチェックして、適切な湿度をキープできるようにしたいですね。

DOG's TALK

バーニーズマウンテンドッグと暮らすスタッフの場合、冬でも暖房はほぼ使用せずに過ごしているように、大型で寒冷地がルーツの犬たちとの暮らしでは、人間側が犬たちの適温に合わせて過ごす努力をしている方も多いようです。

また、犬たちによっては興奮したり、緊張することでフケが出やすくなる体質の犬もいるようです。精神的な面でのサポートがフケの予防になるケースもあるので、犬たちの様子を見ながらチェックしてみてください。

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乾燥による犬への影響乾燥肌は繰り返すかゆみの原因にも。

犬たちは皮膚が乾燥することでかゆみを感じやすくなるといわれています。皮膚が弱い犬たちの場合、乾燥した空気によって発生しやすくなった静電気に皮膚が反応してしまうことで、強いかゆみになることがあります。
とくに、乾燥によって皮膚の細胞のサイクルが乱れ、皮膚のバリア機能が崩れてしまうと小さな刺激でも大きなかゆみに繋がりやすくなります。
冬になると寒さ対策として犬たちに服を着せる方も多いと思いますが、その服と被毛の間に静電気が発生することがあるので、皮膚にかゆみが出やすい犬、または神経質な行動を見せる犬たちに服を着せるときは注意したいですね。

何度も掻いている内に掻き壊してしまい、出血したり、かゆみが出る範囲が広がってしまうこともあるようなので、注意したいところです。
乾燥によるかゆみであれば、湿度が高くなると症状が出にくくなるのが通常ですが、かゆみが慢性化してしまうとアトピー性皮膚炎などに繋がってしまうことも。
冬になるとかゆそうなしぐさを見せることが増える犬は、皮膚を保湿する工夫をしていきましょう。
また、被毛に適度な水分を含ませることで静電気を抑制することができます。かゆがっている時はひんやりとしたものを患部に触れさせてあげると、広がった毛細血管を収縮させてかゆみを和らげる効果が期待できます。犬たちの皮膚そのものに、かゆみの原因があるわけではないので、かゆみを紛らわせるのがオススメです。

おわりに

今回は、冬の乾燥した空気によって犬に起こるさまざまなトラブルについてご紹介しました。
とくにフケやかゆみは、長引いてしまったり、酷くなってしまうこともあるので「おや?」と思ったら部屋の湿度や犬の皮膚をチェックしてみるのがオススメです。
慢性的なかゆみに繋がる前に、できるだけケアを行っていきたいですね。また、すでにかゆみが出ている犬でも、皮膚の保湿はとても効果的です。犬の皮膚ケア用のジェルなどを定期的に使用し、かゆみを抑えてあげてくださいね。