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2020.09.02
犬も気圧の変化で頭痛がするの?てんかんに関係する?犬の体調への気圧の影響とは
気圧の変化で体調を悪くする人がいます。頭痛が出たり、だるくなってしまう、めまいに悩む人もいます。
人間では体調に影響することが知られている気圧ですが、同じように犬の体調にも気圧は関係するのでしょうか?そして、てんかんの持病を持っている犬は気圧の変化によって発作が出ることもあります。
犬の体調と気圧の関係、そしてそれらの変化が起きる、考えられる理由についてまとめてみました。
なぜ気圧の変化で頭痛がしたり体調に影響が出るの?
人間の場合、気圧だけではなく天気が変わることで体調が変わり不調が出ることを「天気病」と呼んでいます。
中でも、雨が降る前にぐっと気圧が低下するタイミングで体調を崩す方が多いといわれています。気圧の変化を内耳が感じ取り、自律神経が乱れてしまい、めまいや耳鳴り、だるさなどさまざまな症状が出ることもあるようです。
これらの反応は犬にもでるのでしょうか?
気圧によって犬にもみられる変化とは
犬も暑さ寒さで血管が収縮し、その具合によっては自律神経に乱れが生じることはあります。
犬は人間と違い「だるさ」や「頭痛」を言葉にして伝えることができません。ただ、経験として雨の日や雨が降る直前になると、犬がよく眠っていたりなんとなく元気がない様子を見てきたという飼い主も多いのではないでしょうか。もしかすると、そのような犬は低気圧によって人間と同じような不調を感じているのかもしれませんね。
以下のお悩みを持っている犬の場合は、注意して様子を見てみるといいと思います。
■関節系のトラブル
人間同様に、気圧の変化によって犬も関節の痛みが強く感じられることがあるようです。これは気圧の変化によって自律神経が乱れ、痛覚に関係する神経細胞がより活性化してしまい通常時よりも強く痛みを感じさせることがあります。
すでに関節にトラブルがある犬は、雨の前後の散歩に行く場合は様子を見て歩き方などに変化がないかチェックするといいかもしれません。
■てんかんなどの脳神経系トラブル
てんかんなどの持病がある犬は、気圧の変化によって発作が出るという報告があります。
対策として神経系のハーブなどを取り入れて、気圧の変化に備えることもオススメです。
とくに激しい発作がみられたら発作によってケガをしないように、周囲のものを片付けるなどして、落ち着くまで飼い主が見守り、発作が落ち着いたらかかりつけの動物病院に連れていきましょう。
■心臓などの循環器系トラブル
心臓などに持病がある犬も、気圧の変化によって血管が広がることで、血圧に変化が起きるので、影響を受けやすいとされています。
犬が咳をするようになったり、呼吸や抱っこをした時の心臓の雑音に変化が見られないかを観察してみてください。
おわりに
雨の前や天気の崩れのたびに同じような状態になるなど、ウチの子は気圧の変化で体調が変わる可能性がある、と分かればQOLの向上につながります。
雨の日や天気が崩れそうなときは、ハーブやアロマテラピーの助けを借り、無理をせず家でゆっくり落ち着いて過ごせるような環境を作っていきましょう。