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2021.02.18
犬の被毛の健康維持には亜鉛!冬もオススメのレバーアイテム大集合
乾燥する冬は、静電気による犬の皮膚や被毛に関するトラブルのお悩み相談が増えます。被毛のパサつきのほか、フケや乾燥肌なども起こりやすくなります。
この時期、被毛の健康維持には亜鉛を含むレバーをオススメしています。イチ押しする理由と、いつものフードや手作り食にプラスして自然に亜鉛が摂取できるアイテムをご紹介します。
冬になると犬の皮膚トラブルはなぜ増えるの?
皮膚には本来外部からの刺激や異物から体を守るバリア機能が備わっています。このバリア機能が正しく働いていれば、刺激が加わってもかゆみなどの皮膚トラブルにつながることはありません。
しかし冬になると空気が乾燥し、犬の皮膚も乾燥しやすくなってしまいます。皮膚の乾燥が進むと本来持っている皮膚のバリア機能のひとつであるセラミドが壊れてしまいます。セラミドが壊れてしまうと皮膚表面が荒れてその隙間から刺激物が入り、反応を引き起こしトラブルの原因になります。
かゆみが起こると犬は気にして掻いたり噛んだりするようになるので、それによって皮膚の赤みが長引いたり脱毛が起こるようになります。
また皮膚の細胞が乾燥したり、役目を終えて剥がれ落ちてしまったものがフケとなります。皮膚が乾燥すると、未熟な肌細胞まではがれ落ちるようになるので、フケが増えやすくなるとも言われています。
冬の皮膚トラブルを防ぐためには、皮膚を乾燥させないことがひとつのカギになりそうです。
皮膚トラブルには亜鉛がオススメ
犬の皮膚の健康維持のために適切に皮膚の細胞の入れ替わりが行われることを意識することが大切です。
そのためには新しい皮膚や被毛の細胞を作るのに必要な栄養素をしっかりと摂取すること。
中でも亜鉛は、タンパク質を再合成したり、細胞を新しく作る際に必須の栄養素です。皮膚の細胞の入れ替わりを維持するためにはとても大切になってきます。
また、亜鉛は犬が多く必要とする栄養素のひとつです。
AAFCOの定める犬の必須栄養素に亜鉛は定められており、数値にすると成長期、妊娠授乳期の犬用のドッグフードであれば100mg/kg以上、成犬用ドッグフードであれば80mg/kg以上となっています。体重当たりで比較すると、犬の必須量は1.1mg/体重1kgとなり、人間では0.21mg/体重1kg(※注釈)となり、犬たちは人間の約5倍の亜鉛が必要です。
冬の皮膚の健康維持のもう一つのカギは、皮膚の新陳代謝を促す亜鉛を取り入れるのが好ましいです。
※注釈:引用元
亜鉛を自然に摂取するなら、やっぱりレバー。
人間よりも多くの亜鉛を必要とする犬たちですが、この亜鉛を補給することができる食材としては、カキ、シラスなどの小魚のほか、ひじきなどの海藻、焼きのりなどがあります。
また、穀類にも亜鉛が含まれていますので、冬の間は亜鉛の摂取源として雑穀などを取り入れた手作り食もオススメです。
中でも好きな犬も多いレバーには、亜鉛以外にも鉄分や銅などのミネラル類が含まれています。これがとても大切で、亜鉛の吸収には「ミネラルの相互作用」が働きます。
ミネラルの相互作用とは、亜鉛を含むミネラル類はほかのミネラルと互いに補い合ったり、吸収に影響しあう働きを持っていることを指します。
亜鉛だけを摂取するのではなく、ほかのミネラル類も合わせて摂取することでバランスを整えることになります。
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注意したいポイントとしては、犬の食事にカルシウムが高濃度に含まれている場合、亜鉛の吸収が阻害されてしまい、十分に使えないことが起こります。最近では犬の食事にカルシウムを意識的に加えるということはあまりないようですが、皮膚トラブルや被毛のパサつきが続いている時には高カルシウムの状態になっていないかなどもチェックしてみてもいいかもしれませんね。
ポチでお取り扱い中のちょこっとプラスなレバーを使った商品紹介
- 詳細を見る POCHI 鶏レバー&砂肝 60g 価格(税込)X1 429円
- 詳細を見る J&C 国産若鶏 レバー角切り 80g 価格(税込)X1 385円
- 詳細を見る ナチュラルハーベスト 千葉ポークレバー 価格(税込) 20g 550円 70g 1,540円
- 詳細を見る Piece 鶏レバーフリーズドライ 27g 価格(税込)935円
おわりに
乾燥した季節、毎年のようにかゆみや被毛のパサつきを繰り返してしまう犬には、亜鉛の補給で落ち着くケースもあります。
亜鉛は総合栄養食のドッグフードにも含まれていますが、上手く吸収できなかったり、体調や加齢により不足しがちになる場合もあり、積極的に摂取するのがオススメです。また、手作り食を与えている場合には不足する栄養素のひとつですので、意識的にレバーなどを取り入れみてください。
また、カルシウムが過剰になると亜鉛の吸収が阻害されてしまうことにつながることもあるので、皮膚のトラブルが長引いている時などには、サプリメントなどカルシウムの量が過剰になっていないかもチェックしてみるのもいいかもしれませんね。