• コラム
  • 知るという、栄養

2021.04.30

犬の名前にも流行がある?犬の名付け方の傾向を調べてみた。

犬の名前にも流行がある?犬の名付け方の傾向を調べてみた。

世界に一頭だけ、のうちの子の名前。

犬の名前ひとつひとつにたくさんの願いが込められていますよね。家に犬をお迎えすることになった時のワクワクや幸せを感じながら、色々な名前を考えて、悩んで、家族会議を開いて決めたという方も多いのではないでしょうか。

その名前は、犬の生涯を通してずっと呼び続ける大切なものです。犬は飼い主に愛情込められて呼ばれる名前を幸せな音として認識し、特別な喜びを感じてくれます。
そして、犬の名前には飼い主の願いが込められている気がします。皆さまは犬の名前をきめる時にどんなことを考えたでしょうか?
今回は、犬の名付け方についてのお話をお伝えします。皆さまも犬に名前をつけたときを思い出しながらお楽しみください。

定番人気の犬の名前ってあるの?

人間の名前でもその時その時に多い名前があるように、犬の名前にも人気があるものがあります。また、定番人気の名前というのもあります。
性別によってで少し傾向が異なりますが、共通で人気のある名前は、「ココ」や「モカ」「チョコ」など、甘いものの名前です。

男の子の名前の場合、「レオ」や「ソラ」、「コタロウ」など、男の子らしくかっこいいイメージの名前が選ばれる傾向にあるようです。女の子の名前の場合、「モモ」や「クルミ」、「アンズ」など、フルーツの名前が人気です。

そういえば、これらの名前の犬って結構多いな…と思った方もいるかもしれませんね。でも、犬たちはちゃんと飼い主の声や呼び方を認識して聞き分けていることが多いようです。

 

犬の名前の付け方について調べてみました

犬の名前をきめる時に、どんなことに由来して名前を決めているのでしょうか?
比較的多いと考えられている犬の名前の由来をいくつかご紹介します。
もちろん、以下の由来に当てはまらない犬も多いと思いますが、読み物として楽しんでいただけると嬉しいです。

■生まれた、またはお迎えした季節や月から名付ける

犬が生まれた季節や月、お迎えした季節や月で名前を付けてみるというパターンもありますよね。

たとえば生まれた季節が春ならば、ストレートに「春」「小春」など。

他の犬と差別化を図るために、外国語にしている場合もあります。
春はオランダ語で「レンテ」、古代ギリシャ語だと「エアル」。日本語にはない独特の響きが個性的ですよね。外国語から名前を付けているという人もいます。意味では同じであっても国が変われば言葉も変わり、ちょっと個性的になります。

誕生月にちなんだ名前では、英語では「エイプリル」「メイ」「ジューン」などがありますね。
ちょっと変わったところでは、フランス語で3月を表す「マルス」ロシア語で6月を表す「ユーニ」ドイツ語で7月を表す「ユーリ」なども響きが可愛いですね。

 

■花や植物から名付ける

女の子であれば、生まれた季節やその子のイメージに近い花の名前を付けているという方もいます。

花に由来する名前では、「スミレ」「リリー(ユリ)」「ひまわり」「茉莉花(ジャスミン)」などが花の名前に由来していますね。
花言葉にから着想を得て犬の名前を付ける人もいるようで「モモ(桃)」の花言葉は「私はあなたのとりこ」、「カリン」の花言葉は「唯一の恋」というように、花言葉から犬への愛情が読み取れる場合もあります。

花の名前を持っている犬の飼い主さんに由来を聞いてみると、意外な発見があるかもしれません。

 

■犬の印象や特徴から名付ける

初めて犬と対面したときのファーストインプレッションや、犬の特徴から名前を付けたという方も多いのではないでしょうか。
元気が良さそうな子だと思ったら「元気」、真っ白な毛で覆われているのが特徴であればシロ」「雪」。明るくはつらつとしたイメージならば、「アカリ」などが考えられます。
クールで落ち着いている印象を受けたから「レイ(冷静)」とか、ちょこちょこ歩いていたから「チョコ」というものも。
「ノン太」という名前の犬の飼い主に聞いてみると、「きょうだい犬と比べて特別のんびりとした印象を受けたから」と答えが返ってきたこともありました。

ほかにも、印象的な見た目が名前の由来という犬も多いようです。眉毛が印象的な「マロ」や、被毛の色にちなんだ「銀(シルバー)」などがあります。
ダルメシアンなどの斑点模様がある犬種では、目の回りにブチがあることをアイパッチと呼んだりもしますが、それにちなんで「パッチ」という名前を付けられた犬もいました。

そういえば、犬の名前からその子の性格を想像することもありますよね。名は体を表す、というパターンも多いような気がします。

犬の名前は信頼関係を作るためにも重要なもの


色々な名前を付け方をご紹介してきましたが、もちろん大切なのは犬が「認識しやすい」ということです。犬の名前は比較的短めのものが多いですが、これはやはり犬が自分の名前を素早く認識できるように、ということを意識してのことですよね。

ちなみに、犬は自分の名前をきちんと理解していますし、その名前がどのようなトーンで言われたか、飼い主がどんなことを考えて呼んでいるかまで分かっています。
犬も飼い主もハッピーな気分の時にたくさん名前を読んであげることで、「飼い主に自分の名前を呼ばれることは、とっても幸せなことなんだ」と理解し、名前を呼ぶだけでもとても重要なコミュニケーションになっていきます。この積み重ねが犬との信頼関係を作っていく上ではとても大切です。


おわりに

今回は、犬の名前の由来について調べてみました。皆さまの家の犬の名前の由来に近いものはあったでしょうか。
調べている内に犬の名前は「呼びやすいこと」「犬も覚えやすいこと」ももちろん重要ですが、それ以上に飼い主の願いや、飼い主が「可愛い!」と思っているポイントが込められているような気がしました。

似ている名前でも、由来が違っていたということもありますので、ふとした時に犬とも同士の会話の種として、犬の名前の由来について話してみると面白いことが分かるかもしれませんね。

犬たちにとって飼い主に呼ばれる名前はとても大切なもので、犬と飼い主とのつながりを表すものでもあります。名前一つ一つに込められた願いやストーリーに思いを馳せてみてはいかがでしょうか。