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2021.10.13
【#大きな犬と】『超難問』大きな犬のトリビアクイズ正解発表
ちょっと難解・・・でも、大きな犬好きの魂がムズムズする、そんなトリビアクイズにご参加ありがとうございました。
「へぇ~」「へぇ~」とボタンがあったら押したくなる、詳しい解説付きの正解発表です!
今回のクイズ「マウンテンドッグ、山岳地帯の大きな犬」全7問。
目次
- Q1 アルプス山脈の、スイスとイタリアの国境にある救護所で活躍し、多くの遭難者の命を救った“名犬バリー”の犬種は?アルプス山脈の、スイスとイタリアの国境にある救護所で活躍し、多くの遭難者の命を救った“名犬バリー”の犬種は?
- Q2 バーニーズ・マウンテン・ドッグがもともと担っていた仕事を活かした、ヨーロッパで人気の競技会は?
- Q3 ジャパンケネルクラブ(JKC)に登録されていて、犬種名に「マウンテン・ドッグ」がつくのは全部で何犬種?
- Q4 山岳地帯で羊と暮らす大きな犬には、羊の群れを集めてまとめる仕事はせず、羊を守るためだけの役割を担う犬種もいる?
- Q5 グレート・ピレニーズやマレンマ・シープドッグなど、山岳の牧草地で羊と行動をともにする犬種の多くが白色の被毛をしている理由として有力な説は?
- Q6 日本でも人気犬種であるバーニーズ・マウンテン・ドッグの特徴のひとつに、力強い印象を与える角ばったマズル(口吻)があります。その理由として考えられるのは、どの犬種と交雑したから?
- Q7 猛獣との闘技用や軍用犬として誕生した、マスティフ。“マスティフ”と名のつく犬種はすべて、家畜と関わることはない?
今回のクイズ「マウンテンドッグ、山岳地帯の大きな犬」全7問
■ Q1
アルプス山脈の、スイスとイタリアの国境にある救護所で活躍し、多くの遭難者の命を救った“名犬バリー”の犬種は?
1:ニュー・ファンドランド
2:バーニーズ・マウンテン・ドッグ
3:セント・バーナード
4:ホワイト・スイス・シェパード・ドッグ
答え3:セント・バーナード
1800年代初め、雪山で遭難した多くの人々を探しあて、命を救った名犬として語り継がれる“バリー号”はセント・バーナードです。救護活動を行った修道院では、約150年間にわたり、山岳救助犬を使っておよそ2000名の命を救いました。 ちなみに、当時のセント・バーナードは現在より小柄で短毛でした。近年のように長毛になり大型化したのは、カナダ原産のニュー・ファンドランドの血を入れて犬種改良がなされたからです。現在、セント・バーナードは遭難救助のためには用いられておらず、温和な家庭犬として世界中で愛されています。
■ Q2
バーニーズ・マウンテン・ドッグがもともと担っていた仕事を活かした、ヨーロッパで人気の競技会は?
1:水難救助競技会
2:トラッキング(足跡追跡)競技会
3:防衛訓練競技会
4:カート(荷車を引く)競技会
答え4:カート(荷車を引く)競技会
バーニーズ・マウンテン・ドッグは、かつてスイスの山村から街まで、ミルクの缶を積んだ荷車を引く使役犬でした。その歴史的な背景をふまえ、今でもヨーロッパでは、ハンドラーの指示でいかに正確に荷車を引けるかを競う“カート・スポーツ”が行われ、バーニーズ・マウンテン・ドッグの愛好家が多数参加しています。
もちろん、粘り強さを備えた作業犬なので、トラッキング競技会で活躍するバーニーズ・マウンテン・ドッグも少なくありません。
■ Q3
ジャパンケネルクラブ(JKC)に登録されていて、犬種名に「マウンテン・ドッグ」がつくのは全部で何犬種?
1:2犬種
2:3犬種
3:4犬種
4:5犬種
答え2:3犬種
バーニーズ・マウンテン・ドッグ、エストレラ・マウンテン・ドッグ、グレート・スイス・マウンテン・ドッグの全部で3犬種。
ちなみに、グレート・ピレニーズは、国際畜犬連盟(FCI)やイギリスのケネルクラブではピレニアン・マウンテン・ドッグの犬種名で登録されています。
エストレラ・マウンテン・ドッグは、ポルトガルのエストレラ山脈地方を原産とする、フォーンやイエローの単色の犬種。イベリア半島における最古の犬種のひとつと言われ、夏になると牧草がなくなった低地から、羊を野生動物から守りながら高地へ上ります。
グレート・スイス・マウンテン・ドッグは、短毛のバーニーズ・マウンテン・ドッグとして、1908年にスイス・ケネル・クラブで紹介されたのち、1900年代に各国のケネルクラブでバーニーズとは別犬種として登録されました。
■ Q4
山岳地帯で羊と暮らす大きな犬には、羊の群れを集めてまとめる仕事はせず、羊を守るためだけの役割を担う犬種もいる?
1:Yes
2:No
答え1:Yes
一般的には、羊の群れをまとめるのは牧羊犬で、羊などの群れをクマやオオカミなどの野生動物から守るのが護羊犬(牧畜番犬)です。
同じピレネー山脈で羊の仕事をする犬種でも、ピレニアン・シープドッグは羊を集めめ、グレート・ピレニーズは羊の護衛を行います。
群れのまとめ役は走り回らなければならないため、護衛係の犬種よりも小型で俊敏な動きができるのが特徴のひとつ。現在ではボーダー・コリーが、世界的に優秀な牧羊犬として重宝されています。
一方の護羊犬(牧畜番犬)は、クマやオオカミと対抗できるように超大型で、いざという時はパワーを発揮しますが、まとめ役の犬種のように動き回ってはいません。
■ Q5
グレート・ピレニーズやマレンマ・シープドッグなど、山岳の牧草地で羊と行動をともにする犬種の多くが白色の被毛をしている理由として有力な説は?
1:雪山で保護色のようになるから
2:羊と同化できるから
3:人から見てやさしい印象だから
答え2:羊と同化できるから
ジャパンケネルクラブ(JKC)公認のグレート・ピレニーズ、マレンマ・シープドッグ、クーバース、国際畜犬連盟(FCI)公認のタトラ・シェパード・ドッグやスロベンスキー・チュバックなど、衛羊犬には白色の被毛をした犬種が多数います。その理由は諸説ありますが、羊の群れの中に同化できるのは大きなメリットだと言えるでしょう。羊も、自分たちと同じようながっしりした体型で白色をした犬であれば、行動をともにしていても仲間意識を抱きやすく安心できるはずです。それを証明するかのように、クーバースはウェービーで硬い、まるで羊のような被毛を持っています。羊だけでなく羊飼いも、薄い毛色の犬であれば、オオカミと見間違うこともありません。
■ Q6
日本でも人気犬種であるバーニーズ・マウンテン・ドッグの特徴のひとつに、力強い印象を与える角ばったマズル(口吻)があります。その理由として考えられるのは、どの犬種と交雑したから?
1:ドーベルマン
2:シベリアン・ハスキー
3:マスティフ
4:ゴールデン・レトリーバー
答え3:マスティフ
バーニーズ・マウンテン・ドッグの起源は、2000年ほど前。ローマ軍が軍用犬として従えてきたマスティフが、スイスの山岳地帯に土着していた護羊犬と交雑して、バーニーズ・マウンテン・ドッグの祖先が誕生したと考えられています。
■ Q7
猛獣との闘技用や軍用犬として誕生した、マスティフ。“マスティフ”と名のつく犬種はすべて、家畜と関わることはない?
1:Yes
2:No
答え2:No
ヨーロッパで、ライオンやクマと闘技させられたマスティフは、紀元前から存在していたと言われています。その祖先には、チベットの僧院での護衛犬として、またヒマラヤの遊牧民の作業犬として活躍していたチベタン・マスティフもいると伝えられています。もとはオールマイティな活躍を見せたチベタン・マスティフの血を引く“マスティフ”と名のつく犬種も、決して少なくありません。
ピレニアン・マスティフやスパニッシュ・マスティフは、山岳地帯で家畜の群れを守る護衛犬としての役割を今も担っています。
ライター:臼井 京音
■ 参考文献
・『全犬種標準書 第12版』(ジャパンケネルクラブ)
・『犬の大百科』(アン・ロジャーズ=クラーク&アンドルー・H・ブレイス編/誠文堂新光社/1997年)
・『最新 世界の犬種大図鑑』(藤田りか子/誠文堂新光社/2015年)
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