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2025.02.13
【#ケアシリーズ】ハーブで犬の"健活"!ハーブ湿布と賢い飲食法を伝授

犬の健康に気を遣っているけれど、さまざまな情報が飛び交う昨今、なにを信じていいかと混乱していませんか? 古かったり、信ぴょう性に欠けたりする情報が見られいるのも事実。
"犬の専門家"の見解や意見も割れることがしばしばありますが、信頼のおける有益な情報だけを集めたい飼い主さんのアンテナにビビッと来そうなトピックを集めてみました。(POCHI編集チーム)
今回のお役立ち情報ハーブ療法
犬たちの自然治癒力に働きかけるハーブを用いながら、心と体の健康促進やアンチエイジングなどに手軽に役立てる方法を、ハーブ療法を中心に人と犬が一緒に楽しむフィトセラピーライフを提案する、堂山祐子さんに教えてもらいます。
ハーブの植物パワーでうちの子をケア
植物の力を、犬たちの心身の健康に活かすケアのひとつに、フィトセラピーがあります。
「フィトとは植物、セラピーは療法のこと。
もっとも有名なものといえば、植物から香り成分を抽出したエッセンシャルオイル(精油)を用いた芳香療法であるアロマテラピーでしょう。
アロマ精油のもととなるメディカルハーブと呼ばれる植物の葉や根、種子などをそのまま使用するのが、ハーブ療法です。
どちらも犬の健康をサポートしてくれるものですが、犬たちにとって、ハーブの香りは散歩中に感じている自然のままの香りで、揮発性成分が濃縮されたエッセンシャルオイルによるアロマテラピーよりも受け入れやすいように思います」
約30年にわたり、犬のフィトセラピーにかかわってきた“エッセンシアハーブス”代表の堂山祐子さんは、このように語ります。

犬へのハーブ療法の一コマ
ハーブ療法の効果は、次のとおりです。
・ストレス緩和 ・心身のバランス調整
・デトックス(解毒)や体質改善
・消化・代謝機能の促進や調節
・さまざまな抗酸化物質による健康維持とアンチエイジング
・ハーブの香りによるアロマセラピー効果
・心身の不調や病気とうまく付き合っていける身体づくり
・服薬による負担や副作用の軽減
・病後の体力回復やケガの治癒を促進

さまざまな種類のハーブ
家庭ケアはハーブコンプレスが手軽
家庭で手軽にうちの子の“健活”にハーブを役立てるのであれば、ハーブコンプレスがおすすめです。
「ハーブティーを使った温湿布や冷湿布が、ハーブコンプレスです。
ハーブのやさしい香りが脳神経に働きかけ、リラクゼーションやリフレッシュ、緊張やストレスの緩和、自律神経のバランス調整の助けになります。
身体面では、冷えの予防と緩和、皮膚の軽い炎症やかゆみの緩和、シニア期の関節の健康維持、お腹を壊したあとの治癒促進に役立ちます」(堂山さん)
ハーブは目的に応じたものを使用します。
「犬に嗅いでもらうと、甘い香りがするカモミールが一番人気ですね。クンクン嗅いで、『ママ、これがいい!』といった表情で飼い主さんを見上げたりしますよ。そのときの自分が必要としているハーブを、犬たちはちゃんと選んでいるようです」と、堂山さんは微笑みます。

好みのハーブ水での足拭きは、犬もいい香りにウキウキ!?
ハーブコンプレスの実践法
うちの子と一緒に使用するハーブを選んだら、さっそくハーブコンプレスをやってみましょう。
「もちろん、ハーブティーなのでコンプレスを行う前に飼い主さんが飲んで楽しむのもいいですよ。
ハーブティーが余ったら、翌日中に使用してほしいのですが、密閉容器に入れ冷蔵庫に保存し、温めたもの、もしくは常温に戻しておいたものをお散歩後の犬の足や体を拭くのにも活用できます」(堂山さん)
■ 準備するもの
・タオル(小型犬はハンドタオル程度の大きさ~)
・洗面器またはボウルまたは鍋
・お茶用パック
・ラップまたはフタ
・お湯

1)お茶用パックに1/3から半分程度、ハーブを入れます。
2)洗面器または鍋に「1」のパックを入れ、7分目まで熱湯を注ぎ入れます。

3)洗面器にはラップ、鍋にはフタをして3~5分間、ハーブティーを抽出。
その後、やけどに注意しながらラップを取ってください。

4)タオルの両端を持ち、タオルの中央部だけをハーブティー内に浸してから、水分が滴らない程度に絞ります。

5)犬への熱い刺激を減らすために少し冷まします。飼い主さんもハーブコンプレスの効果を得られるので、飼い主さんの首にタオルをあてて熱を取るのがおすすめ。

6)コンプレスを犬の身体にあてる順番は決まっていません。その日その日で、うちの子が心地よさそうにするポイントを見つけてあげましょう。
首から背中に沿ってお尻やしっぽまで、コンプレスをしながら温めてあげても良いでしょう。途中、タオルが冷めたらすぐに体表からはずしてお湯に浸し、温め直してください。

7)寒い時期や冷房による冷え対策、消化器不良による軟便や下痢を早く改善したい場合は、お腹をしっかり温めましょう。
また、お腹を壊しているときに力が入りやすい腰や、自律神経のツボがあるそけい部も温めて。自律神経のバランスが整い、血流も良くなってお腹の不調の改善が促進されます。
ハーブコンプレスは、うちの子が飽きてしまったり動いてしまうようであれば、切り上げてください。あくまで、犬が満足げな様子を見せるまでが所要時間の目安です。
飼い主さんがうちの子の足先を触って温かいと感じたら、ハーブコンプレスによって血行が良好になっている証拠です。
なお、椎間板や頸椎などのヘルニアの炎症や皮膚に炎症があるときは、その部位をハーブコンプレス(温湿布)で温めるのは控えましょう。
“ハーブ貯金”でシニア期から差が出る!?
ハーブで丈夫な身体づくりをしておくと、シニア期以降は病中病後の体力回復などに差が出ることも少なくありません。
「元気なうちから日常生活にハーブを取り入れて“ハーブ貯金”をしておくことのメリットは、たくさんあります。
たとえば、病気治療で薬を使っても、身体がもとの健康な状態に戻ろうとする力が強いこと。
また、ポリフェノールやフラボノイドなどのさまざまな抗酸化成分を豊富に含むため、病気予防やシニア期になっても被毛がツヤツヤで皮膚もハリがあったりと、アンチエイジングになることなどですね」
このように語る堂山さんに、犬の健康生活を支える3つの基本的なハーブを教えてもらいました。

左から、ネトル、ローズヒップ、ダンディライオン
1)ダンディライオン
肝機能のサポートと体内のデトックス、腸内フローラを整えることによる免疫サポートに。ビタミンやミネラルが豊富なハーブ。
2)ネトル
腎機能サポートによる浄血作用、アレルギー症状の緩和、皮膚や被毛、骨関節の健康維持に。
3)ローズヒップ
抗酸化成分によるアンチエイジング、ビタミンC・Eの補給による皮膚のバリア機能維持に。疲労やストレスによるビタミンC消耗も改善。
これらのハーブやその他のハーブを、湿布(コンプレス)をしたり、ハーブティーとして飲んだり、そのままやミルサーで粉末化して食べさせたり、ぜひ日常的にうちの子と一緒に楽しんでみてくださいね。

犬に飲ませる際は、そのままではなく倍以上の濃度に薄めると良いでしょう
文・写真:臼井京音
■ 取材協力:堂山祐子さん
撮影協力:
*1 癒しの杜~こうご動物病院付属TAMA統合医療センター https://medicure.co.jp
*2 セミナー情報:2025年4月19日(土)堂山祐子さんの1日講座が癒しの杜で開催されます。詳細は、癒しの杜のHPやSNSを要チェック!

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