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2022.07.04
ドイツの街角から ~ポチンスキー、オランダへ行く~
*1 この記事を書いた人:pochinski スペインのマジョルカ島で保護され、家族になった犬と現在ドイツで暮らす旅行&ファッションライター。趣味は犬の絵を描くこと、犬の首輪や冬用のセーターを作ること、たまに犬の手作り食やケーキ作りも。犬と暮らす日常のひとコマを不定期にお届けします。
私たち夫婦は6月、ポチンスキーを連れてオランダとベルギーへ8泊9日で列車の旅をしてきました。コロナの流行以来、初めての国外への家族旅行です。そこで、本コラムでは旅の様子を前後半に分けてご紹介します。
旅の最初の宿泊地はオランダ北東部にあるチーズの産地、アルクマール。ケルンからはアムステルダムまで直通列車に乗り、そこからローカル列車で向かいました。
アルクマールを訪れたのは、近くのビーチリゾートで休暇を過ごしていた義父母と義弟家族に会うのが目的です。このため、アルクマールの街を観光できる時間は短かったのですが、チーズ市を見たり、運河沿いを散歩したりと、オランダらしい風景を満喫することができました。
一方、家族が大集合したビーチリゾートで一番の思い出となったのは、長々と続く砂浜の散歩。私たちが訪れた砂浜は犬も自由に出入りできたため、散歩中にはたくさんの犬と出会いました。ポチンスキーは寄せては返す波が苦手なのですが、柔らかい砂の上の散歩を楽しんでいたようです。
アルクマールで2泊した後、次に向かったのは同じくオランダのゴーダです。アルクマールからはローカル列車を乗り継ぎ、1時間半程度の移動時間。ゴーダも言わずと知れたチーズの産地です。
さて、ゴーダ駅からホテルへと歩いて向かう途中、市街地で立ち寄ったペットショップで珍しいものを見つけました。犬用の有料シャンプーマシンです。飼い主自身が犬をシャンプーできるマシンで、こうしたサービスがあるペットショップを初めて見ました。
ペットショップを出てホテルまでの道中、もう1つ珍しいものに出会いました。市街地の一部エリアへの犬の進入禁止の標識です。街中で犬が通ってはいけないという道路を見たのも初めてのことです。進入禁止となっているのはゴーダの観光名所の1つでもある「聖ヤン教会」の周りを巡る道路だったため、古い建造物を保護する意味があるのかもしれません。
ところで、この聖ヤン教会は窓に使われている数々のステンドグラスで知られています。実際に訪れて鑑賞してみると、あちこちのステンドグラスに犬が描かれていることを発見。ステンドグラスのモチーフの多くは聖書の場面なのですが、犬は「忠誠」を象徴するものとして描かれているのだそう。犬が近づけない教会の中にたくさんの“犬”たちがいたなんて、どこかメルヘンチックなお話ですね。