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2022.08.01
ドイツの街角から ~ポチンスキー、パトラッシュに出会う~
*1 この記事を書いた人:pochinski スペインのマジョルカ島で保護され、家族になった犬と現在ドイツで暮らす旅行&ファッションライター。趣味は犬の絵を描くこと、犬の首輪や冬用のセーターを作ること、たまに犬の手作り食やケーキ作りも。犬と暮らす日常のひとコマを不定期にお届けします。
私たち夫婦とポチンスキーは初夏、オランダとベルギーを旅してきました。8泊9日の列車旅です。前半のオランダ編に続き、今回はベルギーでの旅の様子をお話します。
オランダのゴーダを出発した私たちが向かったのはベルギー第2の都市、アントワープです。ゴーダからはロッテルダムで電車を乗り継ぎ2時間程度で到着します。
アントワープと聞いて日本のみなさんがまず思い浮かべるものの1つに、物語の『フランダースの犬』があるかもしれません。主人公のネロが一度は見たいと夢見続けていたルーベンスの絵画が掲げられている聖母大聖堂はアントワープの旧市街地にあります。
前回の旅はこちらから
実際、聖母大聖堂で見た「キリストの昇華」や「キリストの降」は迫力のある素晴らしい絵画でしたが、それ以上に印象に残ったのは聖母大聖堂の前にあるネロとパトラッシュの大きな石像です。
日本のアニメ版に慣れ親しんでいる私としては、石像とのギャップの大きさに「これがネロとパトラッシュ⁉」とびっくり。
現地では物語自体があまり知られていないようなので、地元の人たちは石像の存在をどう感じているのか、ちょっと気にもなりました。
さて、ベルギー2番目の目的地であり、この旅最後の宿泊地はブリュッセルです。ブリュッセルはベルギーの首都で、EUの諸機関も多く、国際的な雰囲気が漂う古都です。
ヨーロッパでは自国内だけでなく、国境を越えた旅行が再び盛んになっており、さまざまな国の旅行客が滞在を満喫している様子が印象的でした。
私たちも「世界で最も美しい広場」とも称されるというグランプラス、小便小僧、ブリューゲルやルーベンスなど名だたる画家の作品がそろうベルギー王立美術館といった名所を巡り、その合間にビールやフライドポテト、ワッフルといったベルギー名物をたっぷりと飲んだり食べたり。
さらに、ブリュッセルで楽しみにしていたのはフリーマーケットでのお買い物です。私たちが訪れたジュドバル広場のフリーマーケットはネジ1本からアンティークジュエリーまでバラエティーに富んだ品々がそろい、地元の人や観光客に人気のあるところです。
あれこれと買いたいところでしたが、私たちのスーツケースには8泊9日分の荷物が詰まっていたうえ、犬連れの列車旅だったこともあり、シルバーの小物や古着を“厳選”してお買い物。こうして9日間のお土産と思い出をいっぱいに詰め、家路につきました。