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2022.10.20
謎のこだわりを頑固に守る...お殿様疑惑...。~柴犬あるある~ごはん編
柴犬のちょっと不思議な生態を不定期にご紹介する、「柴犬あるある」シリーズ。
今回は、頑固な柴犬と暮らす方ならきっと「あるある!」と声を揃えてくれそうな「柴犬のごはんの時あるある」をお届けします。
毒味係が必要?初めてのものはすぐに食べない
「犬は食べるのが大好きだから、ごはんを出すと一瞬で食べ終わるんだろうな」我が家に柴犬がくるまではそう思っていました。早食い防止の犬用食器まで売られているくらいですから、そのイメージはあながち間違っていないと思うのですが…。
我が家の柴犬は、初めての食べ物は絶対にすぐに食べません。遠巻きに眺めて、ニオイを嗅いで、また遠巻きに眺め直して、くわえて、また離す!
離すんかい!と思いますが、この後もくわえて離すを何度か繰り返します。まるで「これ、本当に食べられるの?」と確認しているようです。
しかたないので「おいしいよー」と食べるフリをしてみせると、ようやく最初の一口をパクリ。え?毒味?まさか飼い主に毒味させている?
別の日には、フードを入れるお皿が変わっただけで食べてくれないことも。目の前にお皿をもっていっても、じっと見つめるだけで食べません。
仕方ないので、ここでも飼い主は「おいしいなぁ」と食べたフリ。
飼い主が食べるまで待つなんて、まるで毒味係がついているお殿様のようです。警戒心が強く究極の慎重派のうちの子は「いつもと違う」がとにかく苦手みたいです。
小さくしないと食べてくれない
実は、食べ物が大きすぎるだけで食べないという犬も少なくありません。「大きすぎて口にはいりません。もっと小さくしてくれないと…」と訴えてきます。やっぱりお殿様か!
そのくせ、大きな骨ガムやアキレスはそのままくわえて素早く走り去り、満足そうにカミカミ食べています。
そんな大きなものが食べられるなら、他のものだって食べられるだろうと思うのですが、犬にそんな常識は通用しません。
オヤツのパッケージには、小型犬用・大型犬用とおすすめのサイズが書かれているものもありますが、残念ながら相手次第では参考にならないことも多いです。
食べる時も食べない時もアピールが強い
うちの子は気分次第でごはんを食べたり食べなかったり。いつもは大好きなフードもオヤツも、気が向かなければ食べません。
しかも、いらないなら残せばいいのに「食べません!」の主張が強い!フードが入ったままのお皿をバーンとひっくり返して去っていきます。
その様子はまるで、昭和の頑固親父がやるちゃぶ台返しのようです。
また、散歩中に他の飼い主さんがオヤツをくれても、自分のペースを貫きます。
柴犬仲間に聞くところによると、飼い主以外からのオヤツを受け付けないという犬もそれなりにいるみたいです。
お友達犬の飼い主さんには申し訳ないのですが、目の前のオヤツを一瞥してプイっと横を向いたり、ひどい時は一度くわえてから吐き出したり。
しかも吐き出した後に、なぜかドヤ顔でこちらを見てきます。
その都度、飼い主は冷汗をかきながら「すいません。ちょっと緊張しているのかな…?」と謎のフォローをすることに。
一方、食べたい時のアピールが強いのも特徴。半端ない目力で見つめてきたり、なぜか指示を出してもいないのに勝手にお手やお座りを連続で繰り出します。
もらえるまで繰り広げられる一芸披露と熱視線に負け「あげる予定はないんだけど」とつぶやきながら、ついオヤツを用意してしまう飼い主です。
それでもやっぱり柴犬が好き
「ごはん」と聞けばとんでくる、そんなイメージはどこへやら。食べたい時は食べるけど、気分がのらないと見向きもしない、そんな面倒なお殿様気質のうちの柴犬。でもきっと、これも柴犬あるある…?のはず!
不思議な食へのこだわりに「勘弁してよー」と言いながらも付き合うのも、犬との暮らしの楽しみのひとつなのかもしれません。