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2023.01.12
ドイツの街角から ~ドイツの新年は花火と共に~
*1 pochinski スペインのマジョルカ島で保護され、家族になった犬と現在ドイツで暮らす旅行&ファッションライター。趣味は犬の絵を描くこと、犬の首輪や冬用のセーターを作ること、たまに犬の手作り食やケーキ作りも。犬と暮らす日常のひとコマを不定期にお届けします。
2023年がスタートしました。皆さまは新年をいかがお過ごしでしょうか。
ドイツのお正月、元日はとてもあっさりしたものです。新しい1年の初日という認識はあるものの、日本の「新春」「迎春」といった華々しさはなく、休日の1つととらえている人も多いでしょう。
そして、多くの大人たちは1月2日から“通常運転”に戻ります。
学校のクリスマス休暇は1週間ほど残っているため、子どもがいる家庭ではお休みモードが続いているのかもしれませんが。
元日とは対照的に華やかになるのが大晦日。年越しパーティーがあちこちで開かれます。そのメインイベントとも言えるのが打ち上げ花火。
新年の訪れに合わせ、多くの人たちが公園や路上でいくつもの花火を打ち上げます。
花火は年末の3日間程度に限って販売されるのですが、その機会にかなりの大金を花火につぎ込む人もいるのだとか。
私たちは自分では花火を打ち上げませんが、例年、夜空を飾る色とりどりの花火を家の窓から眺めます。
ただし、花火が「ヒューヒュー、ドンドン」と飛び交う年越しは、犬にとっては楽しい時間どころではありません。
花火の音でパニックに陥るような犬には鎮静効果のある薬を予め与えたり、静かな土地や国外へと避難したりする飼い主さんもいるほどです。
わが家の老犬、ポチンスキーは耳が遠いこともあって、花火を含めいろいろな音に敏感でなくなりましたが、念のために寝室の静かな場所に避難させました。
にぎやかな夜が明けた翌日、私たちは元旦散歩に出かけることが恒例となっています。
ドイツでは祭日や日曜日には飲食店やキオスク以外の店は大抵閉まっており、ショッピングができないこともあって、散歩やサイクリングに出かける人が多いのです。
今年の1月1日は気温が10度を超え、この時期としてはかなり暖かく、元日散歩にもちょうどよい陽気。
以前だったら半日ほどかけて、ケルンの郊外やライン川沿いを散歩したと思いますが、15歳のポチンスキーをあまり長時間連れ回すのは良くないと、ちょっと短めの散歩となりました。
高齢ではあるものの、体はそれなりに丈夫で好奇心も衰えていないポチンスキーも散歩を楽しんでいたようです。
2023年が皆さまにとって素敵な1年となりますように。