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2023.05.29
謎の換毛に不動柴〜柴犬あるある・夏のはじまりは早いぞ編
柴犬のちょっと不思議な生態を不定期にご紹介する、「柴犬あるある」シリーズ。
今回は、いくらなんでも早すぎる!柴犬にやってくる「夏の気配」のお話。
世間的にはこの時期は初夏ですが、柴犬はだいぶ前からマイペースに夏支度を始めるようで…?
今回の写真の撮影はなんと4月の末~5月初旬。世界的な異常気象の影響は、柴犬にも波及している…のか?
柴犬と暮らす飼い主ならきっと「あるある!」と声を揃えてくれそうな「笑っちゃうけど真剣」な柴犬と飼い主の日常をお届けします。
柴犬で夏の訪れを感じるあの瞬間
人間は感じないわずかな気温の変化にも敏感な柴犬。
涼しい季節の散歩では軽快に歩いていたのに、気温が1~2℃上がっただけで突然歩かなくなります。
最初は理由がわからず「体調が悪いの?足が痛いの?それともただの不動柴?」と悩む飼い主。
帰宅後にテレビの天気予報を見て、微かな気温の違いを知って夏の訪れに気づくのです。
夏の気配とともに不動柴が加速する……これもきっと、柴犬あるある。
それと同じ頃、外ではめったに水を飲まない柴犬が散歩中に水を飲みはじめます。
ペチャペチャと水を飲む音を聞いて「あぁ、夏がやってくるんだなぁ」と実感する柴犬飼い主も多いでしょう。
こんな風に柴犬を通じて夏を感じる飼い主ですが、実際にはカレンダーではまだ5月ということもよくあります。
そうです、柴犬の夏は早いのです。
飼い主の季節感を狂わす謎の換毛期
柴犬の夏の早さを一番感じるのが、春先の謎の換毛期スタート。
ここですでに夏毛にチェンジするべく、想像を超える量の換毛がはじまります。部屋中に舞い散る柴犬の毛を眺めると「夏になるんだねぇ」としみじみと感じますが、世の中的にはまだまだ春になったばかりです。
柴犬の夏、いくらなんでも早すぎでは?
換毛期が落ち着いて夏毛になると、冬とは別犬のようにスッキリとした姿になるのも柴犬の魅力。
冬と夏ではハーネスや首輪のサイズも変わります。サイズ調整しないで装着するとブカブカになるのも、夏を感じる瞬間です。
気をつけなければいけないのが、暑さ対策のクール服のサイズ。
なぜなら、本当の夏になるとエアコンの効いた快適空間に順応した柴犬が、再び冬のモフモフの毛を蓄え出すからです…。
スカスカ夏毛の時期のサイズに合わせると、ピッタリしすぎてマッチョのタンクトップ姿のようになってしまいます。
そして水で濡らすタイプのクール服を着せると、冷たさにビクッとするのも柴犬あるある?
柴犬の勝手に暑さ対策
本格的な夏に向けて、早朝や日没後など涼しい時間を狙って散歩するようになります。
けれども、そんな事情は柴犬にはわかりません。
「散歩の時間だよ?なんで行かないの?」と、飼い主に圧をかけてくる柴犬もいます。
そのくせ、真夏日に一歩外に出るとあまりの暑さに衝撃を受けて一瞬でテンションが下がるのもお約束。
あんなに「散歩散歩」といっていたのに、セルフ暑さ対策でスグに家に帰りたがるのも、柴犬・夏に向けての風物詩といえるでしょう。
この時期は、少し歩いてから暑さに気がつくこともあります。
そんな日は散歩道で日陰をみつけたら大変です。わずかな涼を手放すまいと、どんなに呼んでもでてこない日陰不動柴の出来上がりです。
柴犬1頭分の小さな日陰を守り続けることもあります。飼い主だって日陰に入りたいのに「日陰は守るぜ!日なたはまかせた!」という声が聞こえてきそうです。
どこにも日陰がない時は、飼い主の影に入って涼む時もあります。
飼い主が動くと日陰も動いてしまうため、こうなるともう身動きがとれません。
歩こうとすると「は?」と顔をあげて無言の抗議をしてくるのです。ここにいるより、家に帰った方が涼しいよ?
そんなところも柴犬が好き
本格的な夏に近づくと、柴犬には新たな敵が登場します。
それは、道端に落ちている蝉!
クンクンとニオイを嗅ぎに近づくと、突然「ジジジジジッ」と暴れる蝉にビビって腰を抜かしそうになったり、猛ダッシュで逃げ出したりする柴犬を見るのも夏の醍醐味?!
一度怖い目にあった柴犬は、蝉がいるだけでその道を通れなくなることもあります。それが家の前だと大変です。
あと少しで帰れるのに拒否柴発動で家に近寄れなくなってしまうのです…。
夏の柴犬は、いつにもまして頑固でミステリアス。
大変なことも多いけれど、そんなところも可愛く見えてしまう柴犬の飼い主なのでした。