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2023.06.08
日本とはひと味違う?NZのペットイベントをリポート!~南半球のDog's letter~
世界の様々な地域に順応して暮らしている犬たち。
ところ変われば犬とのライフスタイルも変わります。日本とはちょっと違う?共通してる?目新しいドッグライフ情報を、自然豊かな南半球に位置するニュージーランドからお届けします。
2023年、ポチも参加した日本最大級のペットイベント、インターペット。
これに似たイベントが、犬好き大国であるニュージーランドでも開催されたそうです。でも、日本とはちょっと違うイベントや出展ブースが目白押し。ニュージーランドの国民性が見える、アニマル・エキスポをリポートいたします。
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この記事を書いた人:グルービー美子
ニュージーランド・オークランド在住のトラベルライター。JAL機内誌やガイドブック「地球の歩き方」などに寄稿。子供の頃から柴犬と暮らし、現在はサビ猫のお世話係。趣味はサーフィン。
NZのペット総合展示会
ペットにまつわる新商品や新サービスが幅広く紹介される総合展示会は、ニュージーランドにも存在します。
それがペット&アニマル・エキスポ。毎年1回、オークランド、ウェリントン、クライストチャーチ、タウランガの4都市を巡回して開催されます。
どのようなイベントなのか、日本とはどう違うのか、2023年4月29・30日にオークランドで行われたエキスポを取材してきました。
ドッグクラブが犬種の魅力を紹介
会場に到着すると、広い駐車場はほぼ満車。
場内も大勢の人でにぎわっていました。
あらゆる動物を扱うイベントなので、熱帯魚から爬虫類、鳥、ヤギ、馬まで、さまざまな動物が勢ぞろい。
とはいえメインとなるのは犬と猫で、特に犬のブースが多く、全体の6割強を占めている印象。フード、サプリ、おやつ、グッズ、ペット保険など、さまざまな商品とサービスが並びます。
ホワイトシェパード、ワイマラナーといったいくつかのドッグクラブ(認可を受けたブリーダーによる団体です)のブースでは、その犬種の魅力が紹介され、飼い方や入手方法などを相談できるコーナーが設けられていました。
ニュージーランドでは、純血種の子犬は基本的にブリーダーから購入するのですが、ブリーダーの数が少ない場合などは申し込んでから子犬が産まれてくるまで1年以上待つこともあります。
これらのブースはふれあいコーナーも兼ねており、来場者が犬との交流を楽しんでいました。
保護犬・保護猫関連のブースが充実していることもこの国の特徴といえるかもしれません。
入口のすぐ横にはオークランド市役所による保護犬コーナーがあり、現在譲渡可能な犬を写真と共に紹介。
ほかに人と保護犬・猫のマッチングアプリも。
また、競技引退犬の里親を探す団体がグレイハウンドの魅力をアピールしていました。
ペットの安全を守るためのブースも
最近、洪水や土砂崩れといった災害が頻繁に起きているためか、行政が緊急時への備えを喚起するブースも目立ちました。
ペットの種類別にどのように備えたらよいか、チェックリストも含めて詳しく案内してあるのでためになります。
ニュージーランドではペットのマイクロチップは義務化されていますが、それをデータベースにして管理し、迷子になったペットを捜索できるサービスも見かけました。
担当者に話を聞いたところ、同サービス利用者のうち、マイクロチップを装着したペットの85%が、行方不明になって3時間以内に発見されたという実績があるそうです。
そのほかにユニークだったのは、ここのところジワジワ話題となっている犬用ビールとサイダー(シードル)。
ニュージーランド人はビール好きが多く、「犬と一緒に飲めたらもっと楽しいのに!」との発想から人気が急上昇中とか。もちろん、犬用のものにはアルコールは含まれておらず、栄養満点でサプリ代わりになるそうです。
地元感あふれるショーも人気
場内には特設広場が設けられ、1日数回、ショーが行われていました。
人気だったのは、ドッグダンスショー。飼い主と犬が音楽に合わせて華麗にステップを踏んだり、ジャンプなどのトリックをきめたりするドッグスポーツの発表会です。
競技会とは異なり、地元感あふれるゆるい雰囲気。
参加した犬のなかには生後9か月のパピーもおり、たくさんの観客に興奮したのか、すっかりダンスを忘れてしまったのも微笑ましい一幕でした。
無料でもらえるお試し品が配布されたり、グッズを特別価格で購入できたりすることもあり、毎回大盛況のイベント。
動物好きにはたまらない催しで、来年の開催が待ち遠しいです。