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2025.12.24

犬もサンタクロースと記念撮影!NZのクリスマス事情とは?~南半球のDog's letter~

犬もサンタクロースと記念撮影!NZのクリスマス事情とは?~南半球のDog's letter~

世界の様々な地域に順応して暮らしている犬たち。
ところ変われば犬とのライフスタイルも変わります。日本とはちょっと違う?!共通してるかも?!と思える目新しいドッグライフ情報。今回は犬とサンタクロースが一緒に記念撮影のできるモールについてご紹介します。

DOG's TALK

この記事を書いた人:グルービー美子

この記事を書いた人:グルービー美子

ニュージーランド・オークランド在住のトラベルライター。JAL機内誌やガイドこの記事を書いた人:グルービー美子ブック「地球の歩き方」などに寄稿。子供の頃から柴犬と暮らし、現在はサビ猫のお世話係。趣味はサーフィン。

クリスマスの風物詩といえば?

日本同様、ハロウィンが終わるとたちまちクリスマスムード一色になるニュージーランド。11月半ばを過ぎると街にもクリスマスのデコレーションが飾られます。そしてこの季節ならではの風物詩といえるのが、サンタクロースとの記念撮影。主にショッピングモールに専用ブースが作られ、サンタクロースと一緒に写真が撮れるのです。

 子供たちに大人気のこちらのサービスは「サンタフォト」と呼ばれ、犬などのペットとの撮影も可能。筆者が暮らすオークランドのショッピングモールでも行われているので、出かけてみました。

プロのサンタクロースと記念撮影

ショッピングモールのエントランスもクリスマス仕様に飾られます

ショッピングモールのエントランスもクリスマス仕様に飾られます


サンタフォトはニュージーランドに限らず、欧米では一般的なクリスマスの行事です。日本でも七五三や入学・卒業式などに家族写真を撮る習慣がありますが、ニュージーランドでは毎年クリスマス時期に家族で記念写真を撮るのが習わし。そのため、全国のショッピングモールで11月中旬頃からサンタフォトのサービスがスタートします。

サンタフォトに登場するサンタクロースは専門の派遣会社に所属する、いわばプロのサンタ。全員きちんと研修を受けており、見た目はもちろん、立ち振る舞いも「本物のサンタクロースだ」と感動するほど。写真を撮るブースもきらびやかなクリスマスツリーなどの飾り付けが施され、気分がワクワクと盛り上がります。

通常、ニュージーランドのショッピングモールは介護犬や盲導犬以外のペットは同伴不可ですが、サンタフォトの時期だけは特別です。主に営業時間外にペット専用のサンタフォトタイムが設けられ、サンタと一緒に記念撮影できます。サンタフォトにやってくるペットはほとんどが犬ですが、体重50kg未満であれば猫でもうさぎでもOK。フォトブースまではリードを付けるまたはケージに入れること、汚した場合は飼い主が始末をすること、フォトセッション中は落ち着いていられることが参加条件となっています。

多様なニーズに対応するサンタフォト

ペット専用のサンタフォトタイムは完全予約制。各ショッピングモールの公式サイトで予約できます。時間になるとパピヨンなどの小型犬からゴールデンなどの大型犬まで飼い主さんに連れられた犬たちが続々と集まってきました。

セッション時間は5~10分と決まっており、ペットを含む家族一緒で写真に収まるほか、犬とサンタだけでのカットなど数パターン撮ることも可能です。

カメラマンが撮影した写真はパソコンでその場で確認し、好きなものを選択。デジタルダウンロード以外にプリントしてもらうこともできます。中にはクリスマス仕様にドレスアップしてくる子も。家族の伝統行事に参加する犬たちはどの子もどこか誇らしそうです。大手ペットショップが協賛しており、撮影後はおやつのプレゼントも。犬たちは撮影よりもおやつのほうにテンションが上がっているのも微笑ましい一幕でした。

こうしたペット専用タイム以外に、自閉症など感覚過敏な人向けのセンシティブサンタや、手話ができるサンタも存在。家族と素敵な思い出が作れるよう、多様なニーズに対応してくれるのも嬉しいところです。多くの人たちが楽しみにしているクリスマス。今年も犬と一緒に素敵なホリデーが過ごせそうです。